成分名 |
セチリジン塩酸塩 |
適応症状 |
【成人】
蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症
【小児】
麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒 |
簡易説明 |
アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。
セチリジン塩酸塩の効果作用により、そのヒスタミンH1受容体拮抗作用により、アレルギー症状を緩和することができます。
花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎(花粉など)、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹のかゆみなどに有効です。
ただし、対症療法薬ですので、アレルギーの原因そのものは治せません。 |
処方可能な診療科目 |
皮膚科/耳鼻科/内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:5mg31.8円/10mg38.8円
薬代後発薬1錠の目安:5mg18.9円~23.5円/10mg24.6円~31.5円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1998年 9月【ジルテック錠5/ジルテック錠10】 |
国内のジェネリック認可 |
国内のジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
ジルテック錠5/ジルテック錠10【製薬メーカー:ユーシービージャパン】 |
関連製品(ジェネリック) |
セチリジン塩酸塩錠5mg「KYB」「MNP」「NPI」「サワイ」「タカタ」「タナベ」「トーワ」「科研」「日医工」「オーハラ」「TOA」「ファイザー」
セチリジン塩酸塩錠5mg「KYB」「MNP」「NPI」「アメル」「サワイ」「タカタ」「タナベ」「トーワ」「科研」「日医工」「オーハラ」「TOA」「ファイザー」「BMD」 |
効果・作用 |
セチリジン塩酸塩は、抗アレルギー薬に分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1拮抗薬)です。
ヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和します。
抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の肥満細胞からヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が放出されます。
更に、ヒスタミンはある種の神経受容体(H1受容体)と結合し、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されます。
欲剤の作用でヒスタミンの受容体を遮断することでアレルギー性鼻炎、くしゃみや蕁麻疹などの症状を抑制します。
さらに、ロイコトリエンなどアレルギーに関係する化学伝達物質の遊離を抑制する作用持ち合わせます。
抗コリン作用など余計な作用が減弱されている点が大きな特徴で、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。
また、脂溶性が低く脳に入りにくいので、眠気の副作用もやや軽減されています。
比較的速効性で、持続時間も長いほうです。
とくに、くしゃみや鼻水に効果が高く、鼻づまりや目のかゆみにも多少の効果があります。
アトピー性皮膚炎に対しては、かゆみの軽減効果を期待して処方されます。
更に、セチリジン塩酸塩は2009年に、小児に対する正式な効能と用法・用量が認められました。 |
使用方法 |
通常、成人にはセチリジン塩酸塩として1回10mgを1日1回、就寝前に経口投与してください。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日20mgとされています。
【小児】
通常、7歳以上15歳未満の小児にはセチリジン塩酸塩として1回5mgを1日2回、朝食後および就寝前に経口投与してください。 |
副作用 |
主な副作用
【精神神経系】
眠気、倦怠感、頭痛、頭重感、ふらふら感、しびれ感、めまい、浮遊感、不眠、振戦、抑うつ、激越、攻撃性、無力症、錯感覚、幻覚、不随意運動、意識消失、健忘、自殺念慮、悪夢
【消化器】
口渇、嘔気、食欲不振、胃不快感、下痢、消化不良、腹痛、腹部不快感、胃痛、口唇炎、便秘、口唇乾燥感、嘔吐、味覚異常、口内炎、腹部膨満感、食欲亢進
≪循環器≫
動悸、血圧上昇、不整脈(房室ブロック、期外収縮、頻脈、発作性上室性頻拍、心房細動)
【血液】
好酸球増多、好中球減少、リンパ球増多、白血球増多、白血球減少、単球増多、血小板増加、血小板減少
【過敏症】
発疹、蕁麻疹、浮腫、かぶれ、そう痒感、血管浮腫、多形紅斑
【眼】
結膜充血、霧視、眼球回転発作
【肝臓】
ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、総ビリルビン上昇、Al-P上昇
【腎臓・泌尿器】
尿蛋白、BUN上昇、尿糖、ウロビリノーゲンの異常、頻尿、血尿、排尿困難、遺尿、尿閉
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹、発赤等)
観察を十分に行い、異常が認められた時は投与を中止し、適切な処置を行ってください。。
・痙攣
・肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇等の肝機能障害(初期症状:全身倦怠感、食欲不振、発熱、嘔気等)
黄疸があらわれることがあります。経過観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止して、適切な処置を行ってください。
・血小板減少
血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行ってください。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・セチリジン塩酸塩の成分またはピペラジン誘導体 (レボセチリジン、ヒドロキシジンを含む) に対し過敏症の既往歴のある方
・重度の腎障害 (クレアチニンクリアランス10mL/min未満) のある方
高い血中濃度が持続するおそれがあります
使用に注意が必要な方 アルコールの飲酒は眠気の副作用をでやすくします。
セチリジン塩酸塩を服用した後は、アルコールは控えましょう。
上記にあてはまる方は、セチリジン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 セチリジン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・テオフィリン
(併用したことによる、テオフィリンの薬物動態に変化はないが、セチリジン塩酸塩が体内に吸収される曝露量の増加が報告されています。)
・リトナビル
(併用により、セチリジン塩酸塩の曝露量が4割増加、リトナビルの曝露量のわずかな低下することが報告されています)
・中枢神経抑制剤、アルコール
(中枢神経系に影響を与える可能性があるため、中枢神経抑制剤あるいはアルコールと併用する際は注意してください。)
・ピルシカイニド塩酸塩水和物
(併用により両剤の血中濃度が上昇、ピルシカイニド塩酸塩水和物の副作用が発現したとの報告がある。)
上記を使用している方は、セチリジン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 セチリジン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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