ピロカルピン

成分名

ピロカルピン

適応症状

緑内障/診断または治療を目的とする縮瞳/頭頸部の放射線治療に伴う口腔乾燥症状の改善/シェーグレン症候群患者の口腔乾燥症状の改善

簡易説明

ムスカリン受容体を介して眼圧を低下させるため、点眼薬として緑内障の治療に効果的です。
また、内服薬の形で口腔乾燥症の治療薬としても用いられてます。

処方可能な診療科目

眼科/歯科/歯科口腔外科/耳鼻咽喉科/内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬の目安:錠剤124円 顆粒124.4円 点眼液112.8円~163.1円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2005年9月販売開始【サラジェン錠5mg】

国内のジェネリック認可

ジェネリックなし

関連製品(先発薬)

サンピロ点眼液0.5%「参天製薬」/サンピロ点眼液1%「参天製薬」/サンピロ点眼液2%「参天製薬」/サンピロ点眼液3%「参天製薬」/サンピロ点眼液4%「参天製薬」/サラジェン錠5mg「キッセイ薬品工業」/サラジェン顆粒0.5%「キッセイ薬品工業」

関連製品(ジェネリック)

ピロカルピン 5mg「ムンバイ」(国外ジェネリック)

効果・作用

ピロカルピンはアルカロイドの一種で、非選択的ムスカリン受容体刺激薬です。
ムスカリン受容体を通じて眼圧を低下させます。
そのため点眼薬として緑内障の治療に効果を発揮します。

又、下記の作用から内服薬の形で口腔乾燥症の治療薬としても用いられます。
副交感神経末梢を興奮させるため、汗腺、唾液腺、涙腺の分泌を促進させ、瞳孔を縮小するなどの作用を起こします。
この作用はアトロピンと拮抗することから、アトロピン中毒の解毒にも効果的です。

使用方法

【点眼の場合】
ピロカルピン塩酸塩として、通常0.5~4%液を1日3~5回、1回1~2滴宛点眼して下さい。

【錠剤の場合】
通常、成人は1回1錠(主成分として5mg)を1日3回食後に服用します。(空腹時を避け、食後30分以内とする)

【顆粒の場合】
通常、成人は1回1包(主成分として5mg)を1日3回食後に服用します。(空腹時を避け、食後30分以内とする)。

副作用

【主な副作用】
【点眼】眼瞼炎(まぶたのただれ)/白内障(見えにくい)/目のかゆみ/眼刺激感/眼痛/霧視(かすむ)/暗黒感/下痢/吐き気/嘔吐/頭痛/発汗/よだれを流す

【錠剤、顆粒】多汗/鼻炎/下痢/頻尿/頭痛/ほてり/吐き気/寒気/めまい/腹痛/咳/倦怠感

【重大な副作用】
【点眼】眼の異物感/眼痛/結膜充血[眼類天疱瘡]

【錠剤、顆粒】間質性肺炎(発熱、咳・痰、呼吸困難)/失神・意識喪失(気を失う、意識がなくなる)

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
【点眼】
・喘息の方
・網膜はく離の危険のある方

【使用が出来ない方】
【点眼】
・虹彩炎の方

【錠剤、顆粒】
・心筋梗塞の方
・狭心症の方
・気管支喘息の方
・慢性閉塞性肺疾患の方
・消化管や膀胱頸部に閉塞のある方
・てんかんの方
・パーキンソン病の方
・虹彩炎のある方

上記にあてはまる方は、ピロカルピンを使用する事が出来ない可能性があります。
ピロカルピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
現在調査中です

【併用注意薬】
【錠剤、顆粒】
アセチルコリン塩化物/ベタネコール塩化物/ネオスチグミン/アンベノニウム塩化物/モサプリドなど
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
サラジェン錠5mgは、すぐに効果がでますか?

すぐによい効果がでるとは限りません。しばらく続けて様子をみる必要があります。3ヶ月以上続けてもまったく効果を感じないとき、あるいは副作用の症状がつらいときは、服用の継続を含め医師とよく相談してください。

点眼薬を使用した場合、車の運転には支障ありませんか?

目の瞳孔が小さくなり、夜間など暗い所で物が見えにくくなることがあります。夜間の車の運転や暗所での危険な作業には十分注意が必要です。

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