成分名 |
ダニアレルゲンエキス |
適応症状 |
〈スクラッチダニアレルゲンエキス「トリイ」100,000JAU/mL〉
・アレルギー性疾患のアレルゲンの確認
・ダニ抗原による次のアレルギー性疾患に対する減感作療法/アレルギー性鼻炎/気管支喘息
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注「トリイ」〉
・アレルギー性鼻炎の減感作療法
・気管支喘息の減感作療法 |
簡易説明 |
〈スクラッチダニアレルゲンエキス〉
・IgE抗体が関与する≪Ⅰ型アレルギー疾患(性気管支喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎)≫に対し、原因抗原を定期的に投与し、原因抗原に対する過敏性を低下させようとする治療法に使用されてます。主にダニ抗原に対しての診断などで使用されます。
・投与皮膚局所においてヒスタミン等のケミカルメディエータを遊離させ、膨疹及び紅斑を惹起させると考えられております。
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
・くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を改善する作用があります。主に、気管支喘息の治療に使用されます。
また。
・アレルギーの原因物質を少しずつとって体を慣らしていくことにより、アレルギー症状を起こりにくくする働きがあります。ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎、気管支喘息に対する減感作療法で使用されます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :1000円~
薬代1錠あたりの目安:1瓶約8114円~
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 2015年4月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:全て、鳥居薬品】
・スクラッチダニアレルゲンエキス「トリイ」100,000JAU/mL
・治療用ダニアレルゲンエキス皮下注「トリイ」1000/10000/100000JAU/mL |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
・ダニ抗原に対しての診断や、アレルギー性疾患に対する減感作療法で使用されます。
▼減感作療法とは▼
・生体の過敏状態を除去する処置です。生体を感作した後に、アナフィラキシーなどのアレルギー現象を誘発するにならないくらい少量の抗原を与えると、細胞に付着していた抗体は消費され、数日~数週間は再度の抗原投与にも全く抗原抗体反応を示しません。これを減感作といいます。アレルギー性疾患のアレルゲンをつきとめることができれば、少量のアレルゲンで脱感作して治療することが可能となります。
▼アレルゲン免疫療法とは▼
・病原となるダニエキスを持続的に体内に投与することで、ダニに対する免疫をつけ、アレルギーを起こしにくくする治療のことです。治療方法として、従来行われてきた「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」の2種類があります。治療は長期(3年~5年)にわたり、副作用を引き起こす可能性もあるので、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、選択することが必要となります。
▼皮下免疫療法とは▼
・週に1回、ダニアレルゲンエキス製剤を皮下に注射する方法のことです。注射エキスは低い濃度から始めて、だんだんと濃くしていきます。注射による痛みがあり、濃度が濃くなるにつれ、局所にかゆみや腫れが出現することもございます。きわめて稀にではありますが、アナフィラキシーショックが生じることもございます。 |
使用方法 |
〈スクラッチダニアレルゲンエキス〉
・診断:乱刺(プリック)又は切皮(スクラッチ)法により皮膚面に出血しない程度に傷をつけ、本品1滴を滴下し、15〜30分後に膨疹径が対照の2倍以上又は5mm以上を陽性とすること。
※対照液はアレルゲンスクラッチエキス対照液「トリイ」を用いること。
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
・減感作療法の実施するときは、ダニアレルゲンに陽性の患者に皮内反応テストを行い、皮内反応閾値を求めるること。
・閾値または、その時々の患者の症状に応じて、初回投与濃度または量、初回後の投与濃度または量、投与回数、投与間隔ならびに維持量は適宜定めてください。
≪閾値の求め方≫
・診断用アレルゲン皮内エキス対照液「トリイ」で、1000、100、10、1、0.1もしくは、0.01JAU/mLに用時希釈して、さらに患者の症状に応じて低濃度に順次希釈してください。
・最も低濃度の液から0.02mLずつ皮内に注射し、その反応を皮内反応判定基準に従って判定すること。
・陽性反応を呈した最大希釈度をもって、その患者のアレルゲンに対する閾値とすること。
≪初回投与濃度≫
使用者のアレルゲンに対する閾値の濃度、もしくは患者の症状の程度によってこの濃度の1/10または、1/100の濃度を初回投与濃度としてください。
≪投与法≫
・初回投与量は0.02〜0.05mLとなり、皮下に注射すること。
・初回後の投与の量は「1週1〜2回約50%」ずつ増量してください。0.5mlになったら、10倍濃度の液0.05mLにかえ、同じく増量しながら投与を続け徐々に、高濃度の液に移り、維持量に達したら2週に1回の注射を数回行い、その後は1カ月に1回としてください。
≪増量と投与回数≫
・各回の投与後の患者の状態を問診し、結果に応じて次回投与量を増減すること。
・増量期間中の投与間隔は1週1〜2回であるが、間隔が長引いた場合には増量せず、直前の投与濃度の1/10または1/100の濃度の液を投与すること。
≪維持量≫
・投与可能な最高用量をもって維持量としますが、その時々の症状に応じて減量する等、適宜投与量を定めてください。 |
副作用 |
主な副作用
ダニアレルゲンエキスには、副作用が起こる可能性があります。
ダニアレルゲンエキスを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
〈スクラッチダニアレルゲンエキス〉
紅斑、過敏症、喘息発作、眼瞼浮腫、口唇浮腫、発疹、そう痒
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
疼痛、そう痒感、蕁麻疹、腫脹、咳嗽、紅斑、注射部位反応、熱感、潮紅、硬結、眼充血
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
〈スクラッチダニアレルゲンエキス〉
ショック、アナフィラキシー、くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、不快感、口内異常感、喘鳴、耳鳴
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
咽頭浮腫、胃痛、咽喉頭そう痒感、咽喉頭異常感、顔面潮紅、アナフィラキシー、ショック、血圧低下、呼吸困難、全身潮紅、顔面浮腫、四肢のしびれ、血管浮腫、喘息、口腔内異常感、皮膚そう痒感、皮膚発赤、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、視覚異常、視野狭窄、鼻閉塞感、くしゃみ、嗄声、胸部絞扼感、息苦しさ、喘鳴、チアノーゼ、頭痛、耳鳴、不快感、悪寒、顔のしびれ、発汗、眩暈感、振戦、蒼白、動悸、頻脈、不整脈、不安、恐怖感、意識混濁
その他の副作用
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
耳そう痒症、鼻漏、咽喉刺激感、口腔咽頭不快感、皮膚そう痒症、足底紅斑、悪心、感覚障害、リンパ節腫脹、倦怠感、末梢性浮腫、発熱
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ダニアレルゲンエキスを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方スクラッチダニアレルゲンエキス/治療用ダニアレルゲンエキス皮下注は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼スクラッチダニアレルゲンエキス/治療用ダニアレルゲンエキス皮下注の有効成分
ダニアレルゲンエキス
▼代表薬の添加物
〈スクラッチダニアレルゲンエキス/治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
濃グリセリン52.5%(v/v)、フェノール0.42%(w/v)、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、pH調整剤
〈スクラッチダニアレルゲンエキス〉
・妊婦/産婦
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
・妊婦/産婦
・重症気管支喘息/急性感染症/喘息発作時/気管支喘息の症状が激しい/アレルギー症状が激しい/体調が悪い/自己免疫疾患/悪性腫瘍/アナフィラキシー/アレルギー/ショック/免疫不全症/免疫系に影響を及ぼす全身性疾患/免疫複合体疾患
使用に注意が必要な方 〈スクラッチダニアレルゲンエキス〉
・非選択的β遮断薬服用
・モノアミンオキシダーゼ阻害薬<MAOI>服用
・三環系抗うつ薬服用
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
・自己免疫疾患/悪性腫瘍/アナフィラキシー/アレルギー/ショック/免疫不全症/免疫系に影響を及ぼす全身性疾患/免疫複合体疾患/高血圧症/肺疾患/非選択的β遮断薬服用/モノアミンオキシダーゼ阻害薬<MAOI>服用/重症心疾患/全身性ステロイド薬投与/減感作療法薬との併用/三環系抗うつ薬服用
上記にあてはまる方は、ダニアレルゲンエキスを使用する事が出来ない可能性があります。 ダニアレルゲンエキスを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 〈スクラッチダニアレルゲンエキス〉
・非選択的β遮断薬
〈治療用ダニアレルゲンエキス皮下注〉
・減感作療法薬との併用/非選択的β遮断薬/全身性ステロイド剤
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |