成分名 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 |
適応症状 |
じん麻疹/血管運動性浮腫/枯草熱/皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎/皮膚そう痒症/薬疹)/アレルギー性鼻炎/血管運動性鼻炎/感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽 |
簡易説明 |
体内でヒスタミン受容体に働いてヒスタミンの作用を抑え、アレルギー症状を抑える「抗ヒスタミン薬」としては古くから使用されているものです。一般用医薬品では、くしゃみや鼻汁、気道や喉のはれや炎症、皮膚のかゆみ、目の炎症などのアレルギー症状を抑えることを目的に、総合感冒薬(かぜ薬)、鎮咳去たん薬、鼻炎用内服薬、口腔内殺菌トローチ、鼻炎用点鼻薬、点眼薬、その他外用薬などに配合されています。
また、脳の中枢や内耳の自律神経の働きを抑えてめまいや吐き気を起きにくくする作用により、乗物酔い防止薬にも配合されています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/耳鼻咽喉科/眼科皮膚科/アレルギー科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩散1%の目安:1g7.3円(薬価)
クロダミン注の目安:84円/管(薬価)
クロダミンシロップ0.05%の目安:1ml 0.77円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
調査中です |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
【関連製品(新薬)】
調査中です
【関連製品(準先発薬)】
クロダミンシロップ0.05%【製薬メーカ:日医工】 |
関連製品(ジェネリック) |
クロルフェニラミンマレイン酸塩散1%
マレイン酸クロルフェニラミン散1%【製薬メーカ:マイラン】
ビスミラー散1%【製薬メーカ:扶桑】
クロルフェニラミンマレイン酸塩散1%【製薬メーカ:日医工】
アレルギン散1% 【製薬メーカ:アルフレッサ】
ネオレスタミンコーワ散1%【製薬メーカ:興和】
クロルフェニラミンマレイン酸塩錠2mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩錠4mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩
クロダミン注【製薬メーカ:日医工】
ネオレスタール注射液10mg【製薬メーカ:富士製薬工業】
ビスミラー【製薬メーカ:扶桑薬品工業】
クロルフェニラミンマレイン酸塩シロップ0.05%【製薬メーカ:NP】 |
効果・作用 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和する働きがあります。
抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が放出されます。そして、ヒスタミンはある種の神経受容体(H1受容体)と結合し、その刺激によりくしゃみや鼻水などのアレルギー症状が誘発されます。クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ヒスタミンの受容体を遮断し、ヒスタミンが引き起こすさまざまなアレルギー症状をおさえます。このような薬理作用から抗ヒスタミン薬と呼ばれています。
ただし、対症療法薬になりますので、アレルギーの原因そのものは治せません。
抗ヒスタミン成分の代表格であるクロルフェニラミンマレイン酸塩は、人体への作用が異なる「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(d体)」と「l-クロルフェニラミンマレイン酸塩(l体)」が等量ずつ含まれる混合物(dl体=ラセミ体)です。d体とl体は、ちょうど鏡に映ったもの同士のような構造をしており、その性質から「鏡像異性体(光学異性体)」と呼ばれています。
d体(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)の方が眠気の副作用は少ないとされています。
l体は抗ヒスタミン成分として期待される薬効がほとんどないため、dl体では、同じ薬効を得るために倍量が必要となります。 |
使用方法 |
【散剤(粉薬)】
dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩として、通常、成人1回2~6mgを1日2~4回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
【シロップ】
dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩として、1回2-6mgを1日2-4回経口投与する
なお、年齢、症状により適宜増減する
なお、シロップ剤の小児への投与量はHarnackの式を用いると次のようになります
1歳:1回量1-3mL
3歳:1回量1.4-4mL
7と1/2歳:1回量2-6mL
12歳:1回量2.7-8mL
【注射液】
dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩として、1回5-10mgを1日1-2回、皮下、筋肉内又は静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
副作用 |
主な副作用
クロルフェニラミンマレイン酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
クロルフェニラミンマレイン酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
【散剤(粉薬)、シロップ】
過敏症/発疹/多尿/排尿困難/神経過敏/頭痛/焦燥感/複視/眠気/口渇/胸やけ
【注射液】
過敏症/発疹/眩暈
重大な副作用
【散剤(粉薬)、シロップ】
再生不良性貧血/無顆粒球症
【注射液】
ショック/チアノーゼ/呼吸困難/胸内苦悶/血圧低下/痙攣/錯乱/再生不良性貧血/無顆粒球症
重篤な副作用の発生率は低いですが、初期症状等に念のため注意ください
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
【散剤(粉薬)、シロップ】
肝機能障害/AST上昇/ALT上昇/Al-P上昇/血小板減少
【注射液】
耳鳴 /前庭障害/多幸症/情緒不安/ヒステリー/振戦/神経炎/協調異常/感覚異常/霧視/口渇 /胸やけ/食欲不振/悪心/嘔吐/腹痛/便秘/下痢/頻尿/排尿困難/尿閉/低血圧/心悸亢進 /頻脈/期外収縮/微弱脈/鼻乾燥/気道乾燥/気管分泌液の粘性化/喘鳴/鼻閉/溶血性貧血/血小板減少/肝機能障害/AST上昇/ALT上昇/Al-P上昇/悪寒/発汗異常/疲労感/胸痛/月経異常//顔面蒼白
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・過敏症
・下部尿路に閉塞性疾患
・前立腺肥大
・閉塞隅角緑内障
・妊婦、産婦、授乳婦等
・新生児(低出生体重児を含む)
使用に注意が必要な方 ・クロルフェニラミンマレイン酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
・開放隅角緑内障の方
・眼内圧亢進のある方
・甲状腺機能亢進症の方
・狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害のある方
・循環器系疾患のある方
・高血圧症の方
・高齢者
【重要な基本的注意】
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
上記にあてはまる方は、クロルフェニラミンマレイン酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 クロルフェニラミンマレイン酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
中枢抑制剤/エタノール摂取/モノアミン酸化酵素阻害剤/ドロキシドパ/ノルエピネフリン
【飲食物との相互作用】
アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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