アムシノニド

成分名

アムシノニド

適応症状

湿疹・皮膚炎群(手湿疹、進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、日光皮膚炎を含む)/痒疹群/虫さされ/乾癬/掌蹠膿疱症/へん平苔癬/紅皮症/慢性円板状エリテマトーデス/円形脱毛症 など

簡易説明

ステロイドの外用薬(塗り薬)です。
ステロイド剤の働きにより、皮膚の炎症、赤みや腫れ、かゆみなどの症状を改善します。
通常、アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)をはじめとして、湿疹・皮膚疾患などに広く使用されています。
この薬は、症状をとる対症療法薬ですので、病気の根本となる原因そのものは治せませんが、皮膚を良好な状態に導き、かきむしり等による病状の悪化の悪循環を断つという意味でも有用に使用されています。

処方可能な診療科目

内科/外科/皮膚科/アレルギー科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
軟膏0.1% 1gあたり 27.4円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります

厚生労働省による認可、または発売年月日

1982年2月【発売開始年月日】

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

ビスダーム軟膏0.1%【製薬メーカー:帝國製薬(日医工)】
ビスダームクリーム0.1%【製薬メーカー:帝國製薬(日医工)】

関連製品(ジェネリック)

該当なし

効果・作用

ビスダーム軟膏はステロイドの外用薬です。
ステロイドには炎症をしずめる強い作用があります。
短期間で皮膚炎をおさえることが可能で、腫れや赤みをすみやかにとりかゆみや痛みをやわらげます。症状をとる対症療法薬です。

副腎から分泌される代表的なホルモンに、コルチゾールがあります。コルチゾールは、糖や脂肪、筋肉gの代謝系に働いたり、体液の維持、免疫系の調整など大事な役目をしている、生体にとって必須のホルモンです。
このコルチゾールの仲間を「ステロイド」とか「副腎皮質ホルモン」と呼ばれています。その炎症を抑える働きから、ステロイド系炎症薬として治療にも広く使われています。

実際の治療には、抗炎症作用を強めた合成のステロイド外用薬が使用されています。
この類は速効性にすぐれており、目先の皮膚症状に非常によい効果を発揮します。患部に直接塗って作用するので、飲み薬のような全身性の副作用がほとんどないのも利点です。
ステロイド外用薬の強さは、
もっとも強い1群から弱い5群までの5段階にランク付けされます。このお薬は2群:とても強い。に分類されます。かなり強力なので、症状の重いときに用いるほか、苔癬化(たいせんか)した湿疹などの皮膚が厚くなっている部分に適します。一般的には、顔など皮膚の薄いデリケートな患部には適用されません。

■ステロイド外用薬の強さ
1群:strongest(最も強い)
2群:very strong(とても強い)
3群:strong(強い)
4群:medium(普通)
5群:weak(弱い)
ステロイドは体の部位や症状、年齢などによって吸収率が異なることが知られています。医師の指導の下適切に使い分けるようにします。ただ吸収しやすいところに強いステロイドを使用し続けると副作用が出やすくなることもあります。

細菌やウイルス、真菌(カビ)などによる皮膚感染症には原則、適してません。また、重いやけどや皮膚潰瘍、切り傷擦り傷には不向きです。ステロイドをこれらに用いると、かえって症状が悪化したり、治りが遅くなるおそれがりますので注意してください。

使用方法

通常1日1~数回、適量を患部に塗布します。
なお、治療を受ける疾患や症状により適宜増減する。
必ず指示された使用方法に従ってください。

病気の原因そのものが完治するわけではありません。
対症療法薬ですので、使用を止めると症状がぶり返すおそれがあります。
得に長い期間大量使用中に、急にやめると重い反発症状を起こすおそれがあります。
そのため症状が落ち着いたからといって自己判断でやめてはいけません。
指示された期間根気よく使用し続けてください。

副作用

主な副作用
ビスダームには、副作用が起こる可能性があります。
ビスダームを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
毛嚢炎/ステロイドざ瘡/皮膚感染症/皮膚細菌性感染症/伝染性膿痂疹/皮膚刺激感/皮膚そう痒感/皮膚熱感/魚鱗癬様皮膚変化/下垂体・副腎皮質系機能抑制皮膚真菌性感染症 など

■注意すべき副作用
毛嚢炎/ステロイドざ瘡/皮膚感染症/皮膚細菌性感染症/伝染性膿痂疹/皮膚刺激感 、 皮膚そう痒感/皮膚熱感/後嚢白内障/緑内障

重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
目の痛み/まぶしい/目のかすみ/頭痛 [後嚢白内障、緑内障](眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので注意すること。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、後のう白内障、緑内障等があらわれることがある。)

その他の副作用
次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う必要があります。
皮膚感染症/皮膚細菌性感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎等/皮膚真菌性感染症(皮膚カンジダ症・皮膚白癬症等)[密封法(ODT)の場合、起こりやすいので、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止してください。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
ビスダームを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(ビスダーム軟膏0.1%の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ビスダームの有効成分
アムシノニド
▼ビスダームの添加物
炭酸プロピレン/エチレンカーボネート/セタノール/モノステアリン酸ポリエチレングリコール/プロピレングリコール/ブチルヒドロキシアニソール/没食子酸プロピル/クエン酸/白色ワセリン

・過敏症
・鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎
・種痘疹
・水痘
・第2度深在性以上の熱傷
・帯状疱疹
・単純疱疹
・皮膚潰瘍
・皮膚結核
・第2度深在性以上の凍傷
・妊婦、産婦、授乳婦等の方
・眼科用として使用しないこと。

使用に注意が必要な方
・細菌やウイルス、真菌(カビ)などによる皮膚感染症の方。
また、重いやけどや皮膚潰瘍、切り傷には不向きです。

上記にあてはまる方は、アムシノニドを使用する事が出来ない可能性があります。
アムシノニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

調査中

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
まぶたを虫に刺されたのですが、ビスダーム軟膏0.1%を塗ってもいいですか?

ビスダーム軟膏0.1%は眼やまぶたに使用しないでください。 もしまちがって目に入ったら水で洗い流してください。

カンジタ膣炎でとても痒いのですが使用できますか?

細菌での治療には使用できません。また感染症の治療にも適していません。
傷のない部分のかゆみや痛みを緩和するものになります。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。