インダカテロールマレイン酸塩

成分名

インダカテロールマレイン酸塩

適応症状

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解

簡易説明

インダカテロールマレイン酸塩は、長期作用型の気管支拡張薬です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対して、長期管理薬として定期吸入することで症状を和らげる作用があります。
慢性閉塞性肺疾患の増悪時における急性期治療を目的として使用する医薬品ではありません。

処方可能な診療科目

内科/呼吸器科など

健康保険の適応

健康保険適用

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2.000円~3.000円

薬代1カプセルあたりの目安:138.7円/150μg1カプセル
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

認可年月日2011年7月01日
発売年月日2011年9月20日

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

オンブレス吸入用カプセル150μg【製薬メーカー:ノバルティスファーマ】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

海外での使用実績

COPD患者(日本を含むアジア地域)を対象とした二重盲検比較試験
実施国 日本、韓国、台湾、インド、香港、シンガポール COPD 患者 347例(日本人 152例)

欧州ではCOPD患者に対する気管支拡張維持療法として2009年11月に承認されています。
米国および日本では2011年7月に承認されました。

効果・作用

インダカテロールマレイン酸塩は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に使用されるβ2刺激薬の気管支拡張薬です。
気管支平滑筋にある交感神経のβ2受容体を刺激することにより、気管支を拡張させます。

吸入投与後約5分で臨床的に有意な気管支拡張効果を示し、その効果は24時間持続するとされていて、即効性と持続性を兼ね備えた薬になります。
長時間にわたり気管支を拡張することにより、咳や苦しいなどの呼吸機能を改善します。
中等症から重症の COPD患者を対象とした国内および海外の臨床試験において、インダカテロールは臨床的に意味のある気管支拡張効果に加え、呼吸困難や健康関連QOLに関しても高い改善効果が示されています。毎日規則正しく吸入する薬で、急な症状の悪化を速やかに鎮める薬ではありません。

使用方法

1回1カプセル(インダカテロールとして150μg)を1日1回専用の吸入用器具を用いて吸入してください。

副作用

重大な副作用
・重篤な血清カリウム値の低下

その他の副作用
咳嗽、鼻咽頭炎、上気道感染、副鼻腔炎、糖尿病、高血糖、頭痛、めまい、錯感覚、心房細動、動悸、虚血性心疾患、頻脈、口腔咽頭、鼻漏、気管支痙攣、蕁麻疹、血管浮腫、そう痒症、発疹、筋痙縮、筋肉痛、筋骨格痛、末梢性浮腫、胸痛、胸部不快感、口渇

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■インダカテロールを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方インダカテロールマレイン酸塩は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼インダカテロールマレイン酸塩の有効成分
インダカテロール
▼代表薬の添加物
乳糖水和物

使用に注意が必要な方
・合併症・既往歴等のある方
・甲状腺機能亢進症の方(甲状腺機能亢進症の症状を悪化させるおそれがあります。)
・心血管障害(冠動脈疾患、急性心筋梗塞、不整脈、高血圧、QT間隔
延長等)のある方(交感神経刺激作用等により症状を悪化させるおそれがあります。)
・糖尿病の方(血糖値をモニタリングするなど慎重に投与してください。高用量のβ2刺激剤を投与すると、血糖値が上昇するおそれあがあります。)
・てんかん等の痙攣性疾患のある方(痙攣の症状を悪化させるおそれがあります。)
・気管支喘息を合併している方(気管支喘息の管理が十分行われるよう注意してください。)
・低酸素血症の方(血清カリウム値をモニターすることが望ましいです。低酸素血症により血清カリウム値の低下の心リズムに及ぼす影響が増強されることがあります。
・妊婦、授乳婦、小児、高齢者

上記にあてはまる方は、インダカテロールマレイン酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
インダカテロールマレイン酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・CYP3A4を阻害する薬(エリスロマイシン等)
・リトナビル
・p糖蛋白を阻害する薬剤(ベラパミル等)
・QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤
(MAO阻害剤、三環系抗うつ剤等)
・交感神経刺激剤
・キサンチン誘導体(ステロイド剤、利尿剤、サイアザイド系利尿剤、サイアザイド系類似利尿剤、ループ利尿剤)
・遮断剤

上記を使用している方は、インダカテロールマレイン酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
インダカテロールマレイン酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

インダカテロールマレイン酸塩に関する
よくある質問
一定の時間に吸入できなかった場合二回分を吸入しますか?

A.一定の時間帯に吸入できなかった場合は、翌日、通常吸入している時間帯に1回分を吸入してください。絶対に2回分を一度に吸入してはいけません。

オンブレス吸入用カプセル150μg

【上記引用元:くすりのしおり】

発作時に使用してもよいですか?

この薬は発作を速やかに抑える用途の薬ではありません。必ず医師の指示にしたがって使用してください。オンブレスを吸入される患者様へ 【上記引用元:ノバルティス ファーマの医療関係者向けサイト】

参考元一覧

医薬品インタビューホーム 【ノバルティスファーマの医療関係者向けサイトDR’sNet】
長時間作用性吸入β2 刺激薬,インダカテロールマレイン酸塩(オンブレス®
)の薬理学的特性および臨床効果【日薬理誌】

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