ピラティスで花粉症が治るって本当?ピラティスの効果、花粉症改善について解説

アレルギー

ピラティスとは?

ピラティスの効果画像

ピラティスとは、体の柔軟性を高めながら体幹を強化させることができるエクササイズです。
1833年にドイツのジョセフ・H・ピラティス氏によって考案されました。ピラティスを続けると、体全体のバランスが整い、背筋がきれいに伸びたり、身体が自由自在に動きやすくなったりといった効果が期待されています。
通常、ジムで行うトレーニングでは自分の意思で動かすことができるアウターマッスルを鍛えます。
一方、ピラティスでは自身で触れることのできない深層部にあるインナーマッスルを鍛えることができます。
結果的に体幹が安定し、姿勢が改善されるのです。

花粉症になる人の特徴とは?

花粉症になる人の特徴画像

花粉症になりやすいかどうかは、大きくは遺伝性と考えられていますが一部、精神的な原因も関与しています。

精神的傾向

疲れがたまっている人やストレスを抱えている人は花粉症になりやすい傾向があります。
生活リズムが乱れている人は疲れやすさやストレスにつながるため注意が必要です。
また、加工食品やインスタント食品をよく摂取するなど、食生活が偏っている方は、身体の抗体が減少し、アレルギー体質になりやすいとされています。
健康的な習慣を身に着け、ストレスをため込まないことが大切です。

身体的傾向

家族が花粉症の場合、発症リスクは上昇します。遺伝的にアレルギーになりやすい体質の方も花粉症にかかりやすくなります。
また、生まれてすぐに多くの花粉に曝露されると、スギ花粉症の発症リスクが上昇することもわかっています。
加えて、首や肩や胸あたりの動きが固かったり、動き自体が少ない場合花粉症になりやすいと考えられています。
「反り腰の方」「肩こりがひどい方」「頭痛に悩まされている方」は花粉症を発症しやすい1つの傾向として考えられているため注意しましょう。

ピラティスがなぜ花粉症改善に効くの?

ピラティスによる花粉症改善画像

自律神経の働きを改善するから

花粉症で起こるアレルギー反応には、自律神経の乱れが影響しています。
自律神経は、自分の意思ではなかなかコントロールできませんが、呼吸や体温・排泄など人間の生命維持に関わる重要な機能です。
この自律神経のバランスが、不規則な生活やストレスなどで乱れると花粉症の症状が悪化するとされています。
しかし、ピラティスには自律神経のバランスを整える効果があります。
ピラティスは背骨を主に動かすエクササイズのため、背骨の神経を刺激する作用がありますが、背骨の筋肉が鍛えられ歪みがなくなると、自律神経の働きが改善されるのです。
結果、花粉症の症状もよくなっていきます。

花粉症治療薬が飲めない方におすすめのピラティス

花粉症治療薬が飲めない方とは?

花粉症の症状改善のための薬剤は、現在多くの種類が発売されています。
しかし、「妊娠中や授乳中の方」「花粉症治療薬の副作用である眠気が強く出過ぎてしまう方」「運動をしていてドーピング検査を定期的にうけるアスリート」は薬剤を服用することができません。
花粉症治療薬は新しい薬剤であればあるほど眠気の副作用発現率は低くなっていますが、それでも眠くなってしまう方は一定数いらっしゃります。
以下のような方は、薬ではなくピラティスで体全体のバランスを整え、花粉症の症状を改善していく方法がおすすめです。

花粉症治療薬が飲めない方

  • 妊娠中や授乳中の方
  • 花粉症治療薬の副作用(眠気)が出やすい方
  • アスリートでドーピング検査のある方

花粉症治療薬一覧【参考】

花粉症にかかる方は増加しており、*1東京都の報告によると30年前と比べて患者数は約5倍に増加しており、将来的には3分の2の方が花粉症になるのではとも考えられています。

ピラティスのみで症状が改善できれば良いですが、不安な方は花粉症治療薬も併用するとよいでしょう。おすすめの花粉症治療薬についてご紹介します。

おすすめの花粉症治療薬①:ベクロミン(セレスタミンジェネリック)

ベクロミンは、アレルギー症状を抑える、抗ヒスタミンと炎症を抑える効果のあるアレルギー薬です。
花粉症などのアレルギー症状のほか、湿疹や蕁麻疹、皮膚炎などにも有効です。
効果が強い為、市販薬などでは効きにくい花粉による辛い症状の緩和や、皮膚炎などによる辛い痒みを緩和させます。

商品名ベクロミン
画像ベクロミン【セレスタミンジェネリック】
効果★★★★★+
副作用★★★★★
有効成分d-クロルフェニラミン2mg ベタメタゾン0.25mg
価格1錠あたり14円~
メーカーJean-Marie Pharmacal Co.,Ltd
購入ページベクロミンの購入ページはこちら

おすすめの花粉症治療薬②:ウィノラップ5(アレロックジェネリック)

有効成分は「オロパタジン」で、第2世代の抗ヒスタミン薬です。
こちらも即効性が高く、効果持続時間もながく、眠気を抑制することができます。
副作用も少ないため、体への負担も軽くできます。

商品名ウィノラップ5
画像ウィノラップ5【アレロックジェネリック】
効果★★★★★
副作用★★★★☆
有効成分オロパタジン塩酸塩 5mg
価格5mg:1錠あたり55円~
メーカーサンファーマ
購入ページウィノラップ5の購入ページはこちら

おすすめの花粉症治療薬③:スマルティ(ルパフィンジェネリック)

有効成分ルパタジンフマル酸塩は「抗ヒスタミン作用」に加えて、「抗PAF(血小板活性化因子)作用」を併せもつ、新しいタイプのアレルギー性疾患治療薬です。
服用後15分程で効果があらわれはじめ、20時間ほど効果が持続します。

商品名スマルティ
画像スマルティ
効果★★★★☆
副作用★★★★☆
有効成分ルパタジンフマル酸塩
価格10㎎:1錠あたり60円~
メーカーZydus Cadila(ザイダスキャディラ)
購入ページスマルティの購入ページはこちら

おすすめの花粉症治療薬④:ビラザップ(ビラノアジェネリック)

有効成分「ビラスチン」の抗ヒスタミン作用がアレルギー症状を改善します。
1日1回服用で、眠気が起こりづらく、効果の速効性と持続性(24時間効果が続く)があるため使用しやすいことが特徴です。

商品名ビラザップ
画像ビラザップ【ビラノアジェネリック】
効果★★★★☆
副作用★☆☆☆☆
有効成分ビラスチン
価格20mg:1錠あたり110円~
メーカーGlenmark(グレンマーク)
購入ページビラザップの購入ページはこちら

おすすめの花粉症治療薬⑤:クレブロス(ザイザルジェネリック)

クレブロスは、Santa Farma社から販売されている第2世代の抗ヒスタミン薬です。
ジルテックを改良して作られているため、ジルテック同等の強い効果を維持したまま、副作用である強い眠気を抑えています

商品名クレブロス
画像クレブロス【ザイザルジェネリック】
効果★★★☆☆
副作用★★★☆☆
有効成分レボセチリジン塩酸塩5mg
価格20mg:1錠あたり108円~
メーカーSanta Farma
購入ページクレブロスの購入ページはこちら

おすすめの花粉症治療薬⑥:アレグラ

アレグラは、ヒスタミンを抑制することでアレルギー症状を緩和する薬剤です。
眠気がほとんど出ない点が特徴です。
花粉症にはもちろんですが、ダニやハウスダストが原因で発症する通年性のアレルギー性鼻炎にも効果を示します。
1日1回1錠を服用します。花粉症のピーク時期の1~2週間前から服用すると、症状軽減効果が強まることが期待されています。

商品名アレグラ
画像アレグラ
効果★★☆☆☆
副作用★☆☆☆☆
有効成分フェキソフェナジン 120mg 180mg
価格120mg:1錠あたり88円~
180mg:1錠あたり93円~
メーカーサノフィ
購入ページアレグラの購入ページはこちら

ピラティスと花粉症に関するよくある質問

ピラティスと花粉症に関するよくある質問画像
Q
花粉症の症状とピラティスの関連性について示したデータはあるのでしょうか。
A

実際に、日本でヨガ・ピラティス専門スタジオ「zen place」を運営する株式会社ぜんが花粉症を持つ男女6名を対象に実験を行っています。
2019年から2020年に行われたピラティスと花粉症の症状改善に関する実証実験では、6名のうち自律神経の値が低かった2名においてピラティス実施後、自律神経の改善・花粉症の症状改善が認められました。
花粉症の症状改善に伴い、「背骨全体の動きが良くなった」「胸椎の動きが出てきた」など、実感を伴う改善も出ており、背骨の動きと花粉症には関連があると考えられています。

最後に

花粉症は日本人の2人に1人が罹患している一般的な疾患です。
症状として多く出やすい鼻水や鼻づまりは日常生活のQOLを低下させてしまいます。
症状を改善させる薬剤は多く出ていますが、根本的な解決ではなく対症療法となっている中、ピラティスを継続して行うことで花粉症の症状改善が期待されています。
根本的に症状を改善させたい方、薬剤の服用が難しい授乳中やアスリートの方などぜひピラティスを試してみると良いでしょう。

出典

zenplace ピラティスとは
*1 東京都健康安全研究センター 花粉症患者実態調査
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