ドキシラミンとは?~ドキシラミンとつわりの関係~

女性の悩み

ドキシラミンとは

ドキシラミンは、抗ヒスタミン薬の一種で、現在日本では承認がおりていない医薬品です。
海外では、アレルギー症状の緩和や風邪薬の成分として利用されています。
また、眠気を引き起こす作用があるため、睡眠改善薬としても使われています。
近年では、妊娠中のつわり症状の軽減にも効果があるとされ、つわり治療薬として承認されている国もあります。

ドキシラミンの効果・効能のイメージ画像

どのような症状に使われる?

・アレルギー症状(花粉症、鼻水、くしゃみなど)

・風邪の症状(特に鼻づまりや鼻水)

・不眠症の改善(睡眠導入の補助)

・つわりの軽減(主に海外での使用)

ドキシラミンのつわりに対する効果

つわりとは?

つわりは妊娠初期に多くの女性が経験する症状で、吐き気や嘔吐、食欲不振、嗜好の変化などが主な症状として挙げられます。
つわりの程度は個人差があり、重度の症状では体重減少や脱水症状を引き起こすこともあります。

ドキシラミンのつわりに対する効果画像

ドキシラミンは、アメリカやカナダではつわりの治療薬として承認されている成分の一つです。
特に「ディクレジン(Diclegis)」「ボンジェスタ(Bonjesta)」といった薬に含まれており、ビタミンB6(ピリドキシン)と組み合わせて使用されます。
この組み合わせは、つわりによる吐き気を抑える効果があるとされており、長年にわたり多くの妊婦に使用されています。
研究によると、ドキシラミンとビタミンB6の併用により、つわりの症状が顕著に軽減されることが確認されています。

受胎前の 3 ヵ月間、マルチビタミン製剤(ビタミン B6 を含む)の経口投
与は、つわり症状の発生率と重症度を低下させる可能性がある。ビタミン
B6 又はビタミン B6+ドキシラミンを用いたつわり症状の改善において安全
で効果的であり、ファーストラインの薬物療法と考えるべきである。

厚生労働省 未承認薬・適応外薬の要望

当サイトメデマートでは、「ディクレジン(Diclegis)」「ボンジェスタ(Bonjesta)」と同成分(ドキシラミン+ビタミンB6)の医薬品の取り扱いがあります。

商品名プレグニドキシン
画像プレグニドキシン
有効成分ドキシラミン10mg+ピリドキシン10mg
メーカー・ブランドDr.Readdys Laboratories(ドクターレッドィーズ・ラボラトリーズ)
URLプレグニドキシンの購入はこちら

日本では使用されている?

欧州では、つわりの薬として、多く利用されていませが、日本ではつわりの薬として承認がおりていないため第一選択肢として使用されていません。
主に、制吐剤(プリンペラン、ドンペリドン)やビタミンB6製剤(ピリドキシン、ピドキサール)や漢方(小半夏加茯苓湯 しょうはんげかぶくりょうとう、半夏厚朴湯 はんげこうぼくとう)が処方されます。

しかし、保健適応外にはなりますが、海外の研究を参考に処方している医療機関もあります。
保健適応外のため金額は「3錠15,000円」前後と高額です。

日本ではつわり専用の薬として承認されていないため、必ず医師と相談のうえで使用することが大切です。

副作用

ドキシラミン(ソミナー)の副作用と注意点のイメージ画像

ドキシラミンは比較的安全な薬ですが、以下のような副作用が起こる可能性があります。

・強い眠気(眠気が強く出るため、服用後の運転や機械作業には注意が必要です。)
・口の渇き
・便秘
・頭痛
・めまい
・倦怠感

妊娠中服用の安全性と注意点

妊娠中に服用しても大丈夫?

アメリカのFDA(食品医薬品局)では、ドキシラミンとビタミンB6の組み合わせを妊娠中でも比較的安全な薬として分類しています。
ただし、日本ではつわりの治療薬として正式に承認されていないため、必ず医師に相談してから使用することが大切です。

他の薬との併用について

ドキシラミンは市販の風邪薬や睡眠薬にも含まれていることがあり、他の薬と一緒に摂取すると副作用が強く出る可能性があります。特に以下の薬を使用している場合は注意しましょう。

他の抗ヒスタミン薬(アレルギー薬)
・睡眠導入剤や精神安定剤
・風邪薬(総合感冒薬)

※妊娠中は服用できる薬の種類が限られているため、薬剤師や医師に相談することをおすすめします。

ドキシラミンに関するよくある質問

よくある質問
Q
日本で承認されていないとのことですが、安全ですか?
A

同成分「ボンジェスタ」という商品は60年以上の使用実績があり、母体・胎児に対する安全性が確認されています。
アメリカではFDA(食品医薬品局)によって承認されています。

Q
つわりのどのような症状を改善しますか?
A

つわりの吐き気や嘔吐の症状を緩和する効果があります。

まとめ

・海外では、ビタミンB6と組み合わせてつわりの治療薬として使用されることがある。
・日本ではつわり治療薬としての承認はされていないが、一部の医師が処方することも。
・副作用として眠気や口の渇きがあるため、注意が必要。
・妊娠中に使用する場合は、必ず医師と相談することが大切。

つわりがつらいときには、薬以外にも食事や生活習慣の見直しなどで改善することもあります。
特にビタミンB6を多く含む食品(バナナ、鶏肉、ナッツ類など)を摂取することで、つわりが軽減される可能性もあります。

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