ラシックス(フロセミド)は個人輸入禁止!購入方法や代替品と効果作用比較

投稿日:2023-09-01

更新日:2023-09-06

ラシックス(フロセミド)は個人輸入禁止!購入方法や代替品と効果作用比較

ラシックス(フロセミド)とは

ラシックス(フロセミド)はループ利尿薬に分類されている利尿薬です。利尿薬は、体の中から水分を排出し、浮腫(むくみ)などを改善します。主成分はフロセミドで、アメリカやフランス、スペインなど110か国以上の国と地域で発売されています。
ドイツのサノフィという会社が製造を行っており、錠剤や細粒、注射剤があります。現在日本では、先発品より安い費用のジェネリック医薬品も発売されております。

<ラシックス(フロセミド)の詳細情報>

商品名 ラシックス
成分名 フロセミド
製造販売 サノフィ
剤形 注射・錠剤
用量 錠剤:10mg、20mg、30mg
注射:20mg、100mg
適応 高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、末梢血管障害による浮腫、尿路結石排出促進
飲み方 1日1回40〜80mgを毎日もしくは1日おきに経口投与してください。
腎機能不全などの場合にはさらに用量を追加して使用することもありますが、悪性高血圧に用いる場合には、他の降圧剤と併用する必要があります。
禁忌
  • 無尿の患者
  • 肝性昏睡の患者
  • 体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者
  • スルフォンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
  • デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者
  • 起こりやすい副作用 脱力感、倦怠感、起立性低血圧、貧血、白血球減少、好酸球増加、溶血性貧血、食欲不振、下痢、悪心・嘔吐などには注意をしてください。

    ラシックス(フロセミド)の効果・作用

    腎臓の尿細管におけるヘンレループという場所に作用します。

    14. 利尿薬(作用機序)

    14. 利尿薬(作用機序)画像【参考元:バイエルファーマナビ】

    特に、腎尿細管のヘンレループ上行脚と呼ばれる場所では、Na-K-Cl共輸送体を阻害し、ナトリウム、カリウム、クロールの再吸収を阻害しています。
    本来排出されるはずの水や塩分が尿として出る前に再吸収されると、体のむくみに繋がるので、再吸収を阻害することで、利尿作用をもたらします。

    ラシックス(フロセミド)は、血圧を下げる効果もあります。降圧効果に関しては、高血圧患者に投与すると、ゆっくりと効果が出てくるとされています。尿を体外に排出することによって循環血漿量が減少し、血管壁のナトリウム含量が減少することが作用機序となっています。
    利尿薬には、ループ利尿薬以外にもサイアザイド系利尿薬やカリウム保持性利尿薬(抗アルドステロン薬)、バソプレシン受容体拮抗薬など複数の種類がありますが、これらの薬剤と比較し、高い利尿作用を持っているため、ラシックス(フロセミド)も高い利尿作用が期待できます。

    ラシックス(フロセミド)の入手方法

    2018年までは、「医療機関(病院やクリニック)で処方箋を出してもらう方法」と「オンライン(ネット)販売で購入する方法」の2つがありました。
    しかし、2019年1月1日以降、ラシックス(フロセミド)を含む複数の薬剤の個人輸入に規制がかかり、入手する方法は医療機関で処方箋をもらうのみとなってしまったのです。

    ※ラシックス(フロセミド)の入手方法の変化

    2018年まで 2019年1月1日以降
    医療機関での購入
    オンラインでの購入 ×

    そのため、ラシックス(フロセミド)について現在は、どこの個人輸入代行やオンラインサイトを探しても買うことができません。

    ラシックス(フロセミド)の個人輸入が禁止に

    輸入禁止画像

    厚生労働省から、2017年11月15日「ラシックス(フロセミド)」の個人輸入禁止に関する通達がありました。背景としては、薬剤が本来の使用目的から外れて使われている可能性があり、健康被害や乱用につながってしまう恐れがあると判断されたからです。このように、記憶力がよくなる・頭がさえるなど広告がうたれ、本来の効能効果とは異なる目的で使用される薬剤を「スマートドラッグ」と呼びます。

    実際の文書によると、タイから輸入した薬剤を使用していた40代女性が、甲状腺機能亢進や低カリウム血症の症状(動悸、ふらつき、四肢の麻痺等)で入院したとの事例が報告されています。

    ラシックス(フロセミド)の代替品について

    ラシックス(フロセミド)の個人輸入に規制はかかったものの、代わりになる薬剤はあります。ラシックス(フロセミド)はループ利尿薬に分類される薬剤でしたので、最も近い代替品となりうるのは同じ作用を持つループ利尿薬のルプラック(トラセミド)となります。

    ルプラック(トラセミド)とは

    ルプラック(トラセミド)の作用

    ラシックス(フロセミド)と同じループ利尿薬に分類される薬剤です。腎臓の尿細管におけるヘンレループという部位に作用し、尿や塩分などを排出し、体内の過剰な水分を外に出すことで浮腫(むくみ)を改善します。サイアザイド系利尿薬やカリウム保持性利尿薬など、他の作用を持つ薬剤と比較すると、高い利尿作用がある点が特徴です。一方で、作用時間は4~5時間と短いとされています。

    「長時間作用型ループ利尿薬」という特徴に加えて、「抗アルドステロン作用」を併せ持つという点が他の薬剤とは異なる、ルプラック(トラセミド)ならではの特徴です。
    また、ループ利尿薬の中では、カリウム排泄が少ないとされており、低カリウム血症を起こしにくいことも特徴です。心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫などの症状に使用されます。

    ルプラック(トラセミド)の注意点

    • 高齢者に使用するときは、チェックマークの症状や状態に注意しながら、少なめの4mgから投与を開始するなどしてください。
      ☑急激に利尿が起こってしまうと、脱水、低血圧などによる立ちくらみやめまい、失神等を起こすことがあります。
      ☑特に心疾患などで浮腫のある方では急激に利尿が起こることで、脳梗塞などの血栓塞栓症を誘発するおそれがあります。
      ☑低ナトリウム血症や低カリウム血症があらわれやすいとされています。
    • ルプラック(トラセミド)の利尿効果はいきなりあらわれることがありますので、電解質失調、脱水に注意してください。少なめの量から投与を開始して、徐々にゆっくりと増量すると良いとされています。
    • 毎日服用する場合は、電解質失調があらわれることがあリます。
    • 血圧が下がったことでめまい、ふらつきがあらわれることがあります。高い所での作業や自動車の運転等には注意をしてください。
    • 夜間の休息が必要な方は、夜間の排尿を避けるため、午前中に投与してください。

    ルプラック(トラセミド)の飲み方・使用方法

    田辺三菱製薬が製造した先発医薬品では4mgと8mgの錠剤が発売されています。1日1回経口投与しますが、症状に応じて用量を減らしたり、増やしたりすることが可能です。

    商品名 ルプラック(トラセミド)
    成分名 トラセミド
    製造販売 田辺三菱製薬
    剤形 錠剤
    用量 4mg、8mg
    適応
  • 心性浮腫
  • 腎性浮腫
  • 肝性浮腫
  • 飲み方 1日1回4〜8mgを経口投与してください。
    禁忌
  • 無尿の患者
  • 肝性昏睡の患者
  • 体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者
  • デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者
  • 本剤の成分又はスルフォンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 起こりやすい副作用 電解質失調(低ナトリウム血症、低カリウム血症、低クロール性アルカローシス)、倦怠感、めまいなどに注意をしてください。

    <ルプラック(トラセミド)と同成分の関連商品>

    商品名 トール20【ルプラックジェネリック】 トラセミドタブレット ムクミトール
    画像 トール20画像 トラセミドタブレット画像 ムクミトール画像
    一般名 トラセミド トラセミド トラセミド
    価格 一錠あたり33円 一錠あたり34円 一錠あたり25円
    メーカー Intas Pharmaceuticals(インタスファーマ) Alniche Life Sciences Pvt. Ltd.(アルニッチ・ライフ・サイエンス) Asle pharmaceuticals(アスレ)
    購入ページ

    費用について

    病院やクリニックによって、診察料や処方料は異なりますが、目安として1か月分の費用をまとめております。
    ラシックス(フロセミド)は輸入規制対象により、オンラインサイトでの販売はされておりませんが、ルプラック(トラセミド)であればオンラインサイトでの購入が可能です。

    ※1か月分の薬剤費用の目安

    ラシックス(フロセミド) ルプラック(トラセミド)
    医療機関 約4000円~
    ※診察料・処方料:3500円~
    ※薬剤:14円/錠×30日=420円
    約4000円~
    ※診察料・処方料:3500円~
    ※薬剤:17.2円/錠×30日=516円
    オンラインサイト 販売されていません。 約690円〜
    ※診察料・処方料:ー
    ※薬剤:23円/錠×30日=690円

    最後に

    ラシックス(フロセミド)は、高い利尿効果とむくみ改善効果から、個人輸入で愛用している方が多い薬剤でした。しかし、2019年1月1日以降、残念ながら、ネットでラシックス(フロセミド)は購入できなくなりました。
    オンラインで購入できる利尿薬はルプラック(トラセミド)以外にも多数ありますが、利尿薬の中でも、同じ作用機序を持つルプラック(トラセミド)が今後、代わりの選択肢になっていくと考えられます。

    よくある質問

    出典

    【参考元:富士フィルム】【参考元:利尿薬を再考する──高齢者心不全におけるトラセミド(ルプラックⓇ)の意義──】
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