PABAとは?

PABA(パバ)は「パラアミノ安息香酸(para-aminobenzoic acid)」の略称で、
ビタミンB群に近い働きを持つことから「ビタミンB複合体の因子」として位置づけられています。
体内では腸内細菌によって少量が作られますが、食品やサプリメントから補うこともできます。
細胞の修復やタンパク質代謝、葉酸の合成に関わる成分として知られています。
また、PABAは紫外線を吸収する特徴があり、かつては日焼け止め成分として広く使用されていました。
現在は刺激性の問題などから使用は減りましたが、美容・アンチエイジングの分野では再び注目されています。
水溶性で体内に蓄積しにくいため、適切な範囲での摂取は比較的安全と考えられています。
健康食品として販売されている事で有名
PABAは単体のサプリメントとして販売されているほか、マルチビタミンなどの栄養補助製品に配合されていることも多い成分です。
特に美容ケアやアンチエイジングを目的とした製品で採用されることが多く、幅広い年代から注目されています。
▼メデマートで販売している商品
| 商品名 | PABA「VitalMe」 | PABA「SWANSON」 |
|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() |
| メーカー | Sapphire Healthcare LLC (サファイアヘルスケア) | Swanson Health Products (スワンソンヘルスプロダクツ) |
| 内容量 | 120錠/240錠 | 120錠 |
| 価格 | 2800円/5000円 | 3780円 |
| 有効成分 | PABA(パラアミノ安息香酸):500mg | PABA(4-アミノ安息香酸):500mg |
| 添加物 | リン酸二Ca、変性セルロース、植物性ステアリン酸、ケイ酸塩、グリセリン | ゼラチン、ステアリン酸Mg、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、米粉 |
| 飲み方 | 1日1カプセル(食後) | 1日1カプセル |
| 購入サイト | PABA「VitalMe」の購入ページ | PABA「SWANSON」の購入ページ |
選ぶ際のポイントとしては、含有量、純度、添加物の有無、価格などを比較することが大切です。
また、医薬品ではなく健康食品としての位置づけであることを理解した上で利用することが重要です。
PABAの効果とは?老化防止に有効なの?

PABAにはさまざまな働きがあると考えられていますが、特に注目されているのが「アンチエイジング」への可能性です。
ここでは、代表的な作用とその特徴についてわかりやすく解説します。
抗酸化作用
PABAには、体内で発生する活性酸素(フリーラジカル)を抑える抗酸化作用があるとされています。
活性酸素とは、細胞を酸化させ、老化を促進する原因の一つです。
この活性酸素による酸化ストレスを軽減することで、肌の老化やシワ、たるみなどの予防に繋がります。
ただし、その効果の強さや個人差については、まだ研究段階の部分も多いです。
皮膚の健康維持
PABAは皮膚細胞の再生をサポートし、肌のハリや弾力維持に役立つとされています。
特に紫外線によるダメージから肌を守る働きが注目され、日焼けやシミ対策との関連が指摘されています。
内側から肌環境を整えるサポート成分として利用されています。
タンパク質代謝の補助
タンパク質は肌・髪・爪の主成分であり、健康を保つうえで欠かせない栄養素です。
PABAはこのタンパク質代謝を助ける働きがあるとされており、加齢とともに弱まりやすい代謝活動を支える役割が期待されています。
そのため、美容面だけでなく、身体の基礎的な健康維持にも関係しているとされています。
免疫機能のサポート
PABAは免疫機能をサポートする効果も期待されています。
免疫力が低下すると様々な感染症にかかりやすくなります。
PABAを摂取することで免疫系の改善に役立つ可能性があります。
ただし、これらの効果については、科学的に完全に証明されているわけではなく、個人差も大きいことを理解しておく必要があります。
厚生労働省などの公的機関でも、PABAの抗老化作用について明確な見解は示されていません。
あくまでも健康維持の補助として捉え、過度な期待は避けるべきでしょう。
老化の原因については、当サイトメデマートの別のコラムで詳細紹介しておりますのでご覧ください。
日焼け止めとしても使える?
PABAは元々、紫外線(特にUVB)を吸収する性質があることから、かつては日焼け止め成分として広く使用されていました。
肌に塗布することで紫外線によるダメージを軽減し、日焼けや皮膚の老化を防ぐ効果が期待されていたのです。
現在の日焼け止めでの使用状況
現在、PABAを配合した日焼け止めは減少しています。
その理由として以下の点が挙げられます。
①皮膚刺激性
一部の人にアレルギー反応や皮膚刺激を引き起こす可能性があります。
②衣類の変色
PABAが衣類に付着すると黄色く変色させることがあります。
③光安定性の問題
長時間の紫外線暴露で分解されやすいという特性があります。
④代替成分の開発
より刺激が少なく、安定性の高い紫外線吸収剤が開発されています。
内服での紫外線防御効果は?
PABAを健康食品として内服することでも、ある程度の日焼け防止効果が期待できます。
体内に取り込まれたPABAが皮膚に届き、紫外線を吸収して、熱エネルギーに変化させることで日焼け防止の効果を発揮するという仕組みです。
ただし、この効果については十分に証明されておらず、通常の日焼け止めの代わりにはなりません。
環境省でも、紫外線対策としては物理的な防御(日傘、帽子、サングラスなど)と外用の日焼け止めの使用を推奨しています。
[1]環境省(紫外線による影響を防ぐためには)
PABAは白髪にも効くって本当?
白髪はどうして生まれるの?
髪の毛の色は、毛根の毛母細胞で作られるメラニン色素によって決まります。
何らかの理由でメラニンの生成が止まると、色のない白髪になります。
原因は年齢だけでなく、遺伝やストレス、栄養バランスの乱れなども関係しています。
PABAは白髪にどう働く?
PABAにはメラニン生成に関与する可能性が指摘されています。
①メラニンを作るために必要な酵素の働きを助ける可能性
②メラニンの原料となる物質の生成を促す作用
③毛根細胞自体の健康維持にも関わる
これらの作用により、PABAの摂取が白髪の予防や改善に役立つ可能性が期待されています。
PABAの白髪への現実的な効果
残念ながら、PABAだけで白髪が完全に黒髪に戻ることは期待できません。
「白髪の予防や進行を遅らせる可能性がある」と考えるのが現実的です。
白髪対策としてPABAを試すなら
①継続すること
少なくとも3か月は継続してみましょう。即効性は期待できません。
②PABAだけを摂るより、B群ビタミンや亜鉛などと組み合わせると効果が期待できる
③サプリだけに頼らず、レバー、全粒穀物、乳製品などからPABAを摂るのが望ましい
④過度な期待は禁物
健康な髪を保つための総合的なケアの一環として考えるのがベストです。
総合的なアプローチ
白髪対策には、生活全体を見直すことも重要です。
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 質の良い睡眠
- ストレス管理
急に白髪が増えた場合は、皮膚科や専門医に相談することもおすすめです。
現時点では、日本皮膚科学会や日本毛髪科学協会でも、PABAの白髪への効果は確定していません。
現実的な視点で活用し、生活全体の健康と組み合わせることが大切です。
白髪に対する内容については、当サイトメデマートの別のコラムで詳細紹介しておりますのでご覧ください。
PABAはどんな食事に含まれているの?

PABAは自然界のさまざまな食品に含まれており、日常の食事からも摂取が可能です。ここでは、PABAを多く含む代表的な食品を紹介します。
動物性食品
①レバー(肝臓)
牛レバーや鶏レバーには比較的多くのPABAが含まれています。
②卵黄
卵の黄身部分にPABAが含まれています。
③乳製品
特にヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品にはPABAが含まれています。
植物性食品
①全粒穀物
玄米、全粒粉パン、オートミールなどの未精製の穀物にはPABAが含まれています。
その他の食品
①イースト
パン酵母やビール酵母にはPABAが豊富に含まれています。
含有量と摂取量
食品に含まれるPABA量はそれほど多くなく、一般的な食事からの摂取量は1日数mg程度と推定されています。
これは健康食品で推奨されることのある摂取量(約100mg)と比べると大幅に少なく、食事だけで十分量を確保するのは難しいといえます。
腸内細菌による生成
人間の腸内に生息する善玉菌の一部は、PABAを生成することができます。
健康な腸内環境を保つことで、体内でのPABA生成をサポートすることも可能です。
発酵食品(ヨーグルト、ぬか漬け、キムチなど)を積極的に摂ることで、腸内環境を整え、間接的にPABA供給を助けることができるでしょう。
バランスの取れた食事の重要性
PABAだけを意識するのではなく、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
特にビタミンB群は互いに協力して働くため、PABAだけでなく、他のビタミンB群も十分に摂取することが望ましいです。
農林水産省では、多様な食品をバランスよく摂取することを推奨しています。
[2]農林水産省(食生活指針について)
PABAの飲み方とは?

PABAを健康食品として摂取する際は、最も効果が得られやすいタイミングや摂取量を理解しておくことが大切です。
推奨摂取量
PABAの1日の推奨摂取量は商品によって異なります。一般的には100mg〜1000mgの範囲で販売されているケースが多く、製品により含有量が異なります。
ただし、1日1200mgを超える高用量を摂ると副作用が出る可能性が高まるため注意が必要です。
これらの数値は公的な基準ではなく、メーカーの推奨量や研究データを基にした一般的な目安です。
また、日本の厚生労働省や米国FDA(食品医薬品局)では、PABAの明確な上限量・推奨量は設定されていません。
そのため、必ず商品に記載されている用量を守ることが重要です。
摂取のタイミング
PABAの吸収を考慮すると、以下のタイミングでの摂取が効果的とされています。
①食後に摂取
PABAは食後に摂ることで消化・吸収されやすくなります。
②分割摂取
高用量を摂取する場合は、1日の摂取量を2~3回に分けて摂ることで、吸収効率を高めることができます。
③朝または昼の摂取
エネルギー代謝に関わる成分なので、活動時間帯に合わせて朝または昼に摂ることが推奨されています。
他の栄養素との組み合わせ
PABAは単独で摂るよりも、他の栄養素と組み合わせることでより効果的に働くとされています。
①ビタミンB群
PABAはビタミンB群の一員として考えられていたこともあり、他のビタミンB群(B1、B2、B6、B12など)と一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。
②ビタミンC
抗酸化作用を持つビタミンCと一緒に摂ることで、全体的な抗酸化効果が高まる可能性があります。
③葉酸
PABAと葉酸は代謝経路で関連しているため、一緒に摂ることが効果的とされています。
継続的な摂取の重要性
PABAの効果、特に白髪予防や肌の健康維持などの効果は、短期間では現れにくいとされています。
効果を実感するためには、少なくとも3か月以上の継続的な摂取が必要です。
ただし、長期間の大量摂取については、後述する副作用のリスクもあるため、適切な範囲内での継続摂取が重要です。
個人差を考慮する
PABAの適切な摂取量や効果は、年齢・性別・体質・健康状態・服薬状況などにより大きく異なります。
特に疾患がある方や処方薬を服用中の方は、摂取前に医師または薬剤師へ相談することをおすすめします。
PABA(パバ)の副作用

PABAは一般的に安全な成分とされていますが、適切な摂取量を守らない場合や、体質によっては副作用が現れることがあります。
一般的な副作用
PABAの摂取により、以下のような副作用が報告されています。
①消化器系の症状
吐き気、嘔吐、胃部不快感、下痢などの消化器症状
②皮膚反応
発疹、かゆみ、じんましん、皮膚炎などのアレルギー反応
③発熱・めまい
これらの症状は、特に推奨用量を超える量を摂取した場合に起こりやすくなります。
高用量摂取のリスク
1日1200mgを超えるような高用量のPABA摂取は、以下のようなより重篤なリスクと関連している可能性があります。
①肝機能への影響
肝機能検査値の異常や肝臓への負担、肝不全
②腎機能への影響
特に腎臓に問題がある方では注意が必要
特に注意が必要な方
以下に該当する方は、PABAの摂取に特に注意が必要です。
①妊婦・授乳中の方
安全性が十分に確立されていないため、摂取は避けた方が良いでしょう
②腎臓や肝臓に問題がある方
PABAの代謝・排泄に影響する可能性がある
③薬物アレルギーの既往歴がある方
PABAはスルホンアミド系薬剤と構造が似ているため、これらの薬にアレルギーがある方は注意が必要
医薬品との相互作用
PABAは以下のような薬剤と相互作用を起こす可能性があります。
①スルホンアミド系抗生物質(サルファ剤)
サルファ剤の抗菌効果を阻害する可能性があるため、併用してはいけません
②コルチゾン
コルチゾンの効果を増強する可能性があります。
③レクチゾール
効果を減少させる可能性があるため、併用してはいけません
これらの薬剤を服用している方は、PABA健康食品の使用前に医師もしくは薬剤師への相談が必要です。
適切な使用のために
副作用のリスクを最小限に抑えるためには、以下の点に注意が必要です。
①推奨摂取量を守る
②初めて摂取する場合は少量から始め、徐々に量を増やす
③何らかの不調を感じたら摂取を中止し、医師に相談する
④治療中の病気がある場合や、薬を服用している場合は事前に医師に相談する
PABAは医薬品ではなく健康食品であり、その安全性や効果に関する厳密な規制はありません。
自己判断での過剰摂取は避け、記載の用法・用量を守って摂取を続けることが何よりも大切です。
PABA(パバ)に関するよくある質問

- Qどのくらいの期間服用すれば効果を感じられますか?
- A
健康食品ですので即効性を得ることはできません。
個人差が大きいため、人によって得られる期間は異なります。
それを踏まえた上で効果を実感するには最低でも3か月以上の継続した服用が必要です。
- QPABAの1日の推奨摂取量はどのくらいですか?
- A
PABAは商品によって含まれている用量が異なります。
基本的には100mg~1000mgが推奨される用量とされています。
ただし、1200mgを超えて服用することは副作用が出やすい為注意が必要です。
- Q妊娠中や授乳中でも摂取できますか?
- A
安全性が確立されていないため、摂取は避けた方が良いでしょう。
それでもどうしても服用したい場合には、一度医師に相談してから使用することをおすすめします。
- Q食事からの摂取だけで十分ですか?
- A
通常の食事だけで必要量を摂るのは困難なケースが多いです。
特定の効果を期待する場合は、健康食品による摂取がより効果的とされています。
- Q副作用の心配はありますか?
- A
主に消化器症状やアレルギー反応が報告されています。
異常を感じたら使用を中止し医療機関に相談してください。
まとめ
PABAは「パラアミノ安息香酸」の略称で、かつてはビタミンB群の仲間と考えられていた栄養素です。
抗酸化作用や皮膚の健康維持、メラニン生成のサポートなど、特に「老化防止」や「白髪予防」の観点から注目を集めています。
日焼け止めの成分としても使われてきた歴史がありますが、現在は皮膚刺激性の問題から他の成分に置き換えられることが多くなっています。
PABAは全粒穀物、酵母、ナッツ類などの食品に含まれていますが、食事における摂取量は比較的少量です。
健康食品として摂取する場合は、一般的に100mg~1000mg程度が推奨されています。
過剰に摂取することは消化器症状(消化不良、吐き気、嘔吐)やアレルギー反応(発疹)などの副作用を引き起こす可能性があります。
特定の薬剤との相互作用も懸念されるため注意が必要です。
特に持病がある方や薬を服用中の方は、医師や薬剤師への相談が必要です。
PABAの効果については完全に明らかにされておらず、個人差も大きいことを理解しておくべきでしょう。
どんな健康成分も「魔法の薬」ではありません。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理など、総合的な健康管理の一助としてPABAを位置づけることが大切です。
健康は、日々積み重ねる小さな努力によって維持されます。
PABAを含め、様々な栄養素をバランスよく摂り入れながら生活することで、健康的な日々を目指していきましょう。
出典
一般社団法人日本スキンケア協会(パラアミノ安息香酸)
[1]環境省(紫外線による影響を防ぐためには)
[2]農林水産省(食生活指針について)





