その性行為、大丈夫!?アフターピル服用後の避妊効果について

その性行為、大丈夫!?アフターピル服用後の避妊効果について アフターピル

アフターピル服用後に避妊効果はある?

アフターピル服用後に避妊効果はある?

アフターピルを飲んでしまえばその後性行為を行ったとしても妊娠はしないなどと謳うネットの誤った情報が拡散している為注意が必要です。そもそもアフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した際の最後の手段として使用されます。ですので、アフターピル服用後に性行為をしても避妊効果はありません。
アフターピルは名前だけが先行しており、およそその中身がまだ追いついていないのが現状です。アフターピルの基本的な知識や服用後に起こる現象などをここでは解説していきますので正しい知識を身に着ける為にも是非参考にしてみて下さい。
またアフターピルについてもっと詳しく知りたい場合は「アフターピルの違いや種類・避妊効果・副作用・注意点から購入方法を解説」を参照すると良いでしょう。

アフターピルで緊急避妊を行う為の仕組みは次の3つの働きからなります。

アフターピルで緊急避妊を行う為の仕組み


これだけを見ると確かに服用後に性行為を行っても避妊効果はあると勘違いしてしまいますよね。しかしそうではない理由を解説していきます。

アフターピルの効果

アフターピルは、上記で説明した3つの効果により排卵を遅らせることで妊娠を防ぎます。
排卵が遅れるということは、卵子と精子が生殖器官で出会う機会が減ることになり、受精のリスクが低くなります。ただし、服用後すぐに避妊効果が得られるわけではありません。

生理周期について

生理周期とは、月経(生理)が始まってから次の月経の直前までの期間のことを指します。
一般的には28日周期と言われていますが、実際には個人差があり、正常な範囲は25~38日です。
生理周期は以下の3つの期間に分けられます。

卵胞期

卵胞期は月経の終わりから排卵までの期間で、通常14日です。
この期間中、卵胞が成長し、排卵に向けて準備が進みます。

排卵期

排卵期は卵子が卵巣から排出される時期です。
排卵のタイミングは個人差がありますが、一般的には周期の14日目前後とされています。

黄体期

排卵後から次の月経が始まるまでの期間を黄体期と呼びます。この期間は通常14日間です。排卵した卵胞から黄体ができ、妊娠しなかった場合は黄体が退行して月経が始まります。
生理周期は、脳から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、そして卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の複雑な相互作用によって調節されています。
正常な生理周期は、女性の健康な状態を示す重要な指標です。
ストレスの多さや体脂肪率の低下などによって、ホルモンバランスが乱れると生理不順や無月経などの異常が生じる可能性があります。

排卵のタイミングとリスク

アフターピル服用後、5~7日間は排卵が抑制されますが、やがて排卵が起こります。
精子は女性の生殖器官の中で約5日間しか生存できないため、それまでに精子は全て死滅します。
しかし、もしも排卵時に精子が存在すれば、妊娠するリスクがあります。これが服用後の性行為に避妊効果がないと言われる理由になります。
更に付け加えると、アフターピルの服用のタイミングが上記生理周期で解説した排卵期のタイミングと重なってしまうと、妊娠する確率がより高くなってしまいます。

避妊の必要性

したがって、アフターピル服用後に性行為をする場合、必ずコンドームなどの避妊具を使用する必要があります。避妊具を使わずに性行為をすれば、妊娠のリスクが高くなります。
アフターピルは緊急時における対処法に過ぎません。確実に妊娠を防ぐには、ピル服用やコンドーム使用など、日頃から適切な避妊方法を実践することが不可欠です。

以上の点により、アフターピルは、緊急避妊の最後の手段として使用されますが、服用後における避妊効果はありません。
排卵のタイミングによっては、妊娠するリスクがあるため、アフターピル服用後に性行為をする場合は、必ず避妊具を使用しましょう。
日頃から確実な避妊を心がけることが大切です。

服用後いつまで性行為を控えた方がいいの?

服用後いつまで性行為を控えた方がいいの?

アフターピル服用後には避妊効果がないことを解説しました。それでは次に疑問に思うことはアフターピルを飲んだ後はいつから性行為ができるのかと言うことですよね。
ここではアフターピル服用後の適切な性行為の開始時期について詳しく解説していきます。

性行為を控える期間

アフターピル服用後は、妊娠検査薬で避妊の成功を確認するまで、性行為を控えることが推奨されています。
具体的には、アフターピル服用から3週間後に妊娠検査薬を使い、陰性であれば避妊に成功したと判断できます。

この期間に性行為をした場合のリスク

アフターピル服用後、一定期間は排卵が抑制されますが、やがて排卵が起こります。
精子の寿命は5日程度です。もし仮に排卵時に精子が存在すれば、妊娠するリスクがあります。

消退出血(生理)の有無に関わらず

アフターピル服用後に出血(消退出血)があった場合でも、必ずしも避妊に成功したわけではありません。
消退出血と不正出血の区別がつきにくいため、出血の有無に関わらず、必ず妊娠検査薬で確認する必要があります。

避妊を確実にするには

もし性行為を控えられない場合は、コンドームなどの避妊具を併用することが不可欠です。アフターピルと避妊具の併用により、より確実に妊娠を防ぐことができます。

アフターピルは緊急避妊の最後の手段です。
日頃から適切な避妊方法を実践し、万が一の場合にアフターピルを服用する、といった利用が賢明でしょう。
服用後は妊娠検査で確認するまで性行為を控えるよう、確実な避妊を心がけましょう。

次の月経までにもう一度服用が必要になった場合

アフターピルは緊急避妊の最終手段

まれに1度緊急避妊を使用した後、次の月経が来るまでに再度性行為を行い避妊がまた失敗すると言ったケースがあります。
あくまでアフターピルは、避妊に失敗した際の最後の手段として使用されますが、この様に1生理周期内に何度もアフターピルを使用しなければならない人もいるため、そのような場合の対応について解説します。

連続服用の可能性

生理周期の間に複数回アフターピルを服用することは可能です。日本産科婦人科学会の指針によると、排卵の直前に、排卵を引き起こすために黄体ホルモンが放出される現象(LHサージ)が起こる前までは連続服用が認められています。
しかし、連続して服用することによって生理周期が乱れる可能性があるため、注意が必要です。
また、LHサージが起こっているかどうかを自分で判断するのは難しいため、連続服用を検討する場合は、医師に相談するのが賢明でしょう。

12時間以内の再服用は不要

アフターピル服用後12時間以内に再度避妊に失敗した場合、アフターピルの効果がまだ続いているため、再服用する必要はありません。
ただし、次の月経が来るまでの間に避妊に失敗すれば、再服用を検討する必要があります。

再服用のタイミング

次の生理が来るまでの間に再度アフターピルを服用することは可能ですが、ホルモンバランスが乱れる可能性があります。
できるだけ、1生理周期内での服用回数は最小限に抑えることが賢明です。

確実な避妊が何より大切

アフターピルは緊急避妊の最終手段に過ぎません。何度もアフターピルに頼らざるを得ない状況は避けるべきです。日頃から適切な避妊方法(ピル服用、コンドーム使用など)を実践し、アフターピルの服用は本当に必要な場合のみに限定することが賢明です。

以上の点より、アフターピル服用後に次の生理が来るまでの間に再度服用が必要になった場合は、医師に相談し、適切なタイミングで服用することが重要です。
ただし、緊急避妊薬に頼りすぎず、確実な避妊方法を日頃から実践することがもっとも大切なのです。

頻繁にアフターピルは飲める?

前項では1生理期間内で複数回アフターピルを飲む場合について解説しました。ここでは長期目線で、避妊に失敗した都度、頻繁にアフターピルを飲むことについて見ていきます。

まずは現時点でどのようなアフターピルがあるのかを紹介いたします。

個人輸入で購入できる医薬品

商品名ナイピルアイピルエラマドンナノルレボ
画像ナイピルアイピルエラマドンナノルレボ
有効成分レボノルゲストレル1.5mgレボノルゲストレル1.5㎎ウリプリスタール酢酸エステル 30mgレボノルゲストレ0.75mgレボノルゲストレル1.5mg
メーカーエプシロン社Cipla(シプラ)Abdi ibrahimBiopharm ChemicalsLaboratoire HRA Pharma社
購入ページナイピルの購入はこちらアイピルの購入はこちらエラの購入はこちらマドンナの購入はこちらノルレボの購入はこちら

これらは下記サイトページでも個人輸入可能です。

避妊薬通販|ピル・避妊具|個人輸入代行のメデマート
避妊薬を通販同様の手順で個人輸入を代行致します。メーカー正規品保証、即日発送対応可能です。メデマートでは誰にも知られずに避妊薬の低用量ピルや超低用量ピル、アフターピルから避妊具まで購入出来ます。郵便局留め、電話注文も可能です。

頻繁にお世話になるのであれば常に1錠携帯しておくことも必要かもしれませんね。

医療用医薬品

商品名ノルレボ錠1.5mgレボノルゲストレル錠1.5mg「F」
有効成分レボノルゲストレルあすか製薬株式会社
メーカーレボノルゲストレル富士製薬工業株式会社

ノルレボは先発医薬品で、レボノルゲストレルはジェネリック医薬品に該当します。どちらが処方されるかによって金額には大きな差が出ますのでご注意ください。

それでは、表題の件に戻りますが、そもそも、アフターピルは緊急的措置として使用するものでありますが、頻繁にそのような状況に陥ること自体に問題があります。アフターピルは短期間の連続服用は推奨されていません。
その理由について詳しく解説していきます。

①副作用リスクの増大

アフターピルは黄体ホルモン(プロゲステロン)を高用量で含んでいます。
大量のホルモンを短期間で繰り返し体内に取り入れると、ホルモンバランスが大きく乱れ、副作用が現れるリスクが高まります。

②ホルモンバランスの乱れ

頻繁な服用によってホルモンバランスが崩れると、不正出血や生理不順、更年期障害様の症状などが起こる可能性があります。
生理周期への影響も無視できません。

③避妊効果の低下

アフターピルは排卵を遅らせる働きがありますが、服用前後に排卵のタイミングが重なると、避妊効果が低下してしまう恐れがあります。

④妊娠検査薬で確認が必要

アフターピル服用後は、3週間後に妊娠検査薬で妊娠の有無を確認する必要があります。
その前に再服用しても、避妊効果は期待できません。

⑤連続服用は慎重に

連続して服用する場合は、医師に相談し、適切なタイミングで服用することが重要です。
短期間での連続服用は控えめにすべきです。

⑥日常的な避妊対策が不可欠

アフターピルに頼りすぎず、日頃からコンドームや低用量ピルなど、確実な避妊方法を実践することが大切です。
アフターピルは緊急時の対処に過ぎません。

以上の点より、アフターピルの頻繁な服用は、副作用リスクを高め、ホルモンバランスの乱れや避妊効果の低下を招く可能性があります。
緊急避妊以外の日常的な避妊対策が何より重要です。
アフターピルに過度に依存することなく、賢明な利用を心がけましょう。

まとめ

アフターピル(緊急避妊薬)の服用後の対応については、注意が必要です。
まず、アフターピル服用直後から避妊効果があるわけではありません。服用後一定期間は排卵が抑制されますが、やがて排卵が起こるため、その時期に性行為をすれば妊娠するリスクがあります。
そのため、アフターピル服用から3週間後に妊娠検査薬で陰性を確認するまでは、性行為を控えることが推奨されています。
しかし、その3週間の期間に避妊に失敗した場合、再度アフターピルを服用する必要があります。
ただし、短期間の連続服用はホルモンバランスを乱す可能性があるため、できるだけ控えめにすべきです。12時間以内の再服用は不要ですが、医師に相談するのが賢明です。
アフターピルの頻繁な服用は避けるべきです。副作用のリスクが高まるだけでなく、避妊効果が低下する可能性もあります。アフターピルは緊急避妊の最終手段に過ぎず、日頃から適切な避妊方法を実践することが大切です。
アフターピルの利用は、本当に必要な場合に限定し、服用のタイミングや対応については、医師の指示に従うことが賢明です。
アフターピルに頼りすぎず、着実な避妊対策を心がけましょう。

出典

緊急避妊法の適正使用に関する指針(日本産科婦人科学会)
厚生労働省(ファクトチェック)
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