オエストロジェルとは?効果・効能・正しい使い方など徹底解説

ホルモン

オエストロジェルとは

オエストロジェルのイメージ画像

オエストロジェルとは、女性ホルモン剤で主に更年期障害の症状改善に使用されます。
ジェルタイプの塗り薬となっており、持ち歩きが便利で、気になる部位に好きな量を使用することができます。また、塗り薬のため飲み薬よりも副作用が出にくいというメリットもあります。

オエストロジェルの効能と効果

オエストロジェルは女性ホルモンの量を増やす効果が期待されています。
そのため、主な効果は更年期障害の症状改善です。更年期障害は「エストロゲン」という女性ホルモンが低下することで「のぼせやほてり」「疲労感」や「肩こり」などの症状が出てくる疾患です。
オエストロジェルは「エストラジオール」を主成分として含むため、体内に女性ホルモンを補うことができます。
更年期障害が原因ではなくとも、不眠症や冷え性、お肌の乾燥にも効果をもたらしますので、女性の悩みとして多い症状に幅広く使用することができます。
また、骨粗しょう症にも効果があると考えられています。
骨粗しょう症も、閉経後に女性ホルモンの分泌が低下し、骨密度が低下することで発症します。オエストロジェルを使用することで、骨密度が高めることができます。

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●オエストロジェル
主成分のエストロゲンは別名「美人ホルモン」とも呼ばれています。
女性らしいカラダや胸の膨らみはエストロゲンの効果です。オエストロジェルは更年期障害に効果があります。
オエストロジェルは、減少した体内のエストロゲンの量を通常に戻し、頭痛やめまい、イライラ感などの症状を抑える効果がある治療薬です。
また、エストロゲンが少なくなることは妊娠にも影響します。直接、首・両腕や肩など上半身に塗るので、安定した効果があります。使用後は女性らしい潤った肌を取り戻します。
また、乳房に塗ると女性ホルモンの働きで大きくなります。(個人差があるので過度の期待は禁物です)胸が大きくなることから『おっぱいクリーム』とも呼ばれています。
基本的には女性用ですが、ニューハーフの方も胸が大きくなることで人気があります。

商品名オエストロジェル
画像オエストロジェル
有効成分エストラジオール0.06%
価格1本あたり4,380円~
メーカー・ブランドLaboratoires Besins International(ベシン・インターナショナル)
URLオエストロジェルの購入はこちら

オエストロジェルの正しい使い方

オエストロジェルの使い方のイメージ画像

オエストロジェルは、1日1回気になる部位に適量を塗ります。
肩こりが気になる場合は肩、腕の疲労感でお悩みの方は手首や両腕に塗るとよいでしょう。
塗った後はよく患部を乾燥させてください。ただし、性器の周りや目や口などの粘膜には塗らないでください
何回も塗るほど効果が強まるというわけではありませんので、1日2回以上の塗布は避けてください。

オエストロジェルの使用タイミング

オエストロジェル使用のタイミングのイメージ画像

オエストロジェルの使用タイミングとしては、朝もしくは夕方がおすすめです。
オエストロジェルの効果持続時間は24時間程度とされており、血中濃度を一定にするためにも、1日1回毎日同じ時間に塗ることを心がけましょう。塗り忘れ防止にも役立ちます。

オエストロジェルの使用期間と頻度

オエストロジェルの使用期間と頻度のイメージ画像

使用期間について明確に指定はなく、症状に応じて設定してください。
ただし、*1卵胞ホルモン剤を約1年以上使用した閉経期以降の女性では、子宮内膜がんになる危険性が、対象と比較して高いことが示されています。
この危険性は、使用期間が長くなればなるほど高くなりますので、症状が改善しているにもかかわらず漫然と使用を続けることは避けた方がよいと考えられます。

オエストロジェルの効果が期待できる方

オエストロジェル効果が期待できる方のイメージ画像

更年期障害の女性

更年期障害は卵巣機能低下によるエストロゲンの低下が原因で起こりますが、オエストロジェルはこの女性ホルモンを補うことができるため、効果が期待できます。
特に、女性ホルモンの低下で起こりやすい症状である「ほてりやめまい」「疲労感」「頭痛」にお悩みの方にオススメです。
卵巣機能低下は加齢とともに進んでいくものであり、止めることは難しいのでこのようなケースでは体外からホルモンを補える方法がよいでしょう。
更年期障害について詳しく知りたい方は下記のコラムからご参照ください。

HRT(ホルモン補充療法)を考えている方

ホルモン補充療法とは、エストロゲンを補うことで更年期障害を改善する治療のことです。
ホルモン補充療法に使用する薬剤には塗るタイプや貼るタイプ、飲むタイプなどさまざまな形状が出ています。それぞれの形状によってメリット・デメリットがあり、服用する方の生活習慣や考えに合わせた方法を選択することが大切です。
オエストロジェルは塗るタイプの薬剤ですが、錠剤に比べて服用を忘れることが少ない、全身的な副作用リスクを抑えられる特徴があります。
一方で塗り薬は、夏に汗で落ちやすいというデメリットがあります。しかし、オエストロジェルはクリームタイプではなくジェルタイプなので、塗った後のべたべた感は少ない安心感があります。
ホルモン補充療法の形状によるメリット・デメリットを詳しく知りたい方は下記のコラムを参照ください。

エストロゲンが不足している女性

閉経期を過ぎた更年期障害ではなくとも、エストロゲンが不足してしまう女性は多くいらっしゃります。例えば、生理不順や無月経はエストロゲンの低下で起こっている可能性が多いです。
もし生理が不規則である、生理は毎月来ているが無月経といわれたケースはオエストロジェルでの女性ホルモン補充が効果的かもしれません。

オエストロジェルの副作用とリスク

主な副作用

オエストロジェル使用で起こりやすい主な副作用画像

主な副作用としては、「乳房のはりや痛み」「頭痛」「肌のかぶれ・かゆみ」などが報告されています。女性ホルモンが急激に補われることでこれらの症状が出てくると考えられています。開始したタイミングで副作用が起こりやすいとされていますが、慣れてくると落ち着いてくることがほとんどです。ただし、数週間経っても副作用が軽減されない場合は、お近くの医療機関を受診してください。

オエストロジェルで起こりやすい主な副作用

  • 乳房のはりや痛み
  • めまい
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 性器出血(不正出血)
  • 塗った部分のかぶれやかゆみ
  • 食欲不振

重篤な副作用

発生頻度は稀であるものの重篤な副作用として「アナフィラキシー」「血栓性静脈炎」「静脈血栓塞栓症」「子宮がん(長期使用した場合)」「乳がん」「子宮筋腫」などが報告されています。
アナフィラキシーはアレルギー反応のことで、皮膚の症状から出現し、その後息苦しさなどの呼吸器症状をもたらします。悪化すると倒れることもあります。
皮膚症状と呼吸器症状が突然現れた場合は、アナフィラキシーである可能性が高いのですぐに病院を受診しましょう。
静脈血栓塞栓症は、血栓と呼ばれる血液のかたまりが血流にのって肺の血管につまり、呼吸困難や胸の痛みを引き起こす疾患です。
ふくらはぎを押しても凹んだままになっていたり、左右のふくらはぎの太さが3センチ以上差がある場合は、静脈血栓塞栓症かもしれません。前兆症状があったら、すぐに薬剤の塗布を中止し、病院にご相談ください。

オエストロジェルは男性にも使えるの?

オエストロジェルは男性にも使えるかのイメージ画像

オエストロジェルは女性に使用される薬剤と思われがちですが、男性にも使用することができます。身体は男性だが、心は女性になりたい(MtF)のケースです。
女性ホルモンを補充したいと考えている性同一障害でお悩みの男性にお役立ていただけますので、試してみてはいかがでしょうか。
個人差があるため注意が必要ですが、胸に塗ることで大きくなったと感じられる方もいらっしゃるようです。
MtF(Male to Female)やトランスジェンダーについて詳しく知りたい方は下記のコラムを参照ください。

オエストロジェルに関するよくある質問

よくある質問
Q
オエストロジェルを使用できない人はいますか?
A

「エストラジオールを含む薬剤を飲んで過敏症を起こしたことがある方」「乳がんにかかったことがある方」「未治療の子宮内膜増殖症や診断の確定してない異常な性器出血がある方」「血栓性静脈炎や肺塞栓症がある方」「血栓性静脈炎や肺塞栓症がある方、もしくはかかったことのある方」「重篤な肝障害のある方」「妊婦、妊娠の可能性がある女性」は副作用のリスクが高まりますので避けてください。

Q
併用が禁止されている薬剤や注意するべき薬剤はありますか?
A

併用が禁止されている薬剤はありません。注意するべき薬剤は「CYP3A4阻害薬」「プロテアーゼ阻害剤」となっています。
「CYP3A4阻害薬」の例としてイトラコナゾール、ポサコナゾール、クラリスロマイシンなどの抗生物質が多く、一緒に併用するとオエストロジェルの血中濃度が低下する恐れがあります。
リトナビルなどの「プロテアーゼ阻害剤」もオエストロジェルの血中濃度が変化してしまう恐れがあります。

Q
オエストロジェルを塗り忘れた場合はどうしたらよいでしょうか?
A

塗り忘れてしまった場合は、気づいたときに塗ってください。ただし、次に塗る時間と極めて近い場合は、まとめて1回分としてください。2回分をまとめて塗ることは避けてください。

Q
オエストロジェルを使用する際の注意点があれば教えてください。
A

オエストロジェルは外用薬のため、お肌が弱い方はかゆみやかぶれを引き起こす可能性があります。
そのため、使用前にパッチテストを行っていただくとより安心してお使いいただけます。
肌に異常が見られたら自己判断で投与を続けず、医療機関を受診してください。

最後に

オエストロジェルは、女性ホルモンを補う塗り薬です。女性は閉経後、急激に女性ホルモンの量が下がっていきます。
それによって、のぼせやほてり、イライラ感、めまいなどの更年期障害が起こりますが、オエストロジェルを塗ることで改善が期待できます。
塗り薬のため、消化器系の副作用の心配は少なく、もち運びにも便利ですが、皮膚トラブルが副作用として起こる可能性があるので注意をしてください。
女性ホルモン低下でお悩みの方はぜひオエストロジェルをお試しください。

出典

*1:kegg 医療用医薬品 : ル・エストロジェル
コムロ美容外科 性同一障害に使用できる塗り薬
メデマート:オエストロジェル
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