エラ(アフターピル)とは

エラとは、性行為から120時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できるアフターピルです。従来のアフターピルは性行為から72時間以内での服用が目安となっていましたが、これまでより、性行為から長い時間が空いたとしても避妊効果が期待できます。アメリカを中心とした海外では「エラ」はよく使用される緊急避妊薬の1つですが、日本では申請中の薬剤となっています。「エラ」は、アフターピルだけではなく、子宮筋腫や月経が多い方の治療薬としても使用されます。
エラ(アフターピル)の効果と特徴

エラの有効成分は「ウリプリスタール酢酸エステル」で、この「ウリプリスタール酢酸エステル」には3つの働きがあります。「①排卵を抑制する働き」、「②子宮内膜の増殖を抑える働き」、「③子宮頸管の粘液を増加させ精子を通りにくくする働き」です。①で子宮内をすでに排卵した状態にすることで排卵を防ぎ、②で子宮内膜の増殖を防ぎます。加えて、③で子宮頚管の粘液を変化させ、精子の侵入を防ぎます。
このような作用により、性行為後120時間以内の服用で避妊成功率85%以上という高い効果が認められているのです。服用が早ければ早いほど効果はより高くなります。
エラとノルレボの違い

ノルレボは日本で承認されているアフターピルです。ノルレボとエラは同じ緊急避妊薬(アフターピル)ですが、いくつか異なる点がありますのでご紹介します。
服用時間
ノルレボは、性行為から3日以内(72時間以内)に服用することで高い避妊効果が期待できます。一方、エラは5日以内(120時間以内)と性行為から時間が少し経過したとしても避妊効果が得られます。
BMI30以上の方への使用
ノルレボはBMI30以下の方への効果が出にくいとされています。一方、エラはBMIが30以上ある方でも効果が認められています。そのため、これまでBMIが高かった方でノルレボが服用できなかった方にはエラがおすすめです。
※エラとノルレボの違い
商品名 | エラ | ノルレボ |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
一般名 | ウリプリスタール酢酸エステル | レボノルゲストレル |
避妊の有効時間 | 5日(120時間) | 3日(72時間) |
肥満の方への効果 | BMI30以上の方でも効果が期待できる | BMI30未満の方しか効果が期待できない |
URL | エラの購入はこちら | ノルレボの購入はこちら |
その他のアフターピルについて詳しく知りたい方は以下のページからご覧いただけます。
エラ(アフターピル)の正しい服用方法

性行為から5日(120時間)以内に1錠服用します。エラの効果が発現するまでに2~3時間ほどかかるため、3時間以内は薬を吐き出さないよう意識しましょう。
120時間を過ぎてしまったとしても、エラの服用自体は可能です。しかし、避妊効果の確率が大きく落ちてしまうため、正しく効果を最大限発揮するために、120時間以内の服用を心がけると安心です。
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●エラ
エラは、性行為から3日(72時間)以内であれば95%、5日(120時間)以内であれば85%の確率で避妊することが可能とされる最新の緊急避妊薬です。アメリカではエラは緊急避妊薬の主流となっています。ほかの薬剤と違って、1錠のみ服用すれば良いため、飲み忘れの心配が少ないとされています。
商品名 | エラ |
---|---|
画像 | ![]() |
有効成分 | ウリプリスタール酢酸エステル30mg |
価格 | 1箱あたり4,950円~ |
メーカー・ブランド | Abdi ibrahim |
URL | エラの購入はこちら |
エラ(アフターピル)の副作用

不正出血や吐き気、頭痛が報告されていますが、他の避妊薬よりは副作用の頻度が低いとされています。副作用の症状は、基本的に24時間以内におさまるとされています。
しかし、吐き気による「嘔吐」には注意が必要です。服用後3時間以内に嘔吐してしまうと、有効成分が体内に十分に吸収されず、避妊効果が得られない場合があります。吐き気が強く出てしまう方は、市販の吐き気止めを服用したり、あらかじめ2錠持っておくようにしましょう。
また、エラを服用して7~10日で消退出血が起こることがあります。消退出血が起これば避妊成功ということなので、不正出血だと思わないよう気を付けましょう。しかし、不正出血と消退出血の区別がつきにくい場合がありますので、生理周期を確認しながら判断するようにしてください。この時、出血が下着につかないように、日ごろからナプキンを付けておくと良いでしょう。
エラ(アフターピル)の入手法

エラはドラッグストアや薬局で購入することができません。入手する方法としては、婦人科のクリニックや病院で処方してもらう、もしくは個人輸入代行業者から購入する、どちらかの方法となります。病院やクリニックの場合、すべての医療機関で扱っているわけではなく、取り扱っているところは限定的となっていることに注意が必要です。また、費用も薬剤費用に加えて、処方料、診察料などもかかってくるため、費用負担が気になる方は個人輸入での購入がおすすめです。
※病院処方と個人輸入のエラ購入費用比較
病院 | 個人輸入 | |
---|---|---|
総額費用 | 15000~18000円ほど (薬剤費:8000~15000円) (診察料:800~1000円) (処方料:500~1000円) (交通費:500~1000円) | 4950円ほど (薬剤費:4950円) |
よくある質問

- Qエラを服用してはいけない人はどんな方でしょうか?
- A
エラの有効成分に対して過敏症を起こしたことがある方、妊娠中の方、授乳中の方は使用できません。また、心臓や肝障害が悪い方も使用を避けてください。
- Q性行為から120時間をすぎたら絶対にエラは使えないのでしょうか?
- A
そんなことはありません。120時間以内であればエラの高い避妊効果が確認されていますが、120時間を超えたからと言って全く避妊効果がなくなるわけではありません。しかし、120時間を超えると避妊成功確率が大きく下がってくるため、早ければ早いほど効果は高いことを意識しておきましょう。
- Qエラで下痢などの副作用は起こりますか?
- A
ella one公式サイトによると、下痢はエラの中ではまれに起こる副作用に該当し、100人に1人程度の割合で発現します。下痢以外にも、片頭痛やニキビ、皮膚のかゆみなどはまれに起こる可能性がありますので、もし症状が改善しない場合はお近くの医療機関を受診してください。
- Qエラ服用時の注意はありますか?
- A
エラの効果がしっかりとえられているか確認するために、3週間後を目安に自分で妊娠のチェックしましょう。エラの効果は高いとされていますが85%程度の避妊成功確率のため、妊娠の初期症状が起こっていないか確認をお願いします。また、性行為の時に「エラがあるから」と避妊を全くしなくなることは避け、可能な限りコンドームや低用量ピルを服用しましょう。
エラは性感染症の予防はできないため、性感染症予防の観点からもコンドームは着用することをおすすめします。
- Qエラを併用に注意した方がよい医薬品はありますか?
- A
エラは併用禁忌はありませんので安心してください。しかし、併用するとエラの効果を弱めてしまう可能性のある成分があります。例えば、てんかん薬に含まれる「カルバマゼピン」や「バルビツール酸塩」、「フェニトイン」、「フェノバルビタール」は注意しましょう。また、セイヨウオトギリソウで知られる「セント・ジョーンズ・ワート」が含まれている食品はなるべく一緒の摂取を避けるようにしましょう。
最後に
まとめ
エラは120時間以内に服用することで高い避妊効果が期待できるアフターピルです。これまでのアフターピルとは異なり、性行為から服用までの時間に余裕があるため、避妊の失敗から時間が経っていたり、アフターピルの入手までに時間がかかったりする場合にはエラがおすすめです。
出典