成分名 |
セルニチンポーレンエキス |
適応症状 |
慢性前立腺炎
初期前立腺肥大症の会陰部不快感
初期前立腺肥大症の残尿
初期前立腺肥大症の残尿感
初期前立腺肥大症の尿線細小
初期前立腺肥大症の排尿困難
初期前立腺肥大症の排尿痛
初期前立腺肥大症の頻尿 |
簡易説明 |
セルニチンポーレンエキス(セルニルトン錠)の主な特徴
・セルニチンポーレンエキスは8種の植物の混合花粉エキスを主成分とする製品です。
・セルニチンポーレンエキスは慢性前立腺炎及び初期前立腺肥大症に効果を示す薬です。
・セルニチンポーレンエキスは薬理学的に抗炎症作用、排尿促進作用、抗前立腺肥大作用が認められ、会陰部不快感、排尿痛、頻尿、残尿および残尿感などを改善します。
・副作用発現率は2.85%で、主に胃腸障害、胃部不快感、食欲不振などの消化器症状が報告されています。
セルニチンポーレンエキスは前立腺の炎症を抑え、排尿を促進します。
植物由来の成分のため、副作用も少なく比較的安全と考えられます。また、作用の強さはあまり強くありません。そのため、症状の劇的な改善は見込めませんが、軽症の前立腺肥大症などに使用されることが多いです。
セルニチンポーレンエキスの薬は2022年7月現在、先発品のセルニルトン錠のみの販売です。 |
処方可能な診療科目 |
泌尿器科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
初診でおよそ1万円
※あくまでも目安です。また、病院、医師により診察や検査内容も異なるため正直予測不可能です。多めにお金は持っていくことをお勧めします。気になる方は病院にお問い合わせください。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
東菱薬品工業株式会社
セルニルトン錠
製造販売承認年月日:1968 年 9 月 5 日
薬価基準収載年月日:1969 年 1 月 1 日
発売年月日:1969 年 1 月 1 日 |
国内のジェネリック認可 |
- |
関連製品(先発薬) |
セルニルトン錠(東菱薬品工業) |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
●成分とその作用
セルニチンポーレンエキス(セルニルトン錠)には南スウェーデンのスカニヤ地方北西部に産するチモシイ、トウモロコシ、ライムギ、ヘーゼル、ネコヤナギ、ハコヤナギ、フランスギク、マツの8種類の植物の花粉エキスが含まれています。添加物として、グルコン酸カルシウム水和物、乳糖水和物、リン酸水素カルシウム水和物、バレイショデンプン、アルギン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、黄色4号(タートラジン)、青色2号が含まれていますが、基本的に植物由来の成分からできているため、副作用が少なく、安全性に優れている薬です。淡い緑色をしているのが特徴の丸い錠剤です。
炎症を抑える作用(抗炎症作用)
排尿を促す作用(排尿促進作用)
前立腺の肥大を抑える作用(抗前立腺肥大作用)
の3つの作用があり、慢性前立腺炎や初期の前立腺肥大症に伴う頻尿・排尿時痛・排尿困難・残尿感等を改善します。
●作用についての詳しい説明
①抗炎症作用
前立腺肥大症の発症は炎症が関係しているのではないかと言われています。セルニチンポーレンエキスをラットに投与したところ、前立腺炎に対して炎症性細胞の働きを抑制し、炎症を低下させたというデータがあります。
②排尿促進作用
前立腺が肥大することにより、尿道が圧迫され、尿が出にくくなります。セルニチンポーレンエキスをマウスやラットに投与したところ、排尿時の膀胱内圧を大きくすること、尿道筋を弛緩することで、尿のせき止めを軽減することで、排尿をしやすくします。
③抗前立腺肥大作用
セルニチンポーレンエキスには前立腺の重量増加を抑える働きがあります。この作用で前立腺の肥大を抑えることにより、前立腺肥大症に伴う排尿困難等の症状の進行を抑えることが出来ます。
●臨床試験の結果
498症例において臨床試験が実施されました。前立腺肥大症に対して67.5%、慢性前立腺炎に対して63.8%の排尿困難、残尿感、排尿痛等の自覚症状の改善が認められました。
●注意事項
植物から出来ている薬のため、植物に対してアレルギーをお持ちの方はあらかじめ診察時に医師に伝えておくと良いでしょう。
開封後、湿気により変色するので湿度の低いところに保存するようにしてください。
●市販薬について
現在この薬は日本、オーストラリア、アルゼンチン、ペルーで医療用医薬品として、スウェーデン、スイス、フィンランド、韓国でOTC(一般用医薬品)として販売されています。日本でも2011年に一般用医薬品として市販されることも計画されましたが、市販はされていないようです。しかし、海外からの個人輸入代行サイトで購入が可能です。ですが、症状が進行していたりすると、他の薬に変える必要があるため、定期的に医師の診察を受け、医師に処方してもらうことをお勧めします。
●セルニルトン錠裏話
セルニルトン錠の開発時、ラットでの試験の際、去勢済みのラットを使ったことや、排尿時の痛みのはかり方、肛門に指を入れて前立腺を触診するなど、今の時代ではツッコミどころ満載の開発だったという問題があるようです。ですが、ラットでの実験や、人間による臨床試験の結果からもわかるように、セルニルトン錠にはしっかりと前立腺炎に対しての効果があると考えられます。 |
使用方法 |
1日2錠を1日2~3回服用してください。 |
副作用 |
主な副作用
●概要
副作用評価可能症例は 984 例で、副作用発現例は 28 例(2.85%)で、
その大部分(24 例、2.44%)は胃腸障害、胃部不快感、食欲不振等の
消化器症状であった。
●症状
胃部不快感 、 食欲不振 、 嘔気 、 便秘 、 発疹 、 蕁麻疹 、 皮膚過敏症状
※いずれも5%未満です
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
特にありません |
併用禁忌薬 |
特にありません |
よくある質問 |
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