成分名 |
メピチオスタン |
適応症状 |
透析施行中の腎性貧血、乳癌 など |
簡易説明 |
「メピチオスタン」は、造血機能をたかめて、乳癌に対する適応がある、貧血を改善する薬で、透析施行中の腎性貧血、乳癌の治療に用います。
日本では、日医工がチオデロンの商品名で販売しています。
「メピチオスタン」は、骨髄にはたらきかけて、その造血機能をたかめることで、赤血球を増やすことから、透析施行中の腎性貧血に対する適応があります。また、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の働きを抑制するため、エストロゲン依存性の乳癌に有効です。(乳癌そのものは治せないことから、第一選択されることはありません。) |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器科/婦人科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
チオデロンカプセル5mg 74.6円/カプセル (薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1979年4月認可 |
国内のジェネリック認可 |
- |
関連製品(先発薬) |
チオデロンカプセル5mg 【製薬メーカー:日医工】 |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
「メピチオスタン」は、造血機能をたかめて、乳癌に対する適応がある貧血を改善する薬です。
「メピチオスタン」は骨髄に働きかけ、その造血機能をたかめて、赤血球を増やすことから、透析施行中の腎性貧血に対する適応があります。
また、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の働きを抑制することから、エストロゲン依存性の乳癌に有効となっています。
ただし、癌そのものは治せないことから、第一選択されることはありません。
「メピチオスタン」は、前立腺癌のある人は使用できないことや、前立腺肥大、腎臓病、心臓病などのある人、また子供や高齢の人は慎重に用いる必要があり、妊娠中は使用禁止となっています。
使用にあたっては医師の指示に従い、正しく服用して、定期的に決められた検査を受けて、効果や副作用をチェックしてください。
血液や尿検査のほか、男性では前立腺の検査も必要です。 |
使用方法 |
▼用法用量
[効能共通]
・メピチオスタンとして通常成人1日20mgを2回に分けて経口投与します。なお、症状により適宜増減します。
[透析施行中の腎性貧血]
・投与開始後3ヵ月目頃に効果判定を行い、有効な場合は投与を継続します。その後、末梢血液像の改善および貧血症状の有無などにより適宜減量又は休薬します。
▼重要な基本的注意
[透析施行中の腎性貧血]
・血清クレアチニン値の上昇、尿量減少を来すことがあります。観察を十分に行い、このような場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・基準体重(dry weight)の増加を来すことがあります。血圧の推移(低血圧等)に留意し、適切な基準体重の再設定を行ってください。
▼薬剤交付時の注意
・PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導してください。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがあります。
▼その他の注意
[臨床使用に基づく情報]
・蛋白同化・男性ホルモン剤を長期大量に投与された再生不良性貧血の患者等に肝腫瘍の発生が観察されたとの報告があります。
[非臨床試験に基づく情報]
・動物試験(ラット)で胆汁排泄障害がある場合吸収されないとの報告があります。胆汁うっ滞性黄疸の患者に対しては効果が期待し難いです。 |
副作用 |
主な副作用
・発疹、そう痒等
・肝機能検査値の異常
・回復しがたい嗄声・多毛、ざ瘡、色素沈着、顔面潮紅、月経異常、陰核肥大、乳房縮小、性欲亢進
・陰茎肥大、持続性勃起、性欲亢進、特に大量継続投与による睾丸萎縮・精子減少・精液減少等の睾丸機能抑制
・悪心・嘔吐、食欲不振、胃不快感、腹部膨満感、心窩部不快感、心窩部痛、口内炎、口唇炎、口渇、下痢、便秘等
・多幸症
・脱毛、皮脂分泌増加、皮膚色調の変化(紅斑等)
・浮腫、食欲亢進、体重増加、手のこわばり、心悸亢進、満月様顔貌、赤血球増加、倦怠感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌、男子乳癌)及びその疑いのある患者
アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌、男子乳癌)及びその疑いのある患者は、腫瘍を増悪・顕性化することがあります。投与しないでください。
■妊婦又は妊娠している可能性のある女性
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないでください。動物試験(ラット)で催奇形作用が報告されており、また雌性胎児の雄性化を起こします。
使用に注意が必要な方 ■前立腺肥大のある患者
前立腺肥大のある患者は、前立腺肥大を悪化させて排尿障害などの症状があらわれるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■心疾患のある患者
心疾患のある患者は、ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■癌の骨転移のある患者
癌の骨転移のある患者は、ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■腎疾患のある患者
腎疾患のある患者は、ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■授乳婦
授乳しないことが望ましいです。動物試験(ラット)で乳汁を介して新生児に移行することが報告されています。マウスに経口投与したときに、新生児への乳汁を介しての移行は、わずかではあるが認められており、比較的ゆっくりと消失しました。
■小児等
幼児、小児では骨端の早期閉鎖、性的早熟を来すことがあります。このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者は、ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症等があらわれやすいです。
上記にあてはまる方は、メピチオスタンを使用する事が出来ない可能性があります。 メピチオスタンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 報告なし
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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