成分名 |
トリベノシド |
適応症状 |
内痔核に伴う出血・腫脹 など |
簡易説明 |
「トリベノシド」は、肛門の周囲や内部などの血流などを改善して腫れ(浮腫)を改善することで痔核による出血、痛み、かゆみなどを改善する薬で、内痔核に伴う出血・腫脹の治療に用いられます。
日本では、天藤製薬がヘモクロンの商品名で販売しています。
「トリベノシド」は、痔核のうっ血状態を改善して、腫れをひかせる効果があり、痛みや出血などの症状を緩和します。
強い効果があるとはいえませんが、副作用は少ない薬剤です。 |
処方可能な診療科目 |
内科/肛門科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ヘモクロンカプセル200mg 20.2円/カプセル(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1978年10月認可 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ヘモクロンカプセル200mg【製薬メーカー:天藤製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
ヘモタイトカプセル200mg【製薬メーカー:サンド】 |
効果・作用 |
「トリベノシド」は、肛門の周囲や内部などの血流などを改善して腫れ(浮腫)を改善することで痔核による出血、痛み、かゆみなどを改善する薬です。
痔の中で痔核は肛門の周囲や内部の血流が悪くなり腫れた状態であり、排便時に出血や場合によっては痛みやかゆみなどを伴うこともあります。
痔核の治療には患部を温めたり、内服薬の使用により血流を改善する方法があり、血流を改善することで腫れ(浮腫)などが改善します。
「トリベノシド」は、痔核における血流の改善作用などによって腫れ(浮腫)などを改善して、出血、痛み、腫れ、かゆみなどの症状を改善します。
「トリベノシド」の適用上の注意として、薬剤調製時は一包化調剤は避けることや、「トリベノシド」は吸湿しやすい製剤であることから、PTPシートからカプセルを取り出さないように注意が必要です。
また、薬剤交付時の注意として、PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導してください。
PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがあります。
薬効薬理は以下になります。
▼作用機序
・作用機序は明確ではありません。
▼循環障害改善作用
[微細循環障害抑制作用]
・ラットにおいて、エンドトキシンショック時に生じる血小板凝集、微細血栓の形成、血流の停滞等に抑制作用を示しました。
[血栓・出血抑制作用]
・ラットにおいて、セロトニン又はコンパウンド48/80を条件づけ因子とし、高張グルコースを攻撃因子としたSelyeの血栓・出血現象に対して抑制作用を示しました。
[門脈流量低下状態改善作用]
・腸側末端を結紮したマウスの摘出門脈の内液流出量を増加させ、また、ジヒドロエルゴタミンによる流出量減少の回復を促進しました。
▼抗浮腫作用
・ラットにおいて、セロトニン、ヒスタミン、プロスタグランジン、ブラジキニンによる血管透過性亢進を抑制して、デキストラン、セロトニン、カラゲニン、ナイスタチン、ブラジキニン、プロスタグランジンによる足蹠浮腫に対する抑制作用を示しました。
▼創傷治癒促進作用
・ラットにおいて、背部皮膚の切開縫合部位を牽引する方法で創傷治癒促進が認められ、背部切除創に金属リングをはめこむ方法で肉芽形成促進が認められ、また、プレドニゾロンによる創傷治癒遅延に拮抗作用を示しました。 |
使用方法 |
▼用法用量
・成人には1回1カプセル(トリベノシドとして200mg)を1日3回、食後に経口投与します。
▼重要な基本的注意
・発疹等があらわれることがあります。本剤の投与にあたっては、過敏症の既往の有無について十分に問診を行ってください。
▼取扱い上の注意
・本剤は吸湿しやすい製剤です。アルミ袋開封後は袋の口を2〜3回折りたたんで保管してください。
▼ 適用上の注意
[薬剤調製時の注意]
・一包化調剤は避けてください。本剤は吸湿しやすい製剤であるので、PTPシートからカプセルを取り出さないように注意してください。
[薬剤交付時の注意]
・PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導してください。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがあります。 |
副作用 |
重大な副作用
▼多形(滲出性)紅斑(頻度不明)
多形(滲出性)紅斑があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止して、適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・発疹
・そう痒感
・発熱
・腹痛、下痢、悪心、食欲不振、胃のもたれ感、嘔吐、口内乾燥感、口角炎、口唇小水疱
・胃痛、便秘
・頭痛、しびれ感
・顔面浮腫、倦怠感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■他の薬剤や食物等に対する過敏症の既往歴のある患者
他の薬剤や食物等に対する過敏症の既往歴のある患者は、発疹等の過敏症状発現頻度が高い傾向にあります。このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■気管支喘息、アレルギー性鼻炎等アレルギー疾患の患者及びそれらの既往歴のある患者
気管支喘息、アレルギー性鼻炎等アレルギー疾患の患者及びそれらの既往歴のある患者は、発疹等の過敏症状発現頻度が高い傾向にあります。このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■他のトリベノシド製剤が併用される患者
他のトリベノシド製剤が併用される患者は、トリベノシドの血中濃度が上昇します。慎重に投与してください。
■関節リウマチの患者
関節リウマチの患者は、トリベノシドの経口投与による動物実験(ラット)でアジュバント関節炎を増強させる傾向が報告されていいます。慎重に投与してください。
■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
■授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。
■小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していません。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることから、慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、トリベノシドを使用する事が出来ない可能性があります。 トリベノシドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 クマリン系抗凝固剤の作用を増強することがあります。併用する場合は抗凝固剤の用量を調節するなど注意してください。機序は不明ですが、ラットによるプロトロンビン時間を指標とした試験で、トリベノシドはクマリン系抗凝固剤ジクマロールの作用を増強するとの報告があります。
・クマリン系抗凝固剤(ワルファリンカリウム)
上記を使用している方は、トリベノシドを使用する事が出来ない可能性があります。 トリベノシドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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