成分名 |
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物 |
適応症状 |
高カリウム血症 など |
簡易説明 |
「ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物」は、カリウムを糞中に排泄させ、消化管内腔での遊離カリウム濃度を低下させることにより、血清カリウム濃度を低下させ、高カリウム血症の改善をもたらす薬で、高カリウム血症などの治療に用いられます。
日本では、アストラゼネカがロケルマの商品名で販売しています。
高カリウム血症とは血清中のカリウム値が異常に上昇した状態を指し、心不全の患者、慢性腎臓病の患者、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)阻害剤などの治療薬を使用中の患者は発症するリスクが高く、日本人での高カリウム血症患者のうち、56.4%が慢性腎臓病を、33.7%が心不全を合併しています。
ポリマー無機陽イオン交換化合物である「ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物」は高カリウム血症改善剤で、無味無臭の特徴を持ち、初回投与開始後1時間から血清カリウム値の低下を示して、水分による膨潤しません。
また、カリウムイオンの直径に近い平均約3オングストロームの均一な微細孔構造を持ち、消化管内でカリウムイオンを選択的にとらえます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ロケルマ懸濁用散分包5g 1069.3円/包(薬価)
ロケルマ懸濁用散分包10g 1567円/包(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2020年5月認可 |
国内のジェネリック認可 |
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関連製品(先発薬) |
ロケルマ懸濁用散分包5g 【製薬メーカー:アストラゼネカ】
ロケルマ懸濁用散分包10g 【製薬メーカー:アストラゼネカ】 |
関連製品(ジェネリック) |
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効果・作用 |
「ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物」は、カリウムをとらえて糞中に排泄させ、消化管内腔における遊離カリウム濃度を低下させる効果があり、血清カリウム濃度を低下させて高カリウム血症の改善をもたらします。
高カリウム血症は、血清中のカリウム値が異常に上昇した状態を指し、慢性腎臓病や心不全の患者や、特に、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)阻害剤などの治療薬を使用中の患者は発症するリスクが高いことから、日本人の高カリウム血症患者のうち、56.4%が慢性腎臓病を、33.7%が心不全を合併しています。
「ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物」は、ポリマー無機陽イオン交換化合物の高カリウム血症改善剤で、無味無臭で、初回投与開始後1時間から血清カリウム値の低下を示すことや、水分により膨潤しない特徴があります。
また、カリウムイオンの直径に近い平均約3オングストロームの均一な微細孔構造を持ち、消化管内でカリウムイオンを選択的にとらえます。
「ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物」の血清カリウム濃度を低下させる効果により、低カリウム血症により不整脈等が生じるおそれがあり、定期的に血清カリウム値を測定することや、血清カリウム値に影響を及ぼすレニン-アンジオテンシン系阻害剤、抗アルドステロン剤、利尿薬等の薬剤の用量を変えた場合は、血清カリウム値の変動に注意してください。
また、過量投与を防ぐため、服用を忘れた場合は、次の服用予定時間に通常どおり1回分の用量を服用するように患者への指導が必要となります。
もし誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
その他、医師の指示なしに自分で飲むのを止める判断をしないでください。
また、「ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物」は、互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もあることから、使用中の医薬品や食品も含めて注意が必要です。 |
使用方法 |
▼用法用量
・成人の場合は開始用量として1回10gを水で懸濁して1日3回、2日間経口投与します。なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて、最長3日間まで経口投与できます。以後は、1回5gを水で懸濁して1日1回経口投与します。なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて適宜増減しますが、最高用量は1日1回15gまでとします。
・血液透析施行中の場合には、1回5gを水で懸濁して非透析日に1日1回経口投与します。なお、最大透析間隔後の透析前の血清カリウム値や患者の状態に応じて適宜増減しますが、最高用量は1日1回15gまでとします。 |
副作用 |
重大な副作用
▼低カリウム血症
低カリウム血症があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼うっ血性心不全
うっ血性心不全があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・浮腫(浮腫、体液貯留、全身性浮腫、末梢性浮腫及び末梢腫脹)
・便秘
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用に注意が必要な方 ■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
■小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していません。
上記にあてはまる方は、ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 これらの薬剤の作用を減弱する可能性があります。本剤との同時投与は避けることや、これらの薬剤の投与が必要な場合には、本剤投与の少なくとも2時間前又は2時間後に投与してください。本剤の胃内pHに及ぼす影響により、これらの薬剤の溶解性が低下し、吸収が低下する可能性があります。
・抗HIV薬(アタザナビル硫酸塩、ネルフィナビルメシル酸塩、リルピビリン塩酸塩 など)
・アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール など)
・チロシンキナーゼ阻害剤(エルロチニブ塩酸塩、ダサチニブ水和物、ニロチニブ塩酸塩水和物 など)
上記を使用している方は、ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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