タバコを吸うとEDになる?勃起しにくくなる喫煙について解説

タバコを吸うとEDになる?勃起しにくくなる喫煙について解説 ED治療薬(勃起不全)

タバコを吸うことでEDに?

タバコを吸うことでEDに?

タバコを吸うことは「百害あって一利なし」とよく耳にしますよね。実際タバコは肺がん・咽頭がん・食道がん・胃がん・膀胱がんなどの癌や、虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)や脳血管疾患(のうけっかんしっかん)など、心臓や脳にも悪い影響を及ぼす危険因子と言われています。
特に問題なのは、タバコは害があると知りながら小さいころから吸っている人がいるということです。タバコは嗜好品であり吸っている大人はかっこいいというイメージが先行した結果でしょう。
しかし、もし仮にタバコを吸うとEDになると知っていたらみなさん吸っていたでしょうか?
ここでは「タバコを吸うことでEDになる」という噂の真相についてご紹介いたします。

では一体なぜタバコを吸うことでEDになりやすくなるのでしょうか。
その主な理由としてニコチンや一酸化炭素、タールなどその他の有害物質の影響により血流が悪化することにあります。
タバコには200種類以上の有害物質が含まれていると言われています。その中でも特にニコチン、タール、一酸化炭素が健康を害する物質です。
ニコチンには血管を収縮させる強い作用があります。
また喫煙は血液がドロドロになったり固まりやすくなります。すると血行障害が生じることによって陰茎への血流が悪化してしまいます。
つまり、性的刺激を受けても陰茎に血液が流れ込まず、勃起しにくい状態に陥ってしまい、結果EDになりやすくなると言う訳です。
さらに喫煙を続けることは動脈硬化の原因にもなります。
血管の弾力性を失うことによって血流の悪化につながります。長い目で見ると性機能の低下を招く原因と言えるでしょう。
また、喫煙はテストステロンなどの男性ホルモンの分泌を乱す可能性があると言われています。男性ホルモンの分泌が減少することで、性欲減退が引き起こされることになり、間接的にEDにつながっていきます。
以上より、タバコは心身の両面からEDを引き起こす原因になると言えます。
もちろんEDの原因がタバコだけであると言う訳ではありません。その反面、喫煙とEDの関係性は可能性やリスクであって、必ずしもすべての喫煙者がEDになる訳でもありません。喫煙以外にもEDになるリスク要因はたくさん存在します。生活習慣や心理的要因など様々な原因が可能性となってEDにつながります。
従ってEDの原因は喫煙であると断定することは適切ではないものの、喫煙がEDの一因となっていることは明確なのです。
EDを未然に防ぐことはもちろんのこと、癌など健康被害を防止する為にも、今現在吸い始めたひとも、長年吸い続けてきた人も、まずはタバコを吸う習慣を見直す事から始めてみてはいかがでしょうか?

※EDとは
EDとは勃起不全を意味し、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。
原因となる因子は様々ある中で、器質的ED(血管や神経の障害によるもの)心因性ED(精神的ストレスなど)、あるいはその両方が引き金となって引き起こされることがあります。前者は主に加齢、高血圧、糖尿病などが代表的な疾患であり、後者はうつ病などの精神疾患が挙げられます。
EDについてもっと理解を深めたい場合には下記サイトをご参照ください。

タバコに含まれる有害成分一覧

タバコに含まれる有害成分一覧

タバコに含まれる有害物質は5300種類以上の化学物質が含まれており、その中には最も有害な物質と言われているニコチン、タール、一酸化炭素が含まれております。またおよそ70種類以上の発がん物質も含まれています。タバコは吸っている本人(主流煙)よりも周りで臨まず煙を吸わされている人(副流煙)の方が有害物質の含有量が多いことが分かっています。

【三大有害物質】

有害物質特徴
ニコチン特徴末梢血管を収縮させ、心拍数を増やし、血圧を上昇させる。強い依存性がある。
タール多くの発がん物質を含む。
一酸化炭素血液が運ぶ酸素の量を減少させる。動脈硬化が進みやすくなる。

【その他の有害物質一覧】

有害物質
発がん物質ベンゾ(a)ピレンジメチルニトロソアミンメチルエチルニトロソアミン
ジエチルニトロソアミンベンゼンホルムアルデヒド
カドミウムニッケルボロニウム210
その他の有害物質アンモニア窒素酸化物ヒ素
ホルマリントルエンフェノール
シアン化水素カドミウムベンゼン

今回ご紹介した有害物質はほんの一部です。発がん物質に加え訳の分からない化学物質が多数含まれています。どんな影響を与えるか分からないものを口にしている為、将来自分の身体にどんな影響があるかは分かりません。それでもみなさんは吸い続けますか?

喫煙でEDになる5つの原因

喫煙でEDになる5つの原因

タバコを吸うことでEDになる可能性があることを解説しました。確かにタバコは有害物質の塊なだけに直接的または間接的に有害成分が男性の性機能に影響するのでは?と考えることは必然なことかもしれません。では一体なぜタバコを吸うことでEDになる可能性が高くなるのでしょうか?ここでは喫煙でEDになる5つの原因について解説していきます。

血管の機能障害

喫煙でEDになる原因の一つ目は「血管の機能障害」です。血管の機能障害とは具体的に言えば血管が拡張したり収縮したりすることで抹消へ血液を運びますが、喫煙はこの機能を障害してしまい血流の悪化を招く結果となります。血流が悪くなるとどうなるでしょうか。本来、性的刺激があった場合、たくさんの血液が陰茎に流れ込みます。しかし喫煙によって血管が機能障害を起こしてしまうと性的刺激があっても陰茎に十分な血液が流れ込むことができず勃起障害を引き起こすという結果になります。

動脈硬化の促進

原因の二つ目として「動脈硬化」が挙げられます。長い間タバコを吸ってきた人はタバコを吸わずに生活してきた人と比較して動脈硬化のリスクが高まります。
動脈硬化になる原因はプラークです。血液の通り道である血管の内壁にプラークができることによって血管が狭くなったり塞がったり硬くなってしまう状態をいいます。その結果血流の悪化が生じてしまい全身の血液循環に支障をきたします。動脈硬化は気づかないうちに少しずつ少しずつ進行していきます。動脈硬化が進行してしまうと陰茎への血流までもが悪化してしまい、結果十分な勃起を維持することができなくなってしまいます。つまり性的刺激があったとしても勃起することが非常に難しい状態になってしまうという訳です。

自律神経のバランスを崩す

原因の三つ目として自律神経の調節障害が挙げられます。自律神経とは交感神経と副交感神経の総称です。主に走ったり、泳いだりするときには交感神経が優位であり、眠ったり、リラックスするときには副交感神経が優位になります。これらのバランスが調節されているため私たちは不具合なく生活できているのです。しかし喫煙は交感神経を刺激することによって自律神経のバランスを崩します。
本来勃起する時というのは副交感神経が優位にあります。しかしタバコを吸うことによって強制的に交感神経が優位になってしまうと勃起しにくい状態になってしまいます。つまり知らず知らずにEDになってしまうという訳です。

陰茎海綿体組織を変化させる

原因の四つ目として海綿体組織の変化が挙げられます。勃起する上で最も必定であり重要な組織と言えば陰茎海綿体です。海綿体の組織構造がしっかりしていることで血液が流れ込み完全に勃起することが可能となります。しかし長い間タバコを吸い続けていると海綿体の組織変化が起こってきます。つまり平滑筋を減少させたり、コラーゲンを増やしたりします。その結果、海綿体が十分に膨張できなくなってしまい、勃起しにくい状態であったり持続しにくい構造になってしまうと言う訳です。

男性ホルモンの分泌に影響を与える

原因の五つ目には男性ホルモンの分泌異常が挙げられます。男性ホルモンの中でも主要なホルモンに「テストステロン」があります。このテストステロンは骨や筋肉を作り上げるのに大切な働きをします。しかしテストステロンの働きはそれだけではありません。性的刺激を受けたときに分泌され勃起のための準備を行います。喫煙により男性ホルモンの分泌異常が起きてしまうとテストステロンが正常に分泌せず、性的刺激を受けたとしても勃起するに至らず、また性行為に対する興味関心が薄れてしまう結果となってしまいます。

以上5つの原因がそれぞれ複合的に作用することによって喫煙することでEDになるリスクを引き上げることになります。タバコを吸うことが男性機能を失うことになるとはにわかに信じがたい事実ですよね。しかしこれらはデータとして出ており、ED診療ガイドライン「第3版」にも記載されています。早期に禁煙することであれば早期に改善することができます。

アイコスなどの電子タバコは大丈夫?

アイコスなどの電子タバコは大丈夫?

電子タバコと一口でいっても実はその中身は加熱式たばこVAPE(ベイプ)という2種類に分けることができます。これら加熱式たばことEDについて詳しく解説していきます。

加熱式たばこ

iQOS(アイコス)

フィリップモリスから発売されているアイコスですが、特徴を上げるとすると、

①紙巻たばこ同様にニコチンを摂取することができる
②発生する蒸気(煙)の量が少ない
③臭いが軽減されている
④1度の充電で約14回吸うことが可能


と言った点が挙げられます。

glo(グロー)

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンから発売されているグローですが、特徴を上げると、

①本体だけで加熱と充電を完結させることができる
②最大で30本までの連続喫煙が可能
③選べるフレーバーの種類が豊富
④ニコチン入りの蒸気を発生させる
⑤アイコスとは加熱方式が異なる


その他、「Ploom TECH」「PULZE」「iBuddy」などが販売されていますがニコチンの含まれている蒸気を吸引すると言う点は共通しています。

VAPE(ベイプ)

加熱式たばことは異なり、液体を蒸気にして利用する製品になります。その製品には「ボックス型」「ペン型」「スティック型」「ポッド型」が販売されています。
加熱式たばことの違いは、

①コイルに巻かれたウィックと呼ばれる綿を熱することで、しみこませたリキッドを気化させて蒸気に変える
②低い温度で加熱するためタールの量が極力抑えられている
③原料にたばこの葉を使用していない


と言った点が挙げられます。

まず日本において電子タバコと言えば加熱式たばこである「アイコス」が最も人気は高いのではないでしょうか。アイコスは紙タバコに比較して有害物質は少ないものの、ニコチンを蒸気として吸引しています。タバコの一番の有害物質であり、EDへの影響を与える物質であるニコチンは大なり小なり陰茎海綿体に影響することでしょう。つまり電子タバコだからEDにはならないとは言い切れずむしろ電子タバコでもEDになる可能性はあると判断することができます。

またVAPEなどはニコチンは含まれてはいないものの、プロピレングリコールグリセロールなどが含まれており、これらが蒸気になる過程で有害物質に変化する可能性があると言われています。

勃起への影響を考慮するのであれば電子タバコへの切り替えではなく禁煙を選択する方が望ましいでしょう。

タバコが原因のEDの対処法

タバコが原因とされるEDの最も簡単な対処法は禁煙することです。喫煙している期間が短い人ほどEDが改善するまでの期間も短くなります。逆に喫煙期間が長ければ長い人ほどEDの改善はかなりの時間を要します。最悪元に戻らないなんてことも可能性としてはあるため注意が必要です。

しかし禁煙することは一朝一夕にできるものではありません。自力で禁煙することは非常に難しいことは喫煙者であれば誰もが知っている事実です。ではどうしたら良いでしょうか。一つは禁煙外来を受診し禁煙治療薬を使用して医師・薬剤師と二人三脚で治療に臨む方法。もう一つは病院受診するか、または個人輸入と言う手段で通販により購入しED治療薬を使用する事です。

ここでは後者のED治療薬について、当サイトメデマートでも販売している商品について紹介していきます。

商品名カマグラゴールドレビスマタダライズ
画像カマグラゴールドレビスマタダライズ
一般名シルデナフィルクエン酸塩50mg/100mgバルデナフィル塩酸塩水和物【10mg/20mg】タダラフィル【20mg/40mg】
メーカーAjanta Pharma(アジャンタファーマ)Asle pharmaceuticals(アスレ)Sunrise Remedies(サンライズレメディーズ)
販売サイトカマグラゴールドの購入はこちらレビスマの購入はこちらタダライズの購入はこちら

順にバイアグラ、レビトラ、シアリスのジェネリック医薬品になります。これ以外にも多くの商品の取り扱いがありますので一度「ED治療薬商品一覧」をご覧ください。

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タバコを吸うことでEDになったとしても、今回紹介したED治療薬を服用することで症状を改善することができます。最も簡単な方法で治療ができると言う点ではメリットと言えるでしょう。

その他の方法として食生活の改善、EDに有効なトレーニングなどもED対策として有効でしょう。

①食生活の改善
「亜鉛」「シトルリン」「DHA/EPA」などの有効な栄養素を積極的に摂取することでED改善に有効とされています。まず、亜鉛は勃起に最も重要なホルモンである男性ホルモン(テストステロン)の分泌を高めます。また、シトルリンは陰茎の血管を広げるために必要とされている一酸化窒素(NO)の生成を促進します。さらに、DHA/EPAは血液をサラサラにして陰茎海綿体へ十分な血液が送られるようにします。
亜鉛はチーズや豚肉、卵黄などから、シトルリンはスイカやメロンから、DHA/EPAは魚から摂ることができますが、忙しい現代社会において毎日これらのものを摂取することは非常に難しいと言えます。その為これら栄養素はサプリメントから積極的に摂取することで補っていくと良いのではないでしょうか。

EDに有効なトレーニング

ED改善にトレーニングは効果的です。「球海綿体筋・恥骨尾骨筋」「大腿四頭筋・大腿二頭筋」などの筋肉は、衰えてしまうと陰茎に血液を蓄える機能がもたらされなくなったり、全身への血流が悪くなり、陰茎にも血液が届きにくくなります。勃起に関わる筋肉を鍛えることを意識すると良いでしょう。

おすすめなトレーニング5選

①スクワット
②肛門を締めるトレーニング
③骨盤底筋体操
④有酸素運動
➄開脚ストレッチ

下記サイトにて、詳しいトレーニング内容などED改善の為の様々な情報が記載されております。是非ご参照ください。

禁煙してEDを防ぐ!

喫煙することがEDになる可能性を高める事は解説したとおりです。もし少しでもEDの可能性を感じたときにはすぐにでも禁煙してEDを防ぐことが大切です。禁煙することによって期待できる効果は以下の4点が挙げられます。

血流の改善効果

ニコチンは血管収縮作用があることは前述のとおりです。陰茎海綿体の血管までも収縮させてしまうことで十分な勃起状態が作れなくなります。従って禁煙することで、ニコチン摂取をやめる事によって血管は拡張します。その結果十分な量の血液が陰茎海綿体に流れ込むことが可能となり硬く持続力のある勃起状態を取り戻すことができます。

血液がサラサラになる

タバコに含まれる有害物質の影響により血液はドロドロの状態となって血流の悪化を招きます。血流が悪化し十分な量の血液が陰茎海綿体に届かなければこれもまたEDのリスクファクターと言えます。つまり、禁煙することによって血液中の有害物質を減らすことによりサラサラ血液を取り戻すことができます。血液がサラサラになると細い血管内にも入っていきやすく陰茎海綿体へ十分な血液を送ることができるようになるためEDの改善が期待できます。

ホルモンバランスが整う

喫煙することで男性ホルモンの分泌量が減少することは前述のとおりです。つまり、禁煙することによって男性ホルモンの量は正常に戻ることになります。特にテストステロンは勃起に関わる大切なホルモンです。禁煙により元に戻ったテストステロンによってEDの改善や予防が期待できることになります。

リラックス効果を得ることができる

喫煙することは交感神経が有意になり脳を興奮状態にすることは前述のとおりです。従って禁煙することにより、興奮状態が解けることでリラックスした状態を作ることができるようになります。副交感神経の方が優位になることで勃起しやすい状態が作れると言う訳です。

以上の点から禁煙することが一番のED治療法と言えるでしょう。喫煙期間が長ければ長いほど元の状態に戻ることは非常に難しい事です。興味本位で喫煙を始めたばかりの人はすぐにでも禁煙してEDにならない未来を手に入れる様にしましょう。

タバコとEDの関係性まとめ

タバコとEDの関係性について理解いただけたでしょうか?喫煙することはリスクでしかないことはお伝えしました。それは紙タバコであっても電子タバコであっても変わりはありません。タバコに含まれる代表的な有害物質はニコチンや一酸化炭素、タールだと学んできました。これら有害物質は我々の血管を傷つけ、血液をドロドロにし、酸素を奪い、血管を収縮することによってEDになる可能性を引き出します。
喫煙期間が長ければ長いほどこれらの障害は重度になっていき回復も困難になります。
従って早期に禁煙することが非常に大切です。禁煙することによってEDのリスクを低減することができます。既にEDの症状が出ている場合であっても改善する可能性があります。
また禁煙が難しいという人であればED治療薬を使用することで改善することも可能ですので試してみる価値はあります。
禁煙することが一番のED治療になる訳ですが、難しいという人にとっては医療機関を受診することで禁煙のお手伝いをしてもらうことが可能です。禁煙治療を行いつつED治療薬を併用することは問題ありません。禁煙は自分の為だけでなく相手の為でもあることを理解し、禁煙することで満足のいく性生活を送ることが出来るようになります。是非パートナーの為にも、今日から新しい一歩を踏み出してみませんか。

参考

たばこ(厚生労働省)
各機関が分析している、タバコ葉中あるいはタバコ主流煙中有害化学物質一覧(厚生労働省)
たばこ煙の成分分析について(概要)(厚生労働省)
ED診療ガイドライン「第3版」
喫煙は陰茎勃起不全の誘発に関与する?
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