成分名 |
ジフェニドール塩酸塩 |
適応症状 |
内耳障害にもとづくめまい |
簡易説明 |
ジフェニドール塩酸塩は内耳障害に基づくめまいに効果を示します。内耳障害に基づくめまいには主にメニエール病等が挙げられます。以前はメニエール病は難病指定されておりましたが、2015年には難病指定から外されました。眩暈の原因は様々ありますがその中でも耳に原因がある眩暈が多いと言われております。ジフェニドール塩酸塩は椎骨動脈の循環改善作用と前庭神経路の調整作用により眩暈を改善する事が分かっており、メニエール病の改善に効果を示します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/整形外科/小児科/産婦人科/耳鼻咽喉科/脳神経外科内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:25mg約10円
薬代後発薬1錠の目安:25mg約6円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
セファドール錠25mg
1973年1月13日製造販売承認(旧販売名;セファドール錠)
2008年3月13日製造販売承認(販売名変更による)
1974年2月1日薬価基準収載(旧販売名;セファドール錠)
2008年6月20日薬価基準収載(販売名変更による)
1974年4月1日発売
セファドール顆粒10%
1979年6月19日製造販売承認(旧販売名;セファドール顆粒)
2008年3月13日製造販売承認(販売名変更による)
1981年9月1日薬価基準収載(旧販売名;セファドール顆粒)
2008年6月20日薬価基準収載(販売名変更による)
1981年10月2日発売 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
セファドール錠25mg【製薬メーカー:日本新薬株式会社】 |
関連製品(ジェネリック) |
ジフェニドール塩酸塩錠25mg「タイヨー」【製薬メーカー:武田テバファーマ株式会社】
ジフェニドール塩酸塩錠25mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品株式会社】
ジフェニドール塩酸塩錠25mg「ツルハラ」【製薬メーカー:鶴原製薬株式会社】
ジフェニドール塩酸塩錠25mg「日医工」【製薬メーカー:日医工株式会社】
ジフェニドール塩酸塩錠25mg「NIG」【製薬メーカー:日医工岐阜工場株式会社】
ジフェニドール塩酸塩錠25mg「CH」【製薬メーカー:長生堂製薬株式会社】 |
海外での使用実績 | アメリカではSmithKline Beecham(会社名)が、カナダではSmithKline & French(会社名)が、メキシコではSanfer(会社名)が、ブラジルではEnila(会社名)が、Vontrol(商品名)として販売しています。 |
効果・作用 |
ジフェニドール塩酸塩は内耳障害に基づくめまい、例えばメニエール病等の眩暈にたいして効果のある医薬品になります。そもそもなぜめまいは起きるのでしょうか。鼓膜の内側にある部分(内耳)にリンパ液による浮腫みができると、眩暈の症状が現れると言われております。その為治療には内耳における血流の改善が必要となります。
ジフェニドール塩酸塩の作用機序ですが、循環改善作用と前庭神経路の調節作用に大別されております。この両方の作用によって内耳由来の眩暈を改善するとができると言われております。
まずは循環改善作用についてですが、投与されたジフェニドール塩酸塩は、前庭系機能障害側、つまり障害がある側の一方のみに作用し、眩暈に関わる頸の左右を通る椎骨動脈における血管の攣縮を緩解させることによって、障害のある部位の血流を増加させ、椎骨動脈血流の左右差を是正し、左右前庭系の興奮性の不均衡に由来するめまいを改善するとができると言われております。
また前庭神経路の調整作用については、投与されたジフェニドール塩酸塩は、めまいの原因となっている末梢前庭からの異常な活動電位を前庭神経核ならびに視床下部のレベルで遮断する事によって、平衡系のアンバランスを是正すると言われております。 |
使用方法 |
通常成人においては1回1~2錠、顆粒10%であれば1回0.25~0.5gを1日3回経口投与します。
眩暈発症時には悪心・嘔吐が出る可能性が大きい為食事をとれない場合が多いです。ジフェニドール塩酸塩は食事の影響は受けませんのでその場合は食前の服薬でも構わないとされております。 |
副作用 |
精神神経系、皮膚、眼、肝臓、消化器、その他の副作用が挙げられます。
発生頻度は以下の通りです。
1)精神神経系
浮動感・不安定感、頭痛・頭重感(0.1~5%未満)
幻覚(0.1%未満)
錯乱(頻度不明)
2)皮膚
発疹・蕁麻疹(0.1~5%未満)
3)眼
調節障害(0.1~5%未満)
散瞳(0.1%未満)
4)肝臓
肝機能異常(AST、ALT、Al-Pの上昇等)(0.1%未満)
5)消化器
口渇、食欲不振、胃・腹部不快感、胸やけ、悪心・嘔吐、胃痛(0.1~5%未満)
6)その他
傾眠、動悸、顔面熱感、口内違和感(0.1~5%未満)
排尿困難(0.1%未満)
頻度不明の錯乱等のように異常が認められた場合は速やかに投与を中止し主治医への相談を仰ぐようにしましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 1)重篤な腎機能障害のある患者
2)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
■ジフェニドール塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、セファドール錠25mg/顆粒10%はアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼セファドール錠25mg/顆粒10%の有効成分
ジフェニドール塩酸塩
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、酒石酸水素カリウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、カルメロース、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、プロピレングリコール、カルナウバロウ、黄色三二酸化鉄
結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、マクロゴール6000、含水二酸化ケイ素
使用に注意が必要な方 1)合併症・既往歴等のある患者
①緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧を上昇させる恐れがある為使用に注意が必要です。
②薬疹、蕁麻疹等の既往歴のある患者
③前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患のある患者:抗コリン作用により排尿困難を悪化させることがある為使用に注意が必要です。
④胃腸管に閉塞のある患者:抗コリン作用により症状を悪化させることがある為使用に注意が必要です。
2)重篤な腎機能障害のある患者
ジフェニドール塩酸塩の排泄が低下してしまい、蓄積が起こることによって副作用の発現の恐れがある為投与しないこととされております。
3)妊婦
4)授乳婦
5)小児等:小児等を対象とした臨床試験をしていないため使用に注意が必要です。
6)高齢者:一般的に生理機能が低下していることが多い為減量するなど使用に注意が必要です。
上記にあてはまる方は、ジフェニドール塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 ジフェニドール塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |