成分名 |
ビオチン |
適応症状 |
急・慢性湿疹、小児湿疹、接触皮膚炎、脂漏性湿疹、尋常性ざ瘡 |
簡易説明 |
ビオチンは体内において糖・アミノ酸・脂質などの代謝にかかわる補酵素として作用しており、エネルギーを作り出す手助けをしております。また、皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深くかかわっていると言われており、皮膚における炎症をふせぐ働きがございます。ビオチンは別名ビタミンHとも呼ばれており、保険適応として認可されている医薬品になります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科/小児科/産婦人科/外科/整形外科等 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約3,000円~6,000円
薬代1錠あたりの目安:25mg約,000円/50mg約,000円
薬代後発薬1錠の目安:50mg約,000円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2007年3月22日製造販売承認
1976年9月1日薬価基準収載
1976年9月1日発売 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ビオチン散0.2%「フソー」【製薬メーカー:扶桑薬品工業株式会社】
ビオチン散0.2%「ホエイ」【製薬メーカー:東洋製薬化成株式会社】
ビオチン注1mg「フソー」【製薬メーカー:扶桑薬品工業株式会社】 |
関連製品(ジェネリック) |
ビオチン・ドライシロップ0.1%「ホエイ」【製薬メーカー:東洋製薬化成株式会社】 |
効果・作用 |
ビオチン散0.2%は急・慢性湿疹、小児湿疹、接触皮膚炎、脂漏性湿疹、尋常性ざ瘡に効果のある医薬品と言われております。
ビオチンは、水溶性のビタミンであり、別名ビタミンHとも呼ばれております。このビタミンは、レバーや卵の黄身、穀類などの食品に広く分布しております。また、腸内における細菌によっても合成されております。このため、過度な偏食や腸に疾患等がなければ、一般的な食生活を送っている場合においては、元来ビオチンの欠乏症になることはほぼまれであると言われております。
【作用機序】
ビタミンHはカルボキシル基転移に関与しており、acetyl CoA carboxylase、propionyl CoA carboxylase、pyruvate carboxylaseなどの酵素の補酵素として作用していると言われております。
ビタミンHは主に腸内における細菌によって合成されるため、食餌性におけるビオチンの欠乏症は、通常自然に発生する事はないと考えられております。実験的欠乏症によれば卵白配合食飼育ラット(吸収障害)及び抗菌剤配合食飼育マウス(合成障害)において発育抑制、皮膚炎、脱毛、粗毛、異常姿勢及び痙れん歩行などの症状が発現する事がみられました。同様に人においても卵白食の摂取により、皮膚炎等のほか、チアミン欠乏症に類似した症状が報告されていると言われております。
これらの症状はビタミンHを摂取する事により改善する事ができるとの報告がございます。
ビタミンHの代謝に関与している酵素として、ビオチニダーゼがございます。この酵素は、消化管内でタンパク質と結合しているビオチンを遊離させる働きを持っております。また、輸送タンパク質として、ビタミンHの吸収ならびに輸送等に関与しております。これらのことから、カルボキシラーゼ、またビオチニダーゼ等の酵素に障害が起きている場合においても同じく、ビタミンHが欠乏した症状が報告されております。
生の鶏卵を長い期間過量に摂取しているときにみられる「卵白障害」もビタミンHが原因であり、ビタミンHの欠乏した事が原因によるものと言われております。
【糖尿病とビオチン】
掌蹠膿疱症や掌蹠膿疱症性骨関節炎は、手のひらや足の裏にたくさんの皮疹や膿疱ができる疾患で、これまでに治療の決め手が見つかっておりませんでした。こういった疾患をもつ患者において血液中におけるビタミンHの濃度が基準値の半分以下になっていることが多く、約6割の患者が糖尿病を合併していると言われております。しかし、通常、適正量よりも大量に、およそ9mg/日のビタミンHを経口から投与することによって、皮疹や骨の痛み等が消失すると言われております。さらに、血糖値も低下する事から、糖尿病を患っている患者に対しての、ビタミンHの投与における効果が見られております。
事実に、インスリン非依存型糖尿病患者に対してビタミンHと整腸剤を併用して投与を続けたところ、全員の血糖値が正常範囲に下がって来たと言われております。またインスリン依存型糖尿病患者においても、ビタミンHを同様に投与する事で、血糖値が正常になるとの報告がございます。糖尿病を患っている患者に対してのビタミンHの作用機序については、実際のところ明らかにはなっておりませんが、ビタミンHが糖の代謝に関与していると言われておりますので、ビタミンHを投与する事によって体内における糖の代謝が亢進し、血糖値が低下したものと示唆されております。
【ビタミンH代謝異常症について】
アトピー性皮膚炎と診断され、5年以上軽快することがない症例がございます。この症例における患者においては、ビオチニダーセの活性が低いと報告されている患者がおよそ3-4%見出されております。酵素活性の低下だけではなく、ビオチン自体の数値も健常者の10%以下になっているとの報告がございます。しかし、これらの患者に対しビタミンHを5mg/日投与する事によって、顔における湿疹が消失しました。このように、難治性のアトピー性皮膚炎の患者の中には、ビオチンの関連酵素であるビオチニダーゼやカルボキシラーゼの欠損によるものが含まれていると言われております。
【ビオチン製剤】
ビオチンはエレンタール配合内容剤などの成分栄養剤などに、またエルネオパNF1号輸液等の注射剤にも配合されております。いずれの場合も栄養補給目的での配合と考えられております。 |
使用方法 |
成分であるビオチンとして、通常成人に対して1日0.5~2mg(本剤換算として0.25~1g)を1~3回に分割して経口投与をする事とされております。なお、投与する患者の年齢または症状によって適宜増減する事とされております。
また注射の場合には、ビオチンとして、通常成人に対して1日0.5~2mg(本剤換算として1~4mL)を皮下・筋肉内又は静脈内に注射する事とされております。こちらも同様に、患者の年齢や症状に合わせて適宜増減する事とされております。 |
副作用 |
ビオチンに関しては散剤・後発薬であるドライシロップ剤また、注射剤であるビオチン注1mgいずれにおいても副作用について添付文書に記載はありません。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
ビオチンに関しては散剤・後発薬であるドライシロップ剤また、注射剤であるビオチン注1mgいずれにおいても使用に注意が必要な方・使用できない方について添付文書に記載はありません。 |
併用禁忌薬 |
ビオチンに関しては散剤・後発薬であるドライシロップ剤また、注射剤であるビオチン注1mgいずれにおいても併用禁忌薬・併用注意薬について添付文書に記載はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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