成分名 |
塩化ナトリウム |
適応症状 |
気管支粘膜洗浄
喀痰の排出促進
創傷面の洗浄/湿布
粘膜の洗浄/湿布
皮膚の洗浄/湿布
医療用器具の洗浄
食塩喪失時の補給 |
簡易説明 |
私たちの体は塩を必要としますが、少なすぎるまたは多すぎる塩分は私たちの健康に有害である場合もあります。塩化ナトリウムは、体液や血液などの成分です。体内でナトリウムやクロルイオンとしても存在してます。主に、等張液として皮膚、食塩が不足した時の補給、創傷面、粘膜の洗浄や湿布、うがいや噴霧吸入剤として気管支粘膜の喀痰や、洗浄やの排出促すために使用もされてます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:1g 0.61円/g
薬代後発薬1錠の目安:10%20mL1筒/112円/筒
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1951年4月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
塩化ナトリウム「ヤマゼン」M【製薬メーカー:山善製薬】
塩化ナトリウム【製薬メーカー:扶桑薬品工業】
塩化ナトリウム「オーツカ/東海/日医工」【製薬メーカー:大塚製薬工場/東海製薬/日医工】
塩化ナトリウム恵美須【製薬メーカー:恵美須薬品化工】
エポプロステノール静注用「ヤンセン」専用溶解用液(生理食塩液)【製薬メーカー:】
塩化ナトリウム注10%「日新/フソー/HK」【製薬メーカー:日新製薬-山形/扶桑薬品工業/光製薬】
大塚食塩注10%【製薬メーカー:大塚製薬工場】
10%食塩注「小林」【製薬メーカー:共和クリティケア】
塩化Na補正液1m/2.5mEq/mL【製薬メーカー:大塚製薬工場】 |
関連製品(ジェネリック) |
塩化ナトリウム注10%シリンジ「テルモ」【製薬メーカー:大塚製薬工場】
10%食塩注シリンジ「NIG/タイヨー」【製薬メーカー:日医工岐阜工場/武田テバファーマ】
塩化ナトリウム注1モルシリンジ「テルモ」【製薬メーカー:テルモ】 |
効果・作用 |
塩化ナトリウムと水を混ぜると生理食塩水が作られ、以下の様なな医学的目的で使用されます。
・点滴として使用。脱水および電解質の不調を治療するために使用され、砂糖と混ぜることもある。
・生食フラッシュとして使用。薬物投与後にカテーテルまたは点滴をフラッシュする注射です。
・鼻洗浄または点鼻薬として使用。鼻づまりを治します。鼻腔点滴を減らし、鼻腔をしっとり保ちます。
・傷口の消毒として使用。傷口を清潔に保ちます。
・目薬として使用。目の赤み、涙、乾燥を治療します。
・塩化ナトリウム吸入として使用。粘液を作って、咳を出せるようにします。
▼「塩」と「塩化ナトリウム」の違い
塩は塩化ナトリウムの他にミネラルが含まれるが塩化ナトリウムは化合物です。塩は主成分の塩化ナトリウムの他に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを含む物質です。また、塩化ナトリウムはナトリウムと塩素が結合してできた化合物です。塩は塩化ナトリウムを主成分としますが、カルシウム、マグネシウム、マンガン、ニッケルなどのミネラルが含まれています。別名は食塩です。また、塩は俗に塩化ナトリウムのことを指す場合もあります。昔ながらの方法で作る時には、塩は海、湖、岩などから採掘され、太陽光にさらすなどして水分を飛ばして作ります。その後、工場などでゴミなどの不純物を取り除いて出荷されます。このような塩は天然塩と呼ばれ、ミネラルが豊富に含まれています。現在では工場で大量生産される塩が多く、このような塩は精製塩と呼ばれます。精製塩は99%が塩化ナトリウムです。
▼塩分の摂取するべき量とは
塩は40%のナトリウムです。また、ナトリウム摂取のほとんどは塩から得られます。食事、食品など、小さじ1杯の塩には約2,300 mgのナトリウムが含まれているため、1日の摂取量を楽に超えることができます。アメリカ疾病予防管理センターによれば、平均的なアメリカ人の塩分摂取量は毎3,400 mg以上と言われており、未処理の食品を食べることで、ナトリウム摂取を制限できます。多くの食事をとることにより、ナトリウム摂取を管理するのが簡単です。
▼塩化ナトリウムの役割
①栄養素の吸収と輸送
ナトリウムと塩化物は小腸で重要な役割を果たします。ナトリウムは栄養の吸収を手伝います。
以下の塩化物は、栄養素を消化し、吸収を助けるものです。
塩化 /シュガー /水 /アミノ酸(タンパク質の構成要素)
②安静時のエネルギーの維持
ナトリウムとカリウムは、細胞の内側と外側の液体電解質です。粒子間でのバランスは、細胞が体のエネルギーをどのように維持するかに関係します。そして、心臓機能として神経が脳に信号を送り、筋肉を収縮させる役割もあります。
③血圧と水分補給の維持
腎臓、副腎、脳が一緒に働くことで体内のナトリウム量を調節します。腎臓を刺激して水分を保ち、血液に再吸収されるか、尿から余分な水分を排出します。血流中のナトリウムが多いと、脳は腎臓に信号を送り、血液循環によって多くの水分を出します。それにより血液量と血圧の増加につながります。ナトリウム摂取量を減らすと、血流に吸収される水分が少なくなるため、血圧が低下します。
・医薬品製造元のメーカー発表
・厚生労働省などの役所機関
・論文(大学の記事など) |
使用方法 |
経口:塩化ナトリウムとして、1回1〜2gをそのまま、又は水に溶かして経口投与してください。
※なお、年齢、症状により適宜増減します
外用:等張液として創傷面・皮膚・粘膜の洗浄・湿布に使用します。
等張液として含嗽、噴霧吸入に使用します。
その他:生理食塩液として医療用器具の洗浄に使用します。 |
副作用 |
主な副作用
塩化ナトリウムには、副作用が起こる可能性があります。
塩化ナトリウムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
悪心、嘔吐、消化器症状、高ナトリウム血症、うっ血性心不全、浮腫
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■塩化ナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方塩化ナトリウムは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
循環器系機能障害
腎障害
心臓機能障害
使用に注意が必要な方 高齢者
上記にあてはまる方は、塩化ナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。 塩化ナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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