成分名 |
ルリコナゾール |
適応症状 |
足白癬
体部白癬
癜風
股部白癬
カンジダ症の間擦疹
カンジダ症の指間糜爛症 |
簡易説明 |
皮膚真菌症は、真菌が皮膚に感染しておこる病気です。多くは白癬菌やカンジダなどが原因でおります。白癬症は、白癬菌による皮膚感染症の総称で、体部白癬、頭部白癬、足や爪の白癬、股部白癬などに分かれます。
ルリコナゾールは、真菌の細胞膜に作用し、その構造・機能などを障害す抗真菌作用があります。軟膏剤、クリーム剤、液剤などがあり、薬剤によっては、皮膚病変の状態や使用部位などに合わせた剤形選択が可能な場合もあります。主に白癬菌やカンジダなどの感染による症状を改善するのに使用されます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1gあたりの目安:1g1%約36.1円
薬代1mlあたりの目安:1ml1%約36.1円
薬代1gあたりの目安:5m%約816.1円
薬代後発薬1gの目安:1g1%約18.1円 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 2005年7月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:サンファーマ】
ルリコンクリーム1%
ルリコン液1%
ルリコン軟膏1%
【製薬メーカー:佐藤製薬】
ルコナック爪外用液5% |
関連製品(ジェネリック) |
【製薬メーカー:すべて岩城製薬】
ルリコナゾールクリーム1%「イワキ」
ルリコナゾール軟膏1%「イワキ」 |
効果・作用 |
有効成分は「ルリコナゾール」で、イミダゾール系の抗真菌薬です。強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴とし、水虫の原因菌である白癬菌にくわえカンジダや癜風菌にも有効です。
カビの仲間を「真菌」と呼び、水虫は真菌のうちの白癬菌(皮膚糸状菌)が足の皮膚に寄生したもので「足白癬」と呼ばれています。皮膚真菌症の多くは白癬菌が原因ですが、カンジダや癜風菌によるものがあります。癜風は高温・多湿の時、カンジダ症は抵抗力が低下してる時に発症しやすい皮膚病です。ルリコナゾールは抗殺菌作用があり、これらの症状を改善します。
▼作用機序
真菌の細胞膜の構成成分である、エルゴステロールの合成阻害作用により抗真菌作用を示します。
▼薬理作用
真菌の細胞で、人と違うところは、エルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜をもっている点です。そのエルゴステロールの生合成を妨害し、真菌の発育や抑制を阻害し、殺菌的に抗真菌作用を発揮します。
▼特徴
アゾール系のうちのイミダゾール系抗真菌薬です。効き目が強く、刺激痛などの副作用も比較的少ないのが特徴です。皮膚真菌症の治療に広く使われており、水虫、ぜにたむし、いんきんたむし、カンジダ症、癜風などの治療に適しています。
幅広い抗真菌スペクトルを持ち、抗真菌活性が強いほうです。角質内貯留性が高いのも特徴の一つで、1日1回の塗布で効果を発揮します。
製剤は、軟膏、クリーム、液剤の3種類で販売されています。一般的には、使いやすいクリームが処方されることが多く、湿潤している患部には軟膏かクリームが無難です。液剤は刺激が強いのが欠点ですが、浸透力が強いので皮膚が厚く角質化している患部に適してます。また、爪への浸透性に優れており、爪全層で高い薬物濃度を示し、抗真菌活性が認められてます。
▼真菌とは
「かび」、および酵母やキノコも含む一群の微生物をさします。知られているだけで7万種あり、未知のものも含めると150万種に及びます。水、土壌、空気などの自然環境に生息し、有機物の吸収により栄養を得ています。細菌との違いは、真菌はヒトと同じく、核が膜に覆われて保護され、核と細胞質が明確に区別されている細胞(真核細胞)からなる真核生物で、細菌は核を覆う膜を持たず、細胞内にむきだしの状態で染色体が細胞質の中に浮遊している原核細胞(原核生物)である点です。
▼水虫(白癬)とは
白癬菌が、足の裏・足指の間の皮膚や足の爪にすみついて増殖してしまう皮膚の病気のことです。高温多湿な環境で増殖し、皮膚の角層の下にまで増殖するとかゆみや水疱を起こして夏に悪化することが多いです。の時期でも角層内に白癬菌が残っていると水虫の症状を繰り返します。日本人の4人に1人は水虫にかかっていると言われ、頻度の高い皮膚疾患です。症状は、足の指の間の皮が白くなり、ポロポロ剥けるなどです。ひどくなるとかゆみを伴って小さな水疱がみられることもあります。また、爪も部分的に白くなりはじめる爪水虫も合併することがあり注意が必要です。手にできる「手白癬」や、腕、脚、股の付け根やおしりなどに「体部白癬」を発症することもあるので、注意が必要です。
▼爪水虫とは
白癬菌の一種の感染によって引き起こされる爪の病気です。白色や黄色に濁ったり、厚くなってぼろぼろと欠けたりします。爪水虫を放置すると、爪が変形し厚くなり、痛くなったり靴下や靴が履きづらくなったりします。また、族などまわりの人にうつしたり、体のほかの部位に感染したりするので注意が必要です。
▼カンジダ症とは
人の皮膚や口腔・外陰部などの粘膜にもともと常在しているカンジダ属の真菌(カビ)が過剰に増殖して発症します。主な原因としては「高温多湿な環境、長期の蒸れ」などが関係し、全身症状では、肥満、免疫低下、糖尿病、抗菌剤による菌交代現象などが関係していると考えられてます。外陰部に生じるカンジダ症は性感染症として若年者も含めどの年代の人にも生じます。
▼癜風とは
マラセチアというカビによって発症します。マラセチアは人の皮膚に常在している真菌ですが、過剰に増殖すると皮膚に病変を作ります。症状としては胸、背中、肩、など体の各所に丸い形の淡い茶色、白色、紅色の斑を呈する病変部が多発します。軽いかゆみを伴うこともあります。皮膚の皮脂を好み、皮脂の分泌の盛んな思春期以降の20~30代に多くみられ、高温多湿など夏に特に多くみられます。
▼マラセチア毛包炎とは
マラセチアというカビの一種です。人の背中などの皮膚の毛の組織の中で増殖することで生じます。人の皮膚にもともと常在している真菌で、毛包で過剰に増殖すると炎症を起こして毛包炎を生じます。アトピー性皮膚炎などでステロイドを使用している場合などでみられることもあります。
▼他の抗真菌薬(皮膚外用剤)
クレナフィン
ニゾラール
アスタット
ラミシール
ルリコン
ルコナック |
使用方法 |
1日1回患部に塗布してください
≪ルリコンの用途別使用方法≫
軟膏・クリームの場合
人差し指の第一関節より少し多めの量が、片足分になります。水虫の症状のある部分だけではなく、足の指の間・アキレス腱のまわり・外側面にも塗ってください。
≪液≫
使用の都度、容器を上に向けてノズルの先端部分を指で数回押して、中の空気を抜いてください。容器内に余分な空気が入っていると、内圧が高まって液が余分に出てしまうおそれがあるので注意が必要です。空気を抜いたらノズルの先端を患部に押し当ててください。先端部分を押すたびに薬液が出るので、何度か押して十分な量を塗布してください。
≪注意点≫
眼科用ではないため、角膜、結膜には使用できません。著しいびらん面への使用も、避けてください。
なお、ルリコン液は軟膏やクリームに比べて皮膚への刺激が強いため、亀裂部分やびらん面に使用する際には注意が必要です。 |
副作用 |
接触皮膚炎、発赤、皮膚そう痒
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ▼ルリコンの有効成分
ルリコナゾール
▼代表薬の添加物
ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸ソルビタン、セトステアリルアルコール、中鎖脂肪酸トリグリセリド、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、ポリソルベート60、ミリスチン酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸メチル、合成スクワラン、サラシミツロウ、ジブチルヒドロキシトルエン、乳酸、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、N-メチル-2-ピロリドン
■他に使用できない方
妊婦/授乳者
過敏症
上記にあてはまる方は、ルリコナゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 ルリコナゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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