チンク油

成分名

チンク油

適応症状

下記、皮膚疾患の収れん、消炎、保護、緩和な防腐
・小範囲のすり傷
・小範囲の第一度火傷
※日焼けと同じような皮膚の赤みが出るくらいで多少の痛みと感想が見られる程度のやけど
・小範囲の湿疹、皮膚炎

簡易説明

「酸化亜鉛」という成分を含んだ塗り薬です。含まれている「酸化亜鉛」には、患部を外的環境から保護したり、赤みのある炎症をやわらげたりする効果が期待できます。また、患部からでる浸出液(ジュクジュク)を吸収し乾燥させる働きもあります。これらの作用により、皮膚が元どおりになるを助け、傷の治りをよくします。
炎症を抑える効果はおだやかなので、適応症状にもある通り、小範囲の比較的軽い症状で使用が勧められます。ステロイド外用薬のような炎症を止める効果は期待できませんが、皮膚を保護する目的として長期に使っても安心と言われています。

処方可能な診療科目

皮膚科/整形外科/形成外科/外科/救急科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約800円~1,100円
薬代の目安:50mg約80円/100mg約160円
薬代後発薬の目安:50mg約80円/100mg約160円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
※チンク油「東海」の薬価【1.55円/g】で計算
※3割負担として計算

厚生労働省による認可、または発売年月日

販売開始年月 :1955年9月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

チンク油「東海」/チンク油「ニッコー」/チンク油「東豊」/チンク油「日医工」

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

「酸化亜鉛」という成分を含んだ塗り薬です。以下の作用により、皮膚の修復を助け、傷の治りをよくします。
・患部を外的環境から保護する
・赤みのある炎症をやわらげる
・患部からでる浸出液(ジュクジュク)を吸収し乾燥させる
※酸化亜鉛は傷口のタンパク質に吸着して薄い膜をつくります。その膜により炎症を抑え、弱めの化膿止め効果も持ち合わせています。 また毛細血管のから血液成分が漏れ出るのを防ぐので、炎症を抑えると共に、傷口を乾燥させる効果も持ち合わせています。
※チンク油100gに対し「酸化亜鉛」を約50%含んでいます。同じく酸化亜鉛を含む「亜鉛華軟膏(酸化亜鉛を20%含む)」や「亜鉛華単軟膏(酸化亜鉛を10%含む)」とは異なる効果、作用を有するため、使い分けに注意が必要です。

使用方法

1日1〜数回、適量を直接患部に塗布する。
・チンク油を塗った後はガーゼ等を貼って覆ってください
・必ず「オリーブ油」等で前回のチンク油をふき取ってからつけなおしてください
・オリーブ油で拭き取れないくらいの大きさの傷、びらん、潰瘍、やけどには使用できません

副作用

主な副作用
・発疹(ぶつぶつ)、刺激感
・過敏症(ぶつぶつ、赤くなる、かゆくなる)
かえって、赤みやかゆみがひどくなるようでしたら、使用を中止し早めに受診してください

重大な副作用
なし

その他の副作用
なし

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・「重いやけど」「広範囲なやけど」には使用できません
・目には使用できません

上記にあてはまる方は、チンク油を使用する事が出来ない可能性があります。
チンク油を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
長期間使用していなかったら油が分離してきました。どうすればよいでしょうか?

長く置いておくと油が分離するので、このような場合は、使用前に混ぜてください。ただし薬局、病院でもらってから長期間立っている場合は使用をやめ、改めて病院を受診してください。

チンク油と「亜鉛華軟膏」の違いは何ですか?

チンク油は100g中に酸化亜鉛を50g含んでおり、軟膏ではありません。亜鉛華軟膏は100g中に酸化亜鉛を20g含んでいる軟膏です。
また添加物も異なります。
チンク油には添加物として「オリブ油」が含まれ、亜鉛華軟膏には「流動パラフィン、サラシミツロウ、ソルビタンセスキオレイン酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン、クエン酸、白色ワセリン」が含まれます。

チンク油と「亜鉛華単軟膏」の違いは何ですか?

チンク油は100g中に酸化亜鉛を50g含んでおり、軟膏ではありません。亜鉛華単軟膏は100g中に酸化亜鉛を10g含んでいる軟膏です。
また添加物も異なります。
チンク油には添加物として「オリブ油」が含まれ、亜鉛華軟膏には「ダイズ油、ミツロウ、ジブチルヒドロキシトルエン」が含まれます。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。