トウガラシチンキ

成分名

トウガラシチンキ

適応症状

筋肉痛、しもやけ、凍傷(第一度)、育毛

簡易説明

カプサイシン及びジヒドロカプサイシンを含む「皮膚刺激剤」に分類されます。
成分であるカプサイシンが皮膚を刺激することにより、血管を拡張させ、その血流改善効果により筋肉痛、しもやけ、育毛、凍傷(第一度に限る)を改善すると言われています。
筋肉痛、しもやけ、凍傷(第一度に限る)に使用する場合と育毛に使用する場合で濃度が10倍異なるので、使用時には注意が必要です。
原液では使用せず必ず薄めてから使用し、万が一使用部位がヒリヒリする、赤みが出る場合は使用を中止するか、濃度を薄めて使用してください。

処方可能な診療科目

皮膚科/美容皮膚科/整形外科/形成外科

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約800円~1,100円
薬代の目安:500ml約1,395円
薬代後発薬の目安:現在ジェネリック医薬品の製造はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。
※トウガラシチンキ「ニッコー」の薬価【2.79円/ml】で計算
※3割負担として計算

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:1979年1月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

トウガラシチンキ「ニッコー」/トウガラシチンキ「司生堂」/トウガラシチンキFM/トウガラシチンキ

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

トウガラシチンキはトウガラシ(蕃椒)からつくられるチンキ剤です。
皮膚刺激剤に分類され、総カプサイシン(カプサイシン及びジヒドロカプサイシン)を0.010w/v%以上含んでいます皮膚を刺激することにより、血管を拡張させます。その血流改善効果により以下が期待できます。
・筋肉痛、しもやけ、育毛、凍傷(第一度)
※塗り薬や、貼り薬、痛み止めの液体タイプなどに1~40%配合されていて、メインの薬の効果を高めたりといった副次的な効果も期待されています。
※凍傷(第一度):皮膚がひりひり痛み始めます。その後、しびれ始め、徐々に感覚が鈍くなって、ついには感覚が完全に失われてしまいます。あたためて血流が元にもどると青白かった皮膚が赤く腫れ出し、感覚も元に戻って来ます。少しひどい場合には赤紫色に腫れ上がり、かなりの痛みを伴うこともあります。

使用方法

・筋肉痛、しもやけ、凍傷(第一度)には、トウガラシチンキとして、10~40%を添加した液剤、軟膏剤、硬膏剤又はパップ剤を1日1~数回、症状のある部位に塗布する
※塗布:皮膚に塗り広げること
・育毛には、トウガラシチンキとして、1~4%を添加した液剤を1日1~数回、気になる部位に塗擦する
※塗擦:皮膚に擦り込むように塗ること

副作用

主な副作用
以下の症状があらわれることがあります(頻度不明)
・皮膚がひりひりする
・皮膚に痛みを感じる
※これらの症状が強くあらわれた場合には、濃度を下げるなど適切な処置を行ってください。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
次の場所には使用できません(強い刺激が生じます)
・びらん(皮膚や粘膜の表面がめくれてただれている状態)
・傷のある皮膚
・粘膜
・目または目のまわり

上記にあてはまる方は、トウガラシチンキを使用する事が出来ない可能性があります。
トウガラシチンキを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
原液のまま、薄めず使用してもよいですか?

必ず薄めて使用してください。
・筋肉痛、しもやけ、凍傷(第一度):トウガラシチンキとして、10~40%
・育毛:トウガラシチンキとして、1~4%

使用してはいけないタイミングはありますか?

入浴直後に使用しないでください。

何か添加物は含まれていますか?

局方エタノールが適量含まれています。

保管で気を付けることはありますか?

光を避け、空気に触れないように保管してください。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。