オキシメトロン

成分名

オキシメトロン

適応症状

貧血、骨粗鬆症、HIV/AIDS、下垂体性小人症、著しい消耗状態(慢性腎疾患、悪性腫瘍、手術、外傷、熱傷)の治療、体重増加と筋肉成長の促進など

簡易説明

本来は貧血や骨粗鬆症の治療などに使われる薬ですが、現在は筋肉肥大や筋トレの効果をアップさせる目的で使っている人がほとんどです。
「最強のアナボリックステロイド」と呼ばれることもあり、経口薬では一番人気のあるステロイドの一つとなっています。
アナボリック・ステロイドとは筋肉増強剤の一種であり、男性ホルモンのアンドロゲンに近い構造を持つ合成物質の総称です。
発がん性などの副作用が指摘されており、オリンピック種目を中心としたほとんどのスポーツでは使用を禁じています。

処方可能な診療科目

内科/整形外科/外科/婦人科 など

健康保険の適応

健康保険適応外

病院で処方してもらう時の費用目安

日本国内未認可のためデータなし

厚生労働省による認可、または発売年月日

日本国内未認可

国内のジェネリック認可

日本国内未認可

関連製品(先発薬)

アナドロール Anadrol (シオノギ) 1錠:5mg ※現在は売られていない。

関連製品(ジェネリック)

オキシメトロン/アナポロン Anapolon (Abdi Ibrahim:アブディイブラヒム) 1錠50mg/オキシポロン Oxypolon (Lloyd Laboratories:ロイド・ラボラトリーズ) 1錠50mg

効果・作用

オキシメトロンは赤血球をつくるエリスロポエチンという造血因子の生成を促す働きがあります。
臨床では貧血(再生不良性貧血・先天性再生不良性貧血)や骨髄線維症などの治療に使用されます。
また、オキシメトロンはタンパク質の合成を促進するステロイド(アナボリックステロイド)であり、筋肉増強効果があります。
赤血球の増加によって筋肉へより多くの酸素を運べるようになるため、トレーニングや疲労回復にも役立つとされています。

使用方法

20歳以上の人は、通常、1日1回50mgを服用します。服用間隔は24時間以上置いて下さい。
目安として、通常、体重1kgあたり1〜2mgで計算した量を服用することが推奨されています。
即効性はなく、効果を実感できるまでに3〜6ヵ月かかるとされています。
なお、病状により服用量が違うため、医師や薬剤師に相談の上、1日の服用量を決めて下さい。

副作用

【主な副作用】
BSPの排泄遅延、黄疸、GOT・GPTの上昇、肝萎縮、しゃがれ声、多毛、座瘡、色素沈着、月経異常、陰核肥大、性欲亢進、脱毛、帯下の増加、乳房緊満、乳頭過敏、顔面皮脂分泌増加、陰茎肥大、陰萎、持続性勃起、女性化乳房、精子減少・精液減少、過敏症、悪心、嘔吐、便秘、下痢、口渇、頭痛、頭重、めまい、不眠、むくみ、熱感、顔面潮紅、倦怠感、筋肉痛、肩こり、口内異味感

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・前立腺肥大の人
・心臓、腎臓に疾患のある人
・がんが骨転移している人
・糖尿病の人、高コレステロールの人、高脂血症の人
・冠動脈疾患のある人
・高齢者
・小児

【使用が出来ない方】
・オキシポロンに対し過敏症の既往歴のある人
・アンドロゲン依存性腫瘍(前立腺がんなど)のある人、またはその疑いのある人
・重篤な腎障害・肝障害のある人
・妊娠している人

上記にあてはまる方は、オキシメトロンを使用する事が出来ない可能性があります。
オキシメトロンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

・副腎皮質ホルモン剤: 耐糖能低下が起こることがあります。
・ワルファリン、インダンジオン系抗凝血薬: 作用を増強することがあります。
・インスリン、糖尿病治療薬
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
筋トレしても思うように筋肉がつかないので服用しようと考えていますが、危険でしょうか?

ステロイドとしては最強の部類に入り、飲むだけでも筋肉がつくという研究結果もあります。
ただ、副作用の危険性があるため、医師や薬剤師にご相談の上で服用されることをおすすめ致します。

ダイエット効果はありますか?

あります。65~80歳の高齢男性にオキシメトロンを経口投与し効果を検証した結果、3ヶ月後に2~3kg脂肪の量が減ったという研究結果があります。

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