ブロモクリプチン

成分名

ブロモクリプチン

適応症状

パーキンソン症候群/乳汁漏出症/産褥性乳汁分泌抑制/下垂体性巨人症/高プロラクチン血性下垂体腺腫/高プロラクチン血性排卵障害/末端肥大症

簡易説明

脳下垂体にあるドパミン受容体を刺激することで、プロラクチンなどの過剰分泌を抑えます。 また、乳汁分泌を抑えたり、末端肥大症の症状を改善します。 他にも不妊の原因にも効果があると言われています。 脳の線条体のドパミン受容体を刺激することで、パーキンソン症候群を改善できます。

処方可能な診療科目

内科/神経内科/婦人科/脳外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~ 新薬1錠あたりの目安:2.5mg 62.6円(薬価) 後発薬1錠あたりの目安:2.5mg 49.1円(薬価)

厚生労働省による認可、または発売年月日

1979年4月販売開始

国内のジェネリック認可

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関連製品(先発薬)

パーロデル錠2.5mg 【製造メーカー:サンファーマ】

関連製品(ジェネリック)

ブロマーゴン 「Lek Pharmaceutical」/アップノールB錠2.5mg「高田製薬」/パドパリン錠2.5mg「寿製薬」/ブロモクリプチン錠2.5mg「高田製薬」/ブロモクリプチン錠2.5mg「ダイト」

効果・作用

脳の神経を刺激することで、パーキンソン症候群の症状であらわれる手の震え、筋肉の強張りの症状を改善します。 プロラクチンの分泌を抑えることで、乳汁分泌や排卵障害にも効果があります。 成長ホルモンの過剰な分泌を抑えるため、末端肥大症などに使用される薬です。 また、高プロラクチン血性下垂体腺腫にも有効です。

使用方法

1.乳汁漏出症、高プロラクチン血性排卵障害、産褥性乳汁分泌抑制、高プロラクチン血性下垂体腺腫
ブロモクリプチンとして1日1回2.5mgを夕食直後に服用します。
効果をみながら1日5.0~7.5mgまで徐々に増やし、2~3回に分けて食直後に服用
※外科的処置を必要としない場合
年齢や症状に応じ増減する

2.末端肥大症、下垂体性巨人症
ブロモクリプチンとして1日2.5mg~7.5mgを2~3回に分けて食直後に服用
年齢や症状に応じ増減する

3.パーキンソン症候群
はじめは1日1回1.25mg~2.5mgを朝食直後に服用してください。
その後、1又は2週毎に1日量として2.5mgずつ増量し、継続して服薬する量である維持量<標準1日15.0mg~22.5mgを定めてください。
尚、1日量5.0mgの場合は朝食及び夕食直後に、7.5mg以上の場合は毎食直後に分けて服用してください。
年齢や症状に応じ増減する

副作用

主な副作用
血圧低下/浮腫/過敏症/発疹/興奮/不安感/不眠//ジスキネジー/口渇/鼻閉

重大な副作用
急激な血圧低下/起立性低血圧/悪心/嘔吐/腎機能障害/幻覚/妄想/譫妄/錯乱/胃腸出血/十二指腸潰瘍/胃潰瘍/胃潰瘍悪化/十二指腸潰瘍悪化//脳血管障害/心臓発作/高血圧/突発的睡眠/顔面蒼白/冷汗/失神/ショック症状/悪性症候群/Syndrome malin/発熱/意識障害/無動緘黙/強度筋強剛/嚥下困難/頻脈/血圧変動/発汗/血清CK上昇/血清CPK上昇/胸膜炎/心膜炎/胸膜線維症/肺線維症/胸水/心膜液/胸痛/呼吸器症状/心臓弁膜症/心雑音/心雑音増悪/心臓弁尖肥厚/心臓弁可動制限/心臓弁狭窄/心臓弁膜病変/後腹膜線維症/背部痛/下肢浮腫

上記以外の副作用
しびれ感/呼吸困難/疲労/気力低下状態/衝動制御障害/病的賭博/病的性欲亢進/耳鳴/傾眠/錯感覚/視覚異常/霧視/AST上昇/ALT上昇/眩暈/立ちくらみ/動悸/胸部不快感/顔面潮紅/脚/可逆性の指趾蒼白/徐脈/不整脈/便秘/食欲不振/胃痛/腹痛/胃部不快感/胸やけ/腹部膨満感/下痢/口内乾燥/尿失禁/貧血/倦怠感/頭髪脱毛/帯下増加
ブロモクリプチンには、副作用が起こる可能性があります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■使用出来ない方
本剤の成分又は麦角アルカロイドに対し過敏症の既往歴のある方
妊娠高血圧症候群の方
産褥期高血圧の方
心臓弁尖肥厚、心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が確認された方またはその既往のある方
ブロモクリプチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】 交感神経作動薬
エピネフリン/麦角アルカロイド/エルゴメトリン/メチルエルゴメトリン
エルゴタミンを含有する製剤
ジヒドロエルゴタミン/交感神経作動薬/エピネフリン/麦角アルカロイド/エルゴメトリン/メチルエルゴメトリン
エルゴタミンを含有する製剤
ジヒドロエルゴタミン/交感神経作動薬/エピネフリン/麦角アルカロイド/エルゴメトリン/メチルエルゴメトリン
エルゴタミンを含有する製剤
ジヒドロエルゴタミン
降圧作用を有する薬剤
エタノール摂取
フェノチアジン系薬剤
クロルプロマジン
ブチロフェノン系製剤
ハロペリドール/スピペロン
イミノジベンジル系薬剤
カルピプラミン
非定型抗精神病薬
ペロスピロン/ブロナンセリン/メトクロプラミド/ドンペリドン
抗パーキンソン剤
レボドパ
チオキサンテン系薬剤
シクロスポリン/タクロリムス水和物/マクロライド系抗生物質/エリスロマイシン/ジョサマイシン
HIVプロテアーゼ阻害剤
リトナビル/サキナビル
アゾール系抗真菌剤
イトラコナゾール/オクトレオチド

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
妊娠初期パーロデルはいつまで飲みますか。

一般には妊娠が判明した時に中止が望ましいと考えられます。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。