クロミフェンクエン

成分名

クロミフェンクエン酸塩

適応症状

不妊治療

簡易説明

クロミフェンクエン酸塩は不妊治療に有効な成分です。
成分が脳を刺激し排卵を促します。
女性ホルモンの分泌を活性化させる事で排卵が出来るようになります。 クロミフェンクエン酸塩を用いた排卵誘発剤が不妊治療で用いられています。
男性の不妊治療としても有効で精子形成の促進の効果がある事がわかっています。

処方可能な診療科目

産婦人科

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約2,500円~約7,000円
薬代1錠あたりの目安:50mg1錠約100.2円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1968年3月

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

クロミッド【メレル社】

関連製品(ジェネリック)

クロミッドジェネリック【シプラ社】/コダカラン【レクメズ社】/クロメン【Kocak FARMA】/クロミッド錠50mg錠【富士製薬】/セロフェン(メルクセローノ)など

効果・作用

クロミフェンクエン酸塩は排卵をしにくくなってしまった性腺刺激ホルモンが不足になってしまった女性に有効な排卵誘発剤に用いられます。
性腺刺激ホルモンの分泌を増加させる作用があり、卵胞が大きく育っていき、排卵ができるようになる成分です。
無排卵周期症の成功率は約70%~80%以上で、第1度無月経でも約60%~70%程になります。
医師の判断により男性不妊症にも適応されます。
男性の場合は性腺刺激ホルモンが睾丸に作用し、男性ホルモンの分泌が向上し、精子形成の促進効果があります。

使用方法

子宮性無月経などを除外してから服用開始が可能です。
生理開始から5日間1日1錠、水またはぬるま湯で服用してください。
第1クールで無効の場合、1日2錠5日間に増加させます。

副作用

クロミフェンクエン酸塩の主な副作用として
・頭痛
・イライラ
・視界かすみ
・吐き気

などが、最初にクロミフェンクエン酸塩を使用すると発症しやすいものになります。
頭痛が悪化すると吐き気も誘発してしまう事あるようです。
頭痛がひどい場合は市販の頭痛薬を服用する事で症状を抑える事ができます。
クロミフェンクエン酸塩が頭痛を起こしてしまうのは、女性ホルモンのエストロゲンの分泌を増加させようとしている事でホルモンバランスが変化する事で結果、起きてしまうとされています。

可能性は低いとされていますが、重い副作用として、
・卵巣の腫れ
・卵巣茎捻転
・腹水・胸水
・卵巣過剰刺激症候群
・血液凝固
・呼吸困難
などが挙げられます。

万が一強い副作用が発症した場合は医師の診察を受けてください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・子宮筋腫のある方
・子宮内膜症のある方
・乳癌の既往歴のある方
・乳癌家族素因が強い方
・乳房結節のある方
・肝障害・肝疾患の既往歴がある方
・未治療の子宮内膜増殖症がある方 ・視界かすみ異常が起こる場合がある為、車の運転等は避ける
など
【使用できない方】
・過去にクロミフェンクエン酸塩の服用によりアレルギー症状が出てしまった方
・エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳癌、子宮内膜癌)の方、及びその可能性がある方
・卵巣腫瘍、及び卵巣の腫大のある方
・肝障害、また肝疾患の方
・妊婦・産婦の方

併用禁忌薬

▼併用注意薬

・ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン製剤(hMG製剤)
・ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン製剤(hCG製剤)
など
上記を使用されている方は使用できません。

よくある質問
排卵誘発剤を使用すると卵巣癌になりやすくなりますか??

排卵抑制避妊薬の内服により卵巣癌になりにくいというデータからそう言っている医師もいるようですが、裏付ける根拠などは存在していません。特に影響を考える必要はないと思われます。

クロミフェンクエン酸塩によって双子の妊娠の可能性はどのくらい高くなるのですか?
臨床データにより通常の双子妊娠率は全体の1%と言われていますが、クロミフェンクエン酸塩の使用により約5%に上がるというデータが発表されています。

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