メドロキシプロゲステロン酢酸エステル

成分名

メドロキシプロゲステロン酢酸エステル

適応症状

無月経/月経周期異常(稀発月経/多発月経)/月経量異常(過少月経/過多月経)/機能性子宮出血/黄体機能不全による不妊症/切迫流早産/習慣性流早産

簡易説明

メドロキシプロゲステロン酢酸エステルは黄体ホルモンの不足が原因で起こる動悸やうつ状態に効果が期待されるため、更年期に起こる様々な障害を改善するために使用されます。
男性ホルモンであるアンドロゲンを抑制する働きもあるため、子宮からの機能性出血や月経異常に対して効果があります。

処方可能な診療科目

産婦人科など

健康保険の適応

現在調査中

病院で処方してもらう時の費用目安

新薬1錠あたりの目安:200mg 225.8円(薬価) 後発薬1錠あたりの目安:2.5mg 8.3円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

マレフェ 2009年 11月2日発売開始
プロベラ 1963年 1月発売開始 現在ファイザー株式会社が販売している。

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

プロベラ5mg・10mg「ファイザー」/ヒスロン【協和キリン製造会社】

関連製品(ジェネリック)

マレフェ10mg「West-Coast Pharmaceutical Works」/メドロキシプロゲステロン酢酸エステル錠2.5mg「トーワ」

効果・作用

女性ホルモン(黄体ホルモン)製剤であり、子宮内膜分泌化作用や妊娠維持作用を示し、黄体ホルモン不足などにより起こる症状を改善します。
通常、月経異常、機能性子宮出血(子宮からの異常な出血)、不妊症、流早産の治療に用いられます。
着床後も分泌が続き、妊娠を維持する働きをします。
生理不順や無月経、黄体ホルモンの不足による不妊症、流産の防止薬とします。
生理不順や無月経や生理のリズムをとりもどすのに用います。
まず、一定期間服用し子宮内膜を充実・維持させます。
その後の服用を中止し、生理(出血)を起こさせます。
機能性子宮出血、子宮内膜を維持し剥がれにくくすることで、出血をおさえます。
黄体機能不全による不妊症、黄体ホルモン補充療法です。
黄体の働きが悪く、黄体期に体温上昇がみられないときや、黄体期が短い場合に使います。
黄体ホルモンは、子宮内膜を分泌内膜に変えて、受精卵が着床しやすい状態にします。
流産・早産の予防、子宮の緊張をゆるめ妊娠を維持する働きをします。
おなかの張り、腹痛、出血など前兆症状がみられたときに用います。
女性ホルモン補充療法、更年期障害に対し、子宮がん発生の危険性をなくすため、卵胞ホルモン薬の補助薬として使います。
高用量製剤を乳がんや子宮がんに用いられることがあります。
エストロゲンを抑制するなど複合的な作用により、エストロゲン依存性のがん細胞の増殖をおさえます。
乳がん、乳がんに対しては、第一選択されることはなく、他のホルモン療法薬の効き目が悪くなったときなどに用います。
子宮がん、再発や転移例においても、よい効果を示します。

使用方法

1日2.5mg~15mgを1~3回に分けて服用してください。
水かぬるま湯で服用してください

副作用

【主な副作用】
飲み始めに多いのは、吐き気、嘔吐、乳房の張り、乳房の痛み、頭痛などです。
これらは、2~3カ月して体が慣れてくればたいてい軽快しますので、心配することはございません。
また、人によっては、体がだるくなったり、気分が憂うつになることもあります。

ふくらはぎの痛みやシビレ、突然の息切れや胸の痛み、激しい頭痛など症状があることがます。
万一、そのような症状があらわれたら、すぐ医師に連絡してください。

【重大な副作用】
めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
血栓症..手足とくにふくらはぎの痛み・はれ・むくみ・しびれ、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む、頭痛、片側のまひ、うまく話せない、意識が薄れる。
心不全..息苦しい、息切れ、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、急な体重増加
ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他な副作用】
乳房が張る、乳房痛、予定外の出血
吐き気、吐く、食欲不振、腹痛、胃の膨満感、下痢
むくみ、体重増加、にきび
だるい、めまい、頭痛、眠気、不眠、気分の落ち込み
発疹、肝機能の異常

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
飲み忘れの際は、思い出したときすぐに服用してください。次の服用時間が近い場所は、忘れた分の服用は控えて頂き、2回分を一度に服用することはしないでください。
誤って多く飲んでしまった場合は、担当医師か薬剤師に相談してください。
心臓病、脳卒中、腎臓病、てんかん、偏頭痛、糖尿病、うつ病、喘息等の持病がある方、または他の薬を服用中の方も、使用前に必ず担当医師や薬剤師にご相談ください。

【使用が出来ない方】
成分に対し過敏性の既往歴がある方や、重篤な肝疾患または肝障害がある方は服用ができません。他にも下記の方も服用ができません。
心筋梗塞、脳震盪、血栓静脈炎等の血栓性疾患のある方、またはその既往歴のある方
妊婦中、授乳中、妊娠の可能性がある方
その他、病中病後で体調の落ち着かない方も服用ができません。服用・使用をされる際は、必ず担当医師や薬剤師の指示に従い、用法容量をお守りください。

メドロキシプロゲステロン酢酸エステルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

ホルモン剤
黄体ホルモン
卵胞ホルモン
副腎皮質ホルモン など
血栓症を起こすおそれが高くなります。
ともに血栓症を起こすおそれがあります。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

メドロキシプロゲステロン酢酸エステルに関する
よくある質問
保管方法はどうすればいいの?

高温・湿気・直射日光を避けて、お子様の手の届かないところで保管してください。 薬が残った場合は、服用、保管はせずに廃棄してください。分断して服用した場合は、密封にして冷暗所に保管し、なるべく早く服用してください。

ずっと使っていいの?

長期に続けるときは、定期的に決められた検査を受けてください。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。