酸化セルロース

成分名

酸化セルロース

適応症状

各種手術時の補助的な止血

簡易説明

結紮又は通常の処置による止血が無効、又は実施できない場合の各種
手術時の出血に対する補助的な止血
サージセルは、セルロースを酸化して得られた酸性多糖類繊維を、ガーゼ状又は綿状に調製した可吸収性製剤です。

処方可能な診療科目

整形外科/歯科/内科など

健康保険の適応

健康保険適応あり

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代の目安:(1.3cm×5.1cm1枚) 919.7円 ~

病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月日:ガーゼ型1978年 4月

国内のジェネリック認可

ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

なし

関連製品(ジェネリック)

サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (1.3cm×5.1cm1枚)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (5.1cm×7.6cm1枚)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (ニューニット2.5cm×2.5cm)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (5.1cm×35.6cm1枚)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (10.2cm×20.3cm1枚)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (綿型5.1cm×2.5cm1枚)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (ニューニット2.5cm×8.9cm)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (ニューニット7.6cm×10.2cm)
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット (ニューニット15.2cm×22.9cm)

【製薬メーカー:ジョンソン・エンド・ジョンソン】

効果・作用

本剤は、主構造をなすPolyanhydroglucuronic acid がヘモグロビンと著しい親和性を持ち、これと塩を形成することによって止血作用を示します。
本剤の凝血促進作用は、生理学的血液凝固機序に対する作用より、むしろ物理的効果と考えられています。即ち、血液の浸潤により本剤が膨張し、褐色又は黒色のゼラチン状の塊となって凝血物の形成を促進し、局所出血の止血補助剤としての効果を発揮します。

本剤は、結紮又は通常の処置による止血が無効、又は実施できない場合の各種手術時の出血に対する補助的な止血に用いる酸化再生セルロースからなる吸収性局所止血材であり、形状の異なる綿型及び織布型(ガーゼ型、ニューニット)の2種類があります。

本剤は、構成成分である「酸化セルロース」が日本薬局方に収載されていたため、1972年に医薬品として承認を取得し、本邦の臨床現場においてこれまで広く使用されてきました。
本剤には、各種の外科的適用例があります。腹部、脳神経外科、整形外科、或は耳鼻咽喉科領域等の処置・手術に際して、毛細血管及び静脈出血抑制の為の補助剤として有用です。例えば、胆嚢手術、肝臓部分剔除術、痔核切除術、そして膵臓、腎臓、前立腺、腸、乳房、或は甲状腺等の損傷や切除術、さらに四肢切断術等への適用例が報告されています

【参考元】
サージセル【ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社】

使用方法

出血部位に適当量をあてるか充填する。止血の達成後、余剰分は可能な限り取り除く。

■用法及び用量に関連する使用上の注意

次の場合には、止血が達成された後、本剤を取り除く。
1.骨孔の周り、骨の境界、椎弓切除術創、脊髄周辺、視神経の周囲や視束交叉の周囲、気管等の狭窄しうる管状構造の近傍での止血補助の場合には、止血が達成された後、本剤を取り除く[前記部位へ留置した場合、本剤の膨潤による圧迫に伴う神経症状(麻痺や視力障害等)や狭窄に伴う症状(気管狭窄に伴う呼吸困難等)を起こすことがある]。
2.肺葉切除、前頭骨破損の修復での止血補助の場合には、止血が達成された後、本剤を取り除く[前記部位へ留置した場合、本剤の一部が脊髄周辺や眼窩周辺の骨孔へ移動し、圧迫に伴う神経症状を起こすことがある]。
3.骨折面での止血補助の場合には、止血が達成された後、本剤を取り除く[骨再生を妨げるため、嚢胞を形成することがある]。
4.創腔に充填した場合には、止血が達成された後、本剤を取り除く[異物反応が発生する恐れを最小限にするため]。

用法及び用量に関連する使用上の注意

【上記引用元:日経メディカル】

副作用

主な副作用
発疹/発赤/皮膚炎/発熱/頭痛/刺激痛/焼けつくような痛み/くしゃみ

重大な副作用
骨再生抑制/嚢胞/神経障害/膨潤による圧迫/視力障害/異物反応/鼻粘膜壊死/鼻中隔穿孔 /腸閉塞/尿管閉塞

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用に注意が必要な方、使用出来ない方は現在報告されていません。

※何か異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

併用禁忌薬

併用注意薬
硝酸銀/腐食性薬物/トロンビン

上記を使用している方は、酸化セルロースを使用する事が出来ない可能性があります。
酸化セルロースを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

酸化セルロースに関する
よくある質問
サージセル・アブソーバブル・ヘモスタットは販売中止になったのでしょうか?

、『サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット』につきまして規制上の見直しを行い、医薬品としての販売を中止し、『サージセル・アブソーバブル・ヘモスタットMD』(承認番号:30400BZX00112000)を医療機器として販売させていただくこととなりました。

販売中止のご案内および院内切り替えに関するお願い

【上記引用元:サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット】

サージセルは薬じゃなくなったのですか?

医薬品としての『サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット』は在庫限りで終売とさせていただき、最終出荷は
2023 年 3 月頃を予定しております。処方せん医薬品サージセルは経過措置期間後薬価が削除されます(2024 年
3 月頃見込み)。

【上記引用元:サージセル・アブソーバブル・ヘモスタット販売中止のご案内および院内切り替えに関するお願い】

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。