成分名 |
メチロシン |
適応症状 |
褐色細胞腫のカテコールアミン分泌過剰状態の改善 |
簡易説明 |
褐色細胞腫患者の過度の交感神経刺激の症状を制御するために使用されます。
カテコールアミンの生合成に関与する酵素の働きをおさえ、褐色細胞腫のカテコールアミン過剰分泌をおさえる働きがあります。 |
処方可能な診療科目 |
循環器腎内分泌代謝内科/内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約5,000円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:
デムサーカプセル250mg 5961.9円/カプセル
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:2019年2月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません |
関連製品(先発薬) |
デムサーカプセル250mg【製薬メーカー:小野薬品工業】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません |
海外での使用実績 |
アメリカ 1979年承認
メチロシンは「褐色細胞腫患者における外科手術前の処置,外科手術が禁忌の場合の患者管理,及び悪性褐色細胞腫患者の慢性的治療」を適応として1979年に米国で承認されている. 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 【上記引用元:小野薬品工業株式会社】
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効果・作用 |
メチロシンは、褐色細胞腫のカテコールアミン過剰分泌による症状を改善する薬です。
カテコールアミンの生合成に関与する酵素の働きをおさえ、褐色細胞腫のカテコールアミン過剰分泌をおさえる働きがあります。
通常、褐色細胞腫のカテコールアミン分泌過剰状態(高血圧など)の改善に用いられます。
メチロシンは、カテコールアミンの生合成を抑制することによりカテコールアミン分泌過剰に伴う諸症状や合併症を改善する薬剤であり、その作用機序が交感神経受容体遮断薬となることから、既存薬では十分な治療効果が得られない国内の褐色細胞腫患者の新たな治療薬として期待される薬です。
メチロシンは、米国 Merck Sharp and Dohme Research Laboratoriesで創製されたチロシン水酸化酵素阻害剤です。
メチロシンは、「褐色細胞腫患者における外科手術前の処置、外科手術が禁忌の場合の患者管理、及び悪性褐色細胞腫患者の慢性的治療」を適応として1979年に米国で承認され、現在は Valeant Pharmaceuticals International Inc.の関連会社であるValeant
Pharmaceuticals North America LLC が製造販売しています。国内では厚生労働省が「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において開発企業を募集し、応募した小野薬品工業株式会社が2020年から開発に着手しました。
メチロシンは,米国 Merck Sharp and Dohme Research Laboratories で創製されたチロシン水酸化酵素阻害剤である. デムサーカプセル250mgに関する資料 【上記引用元:小野薬品工業株式会社】
■褐色細胞腫と
副腎髄質または副腎外傍神経節のクロム親和性細胞に由来し、カテコールアミンをはじめとする各種生理活性物質を生成・分泌する神経内分泌腫瘍です。罹患患者では、カテコールアミンの過剰分泌により、高血圧、頭痛、動悸、発汗、便秘など、多様な臨床症状を呈し、糖代謝異常や脂質代謝異常を合併します。このカテコールアミン分泌過剰状態が持続すると、心血管系臓器に障害を生じ、心血管関連事象のリスクが高まります。さらに、突発的なカテコールアミン大量放出が誘発されることで、発作性の血圧上昇(高血圧クリーゼ)から致死的な心血管事故が惹起される可能性があります。 |
使用方法 |
通常、成人及び 12 歳以上の小児にはメチロシンとして1日500mg から経口投与を開始する。
効果不十分な場合は、経過を十分に観察しながら3日間以上の間隔をおいて1日250mg又は500mgずつ漸増し、患者の尿中カテコールアミン量及び症状の十分な観察のもと、適宜増減する。ただし、1日最高用量は 4,000mg、1回最高用量は1,000mg、
投与間隔は4時間以上とし、1日500mgは1日2回、1日750mgは1日3回、1日1,000mg 以上は1日4回に分割する。
※用法・用量に関連する使用上の注意
・本剤は原則として交感神経受容体遮断薬と併用して使用すること。
・本剤の開始時及び用量調節時にカテコールアミンの指標である尿中のメタネフリン量、ノルメタネフリン量を測定し、投与開始前の測定値から50%以上減少する投与量を目安として維持用量を決定する。なお、維持用量は、尿中のアドレナリン、ノルアドレナリン、バニリルマンデル酸の測定値、血圧、患者の自覚症状等も参考に、総合的に判断して決定すること。また、本剤の開始時及び用量調節時は特に慎重に患者の状態を観察し、副作用の発現等に注意すること。
・ 尿中のメタネフリン量、ノルメタネフリン量は、適切に採取された24時間蓄尿検体を用いる等、精度の高い評価方法により測定すること。
・本剤は主に腎臓で排泄されるため、中等度腎機能障害(eGFR≧30mL/分,<60 mL/分)のある患者では、3日間以上の間隔をおいて 1日250mgずつ慎重に漸増すること。
・患者の年齢、腎機能、心機能等から、本剤による副作用の発現リスクが高いと考えられる場合は、1日500mgより低用量からの投与開始を考慮し、慎重に投与すること |
副作用 |
主な副作用
貧血/徐脈/嘔吐/発熱/食欲減退/アシドーシス/低カリウム血症/体位性めまい/浮動性めまい/高血圧クリーゼ/起立性低血圧
重大な副作用
鎮静/傾眠/不安/不眠症/うつ病/振戦/運動緩慢/表情減少/下痢/軟便/精神障害/幻覚/失見当識/錯乱状態/錐体外路障害/流涎/会話障害/開口障害/パーキンソニズム/結晶尿/排尿障害/血尿
その他の副作用
体重増加/血中CK増加/血中コレステロール増加/血中トリグリセリド増加/尿中蛋白陽性/血圧低下/好酸球増加症/血小板減少症/血小板増加症/悪心/腹痛/唾液欠乏/口内乾燥/末梢性浮腫/過覚醒/頭痛/鼻閉/咽頭浮腫/蕁麻疹/乳房腫脹/乳汁漏出症/勃起不全/射精不能/AST増加
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・過敏症
・重度腎機能障害
・eGFR<30mL/分
・妊婦・産婦
■メチロシンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方メチロシン(デムサーカプセル250mg)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼デムサーカプセル250mgの有効成分
1カプセル中
メチロシン250mg
▼代表薬の添加物
ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム
カプセルにゼラチン、青色2号、酸化チタンを含有する。
使用に注意が必要な方 ・腎機能障害
・中等度腎機能障害
・eGFR≧30mL/分・<60mL/分
・高齢者
・授乳婦
・新生児(低出生体重児を含む)
・乳児
・幼児・小児
【投与に際する指示】
・中等度腎機能障害
・eGFR≧30mL/分・<60mL/分
上記にあてはまる方は、メチロシンを使用する事が出来ない可能性があります。 メチロシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・降圧剤
・アルコール(飲酒)
・中枢神経系抑制剤(睡眠剤、麻酔剤、鎮静剤等)
・フェノチアジン系抗精神病薬:
クロルプロマジン/レボメプロマジン/ペルフェナジン/フルフェナジン/プロクロルペラジン/プロペリシアジン
・ハロペリドール
上記を使用している方は、メチロシンを使用する事が出来ない可能性があります。 メチロシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
メチロシンに関する よくある質問 |
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