成分名 |
クエン酸ナトリウム水和物 |
適応症状 |
診断用クエン酸ナトリウム液の調剤、矯味、緩衝 |
簡易説明 |
クエン酸ナトリウム水和物は、診断用クエン酸ナトリウム液の調剤に用いられます。
また、緩衝・矯味の目的で調剤に使用されています。
調剤としては、採取した血液の凝固の防止・血液抗凝固に用いられます。 |
処方可能な診療科目 |
クエン酸ナトリウム水和物は製造専用医薬品のため、購入に際しましては医薬品医療機器等法上ライセンス及び用途の確認が必要になります。 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
新薬薬代1錠あたりの目安:
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物配合散13.3円 (1g)
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物錠 7.7円(1錠)
薬代後発薬1錠の目安:
クエン酸ナトリウム水和物17.5円 (10g)
クエン酸ナトリウム水和物原末「ニッコー」18.1円 (10g)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1955年3月 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
ウラリット-U配合散(クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物散)【製薬メーカー:日本ケミファ】
ウラリット配合錠(クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物錠)【製薬メーカー:日本ケミファ】 |
関連製品(ジェネリック) |
クエン酸ナトリウム水和物(クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:小堺製薬】
クエン酸ナトリウム水和物原末「ニッコー」(クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:日興製薬】
チトラミン液「フソー」-4%(クエン酸ナトリウム水和物注射液)【製薬メーカー:扶桑薬品】
輸血用チトラミン「フソー」(クエン酸ナトリウム水和物注射液)【製薬メーカー:扶桑薬品】
ウリンメット配合散(クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物散)【製薬メーカー:日本薬品】
ウリンメット配合錠(クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物錠)【製薬メーカー:日本薬品】
ウタゲン配合散(クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:全星薬品工業】
ウロアシス配合散 (クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:日医工】
クエンメット配合散 (クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:日本薬品工業】
クエンメット配合錠 (クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:日本薬品工業】
ポトレンド配合錠 (クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:東和薬品】
ポトレンド配合散 (クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物)【製薬メーカー:東和薬品】 |
効果・作用 |
クエン酸ナトリウム水和物は、診断用クエン酸ナトリウム液の調剤に用いられます。
また、緩衝・矯味の目的で調剤に使用されています。
調剤としては、採取した血液の凝固の防止・血液抗凝固に用いられます。
性状としては、無色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、においはなく清涼な塩味があります。
水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けません。
輸血用チトラミン「フソー」
■作用機序
クエン酸ナトリウム水和物の血液凝固阻止作用は、クエン酸塩が血液凝固の第IV因子であるカルシウムイオンを捕捉し、解離度の低いクエン酸カルシウムとするため血液凝固を阻止するものと説明されています。
またウラリット配合錠(クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物)としては、アシドーシスの改善・高尿酸血症の酸性尿の改善・痛風の酸性尿の改善として用いられます。
クエン酸及びクエン酸塩類は酸味料、PH調整剤、調味料、安定剤、強化剤などの食品添加物や医薬用の原料として使用されています。
また、各種製造設備の洗浄剤、キレート剤(メッキ等)、可塑型原料など工業薬品用途にも幅広く使用されます。
サツマ化工ではクエン酸製造技術をベースに、クエン酸塩類や各種有機酸の研究、開発、製造しています。 |
使用方法 |
【チトラミン液】
通常、血液100mLにつき10mLの割合で混和して用いります。
なお、使用量は必要に応じて適宜調節してください。
【輸血用チトラミン】
<間接輸血>
あらかじめ滅菌した容器の内面を本液で十分に潤した後、その液を捨て、更に採血量の4〜7%(血液100mLに対し4〜7mL)に相当する本液を注入しておき、これに所要血液を注入し、静かに混和して使用してください。
<血液注射>
所要血液の4〜7%の本液をあらかじめ注射器中に吸引しておき、採血後よく混和して注射してください。 |
副作用 |
主な副作用
【輸血用チトラミン】心機能抑制/心電図異常/QT延長/血圧低下/テタニー/痙攣/知覚異常/苦悶感/呼吸困難/悪心/嘔吐
重大な副作用
【輸血用チトラミン】
血色素尿/悪寒/戦慄/発熱/めまい/冷感/全身倦怠感/代謝性アルカローシス/緑褐色便/ビリルビン尿
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
■クエン酸ナトリウム水和物を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方クエン酸ナトリウム水和物(クエン酸ナトリウム水和物原末)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼クエン酸ナトリウム水和物原末の有効成分
1g中 日局クエン酸ナトリウム水和物1g
▼クエン酸ナトリウム水和物原末の添加物
なし
使用に注意が必要な方 【輸血用チトラミン】
合併症・既往歴等のある患者
低温麻酔時の患者
クエン酸中毒
肝機能障害患者
新生児(低出生体重児を含む)
乳児
幼児・小児
高齢者
上記にあてはまる方は、クエン酸ナトリウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 クエン酸ナトリウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 【チトラミン液】
本剤はクエン酸ナトリウム水和物4w/v%を含む単味の抗凝固剤であるため、全血及び赤血球成分の保存剤としては使用しないこと。
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
クエン酸ナトリウム水和物に関する よくある質問 |
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