成分名 |
ジピベフリン塩酸塩 |
適応症状 |
開放隅角緑内障
高眼圧症 |
簡易説明 |
交感神経受容体を刺激することによって主に房水の流出を促進することにより、眼圧を下げるお薬です。
通常、開放隅角緑内障、高眼圧症の治療に用いられます。
散瞳薬の一種で、交感神経刺激薬に分類されます。ジピベフリンは、眼内で加水分解されアドレナリンに転換されてから作用を発揮します。眼圧を下げる作用はそれほど強いものではありません。 |
処方可能な診療科目 |
眼科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~4000円程度
新薬点眼液0.04% 144.5円/mL(薬価)
新薬点眼液0.1% 202.2円/mL (薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1988年12月【発売開始年月日】 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
ピバレフリン点眼液0.04% 【製薬メーカー:参天製薬】
ピバレフリン点眼液0.1% 【製薬メーカー:参天製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
ピバレフリン点眼液は、房水の流出を促進することで 眼圧を下げる作用があります。
散瞳薬の一種であり、交感神経刺激薬になります。
適応症としては、狭隅角のない「開放隅角緑内障」または「正常眼圧緑内障」です。緑内障の治療は、眼圧を低くコントロールし視神経を守り、視力や視野を長期にわたり維持することです。原因療法薬ではありませんので治療期間は長くなりますが、継続的に眼圧をコントロールするために根気よく点眼を続けなければなりません。
ただ、長期連用により隅角閉塞を起こすことがあるので注意が必要です。また、副作用(かすみ目など)がでやすいこともあり、以前ほどは、処方されなくなりました。
ジピベフリンは、眼内で加水分解されアドレナリンに転換されてから作用を発揮します。眼圧降下作用は、主にβ2刺激作用による線維柱帯からの房水流出促進によるもので、房水産生抑制作用もあります。点眼初めでは、一時的に房水産生を増加させますが、その後減少に転じ眼圧降下に調整します
■緑内障とは
緑内障は眼圧の上昇や眼の循環障害により視神経障害が生じる疾患であり、通常は眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制します。
主に、「開放隅角緑内障」「閉塞隅角緑内障」「正常眼圧緑内障」の3つに大別されます。この3つのうち「開放隅角緑内障」と「
正常眼圧緑内障」は虹彩と角膜の間の隅角が広いタイプであり、「閉塞隅角緑内障」は隅角が狭いタイプです。瞳孔が開くと虹彩が縮んで厚くなり、隅角が狭くなるため、もともと隅角が狭いタイプの「閉塞隅角緑内障」の場合では、虹彩と角膜がくっついて隅角が閉じて眼圧が急上昇し、「急性閉塞隅角緑内障」を引き起こすことがあります。
「閉塞隅角緑内障」は、房水の排水路である隅角が虹彩(こうさい)でふさがれてしまうタイプです。多くは慢性型ですが、ときに、眼圧が急上昇し激しい眼痛や頭痛、充血、視覚異常などをともなう緑内障発作を起こします。
一方、「開放隅角緑内障」は、隅角とは関係なく、房水の排水口が詰まってしまうタイプです。慢性に推移し、自覚症状があまりなく、視野異常にも気づきにくくなります。自覚したときには、相当に進行していることが多いです。
また、最近の調査では緑内障の約6割が「正常眼圧緑内障」であることが分かりました。
眼圧は正常範囲なのに緑内障になってしまいます。視神経が耐えられる眼圧には個人差があり、人によって大きく異なります。もともと視神経が弱いなど、必ずしも高い眼圧だけが緑内障の要因ともいえません。治療としては、開放隅角緑内障に準じ、眼圧をさらに低めにコントロールするようになります。 |
使用方法 |
用時、添付溶剤に溶解し、1回1滴、1日1~2回点眼する。なお、低濃度(0.04%)製剤を投与し、効果が不十分な場合は、高濃度(0.1%)製剤を投与する。 |
副作用 |
主な副作用
眼痛/頭痛/霧視/過敏症/眼瞼炎/接触皮膚炎/羞明/散瞳/眼そう痒感/結膜濾胞/角膜糜爛
注意すべき副作用
眼痛/頭痛/霧視/過敏症/眼瞼炎/接触皮膚炎/羞明/散瞳/眼そう痒感/結膜濾胞
重大な副作用
結膜充血/眼類天疱瘡/角膜上皮障害/乾性角結膜炎/結膜萎縮/睫毛内反/眼瞼眼球癒着
その他の副作用
心悸亢進/全身症状/蒼白/発汗/振戦/結膜色素沈着/嘔気/嘔吐
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ジピベフリン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ジピベフリン塩酸塩(ピバレフリン点眼液0.04%の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ピバレフリン点眼液0.04%の有効成分
ジピベフリン塩酸塩0.4mg
▼ピバレフリン点眼液0.04%の添加物
イプシロン-アミノカプロン酸/エデト酸ナトリウム水和物/塩化ナトリウム/ベンザルコニウム塩化物液/クロロブタノール/ポビドン/D-マンニトール/pH調節剤
■その他の使用できない方
・過敏症
・前房が浅い
・狭隅角
・眼圧上昇素因
■原則禁止
・授乳婦
・乳児
■相対禁止
・妊婦・産婦
使用に注意が必要な方 ・冠不全
・高血圧症
・甲状腺機能亢進症
・心臓疾患
・心不全
・糖尿病
・動脈硬化症
上記にあてはまる方は、ジピベフリン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 ジピベフリン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・チモロールマレイン酸塩
・MAO阻害剤(治療中及び治療後3週間以内)
・三環系及び四環系抗うつ剤(マプロチリン塩酸塩、クロミプラミン塩酸塩、アモキサピンなど)
上記を使用している方は、ジピベフリン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 ジピベフリン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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