ジクアホソルナトリウム

成分名

ジクアホソルナトリウム

適応症状

ドライアイ

簡易説明

角膜の傷を治療する目薬となっております。涙は、目の感想を防ぎ、細菌やホコリから目を守る役目をしており、涙が減ると目が乾き、ゴロゴロしたり開けているのがつらくなったりします。このような状態が眼球乾燥症候群(ドライアイ)というものです。悪化すると、目の表面が傷付き、角膜炎の原因にもなります。ジクアホソルナトリウムは、涙の成分「ムチン」や水分の分泌を促し、目の乾燥を改善する作用があります。主にドライアイの治療に使用されております。

処方可能な診療科目

内科/眼科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1000円~
薬代1瓶あたりの目安:5ml1瓶 529.8円
後発品薬代1瓶あたりの目安:5ml10瓶 9,800 円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

販売開始年月 : 2010年12月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外のみ)

関連製品(先発薬)

ジクアス点眼液3%・/LX点眼液3%【製薬メーカー:参天製薬】

関連製品(ジェネリック)

Diquas【製薬メーカー:Santen/参天】

効果・作用

・目というのは、常に潤っています。ただ、水分は蒸発していきますし、水分は目からも排泄されます。それにより涙として水分を供給しなければいけません。このときの供給量が少なかったり、素早く水分が蒸発してしまったりする場合に「ドライアイ」に陥ります。ドライアイの要因としては、涙の量的不足や、涙の質も関係しております。涙液は、三層になって目を覆っており、一番外側の油分の「油層」、中間の水分の「涙液層」、内側の粘液成分の「ムチン層」となります。この三層構造のバランスの乱れも、ドライアイの原因にもなっております。
・ジクアホソルナトリウムは、結膜に作用することで、涙を構成している水分やムチンの分泌を増やし、涙液を量的・質的に改善いたします。涙の状態が良好になることで、ドライアイにともなう諸症状が改善し、角膜炎の治癒にもなります。一般的なドライアイに繁用するほか、シェーグレン症候群の眼症状にも使用されております。
ジクアホソルナトリウムの作用メカニズムから「P2Y2受容体作動薬」とも呼ばれています。結膜などにあるP2Y2受容体に作用し、細胞内のカルシウム濃度を上昇させることで、水分やムチンの分泌を促します。

▼ドライアイとは▼
・涙が不安定な状態となり、目の乾きや、疲れを感じるようになり、目の表面に傷がつく病気のことです。症状がない時は点眼しなくていい?なんてことはなく、ドライアイは病気なので、体質なので治ったりはしませんので、薬剤で治療してください。
・ドライアイには「涙液減少型」と「蒸発亢進型」の2種類のタイプがあり、涙の量が少なくなるか、安定性の低下により蒸発しやすくなっております。目が見えにくい、ゴロゴロする、涙がでる、目やにが出る、充血、光をまぶしく感じるなどの症状もあります。症状が出ている時にだけ薬を使用されている方もいますが、ドライアイは慢性の病気なため、治療の継続が大切です。

▼ドライアイから角膜炎▼
・角膜とは、眼の中央にある透明な組織で、黒目とも呼ばれている部分のことです。厚さは、約0.5mmで、眼球を横からスライスして見ると、丘のように少し盛り上がっているように見えます。通常の角膜は、涙に覆われており、外からの刺激や、微生物が侵入しないように角膜の表面が、角膜上皮という組織覆い、黒目を守っています。しかし、角膜上皮に傷がついた場合、微生物や病原体が侵入しやすくなってしまし、また、繁殖もしやすくなります。そして角膜炎を引き起こします。症状は「涙が止まらないほどたくさんでる、黒目が白く濁ったようになる、強い眼の痛み、眼が赤く充血する、眼がゴロゴロとして異物が入ったような感じがする、まぶたが腫れてしまう、目やにがたくさん出る」などの症状があらわれます。また、原因によって症状が異なり、症状に合わせて治療を行います。一度治っても、再発を繰り返したりすることもあります。悪化すると、失明の危険や視力に障害が出る可能性もあるため日頃の重症化予防が大切です。

使用方法

・1回1滴、1日6回点眼すること

【使用にあたり】
・1滴点眼した後、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1分間ほど目を閉じていてください。
・特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにしてください。
・点眼時、薬液汚染を避けるため、容器の先端が直接目に触れないように注意してください。
・点眼液が目の回りに付着したり、目からあふれ出たときは、すぐ拭き取ってください。かぶれの原因になります。
・他の点眼薬と併用しているときは、必ず5分間以上の間隔をあけて点眼してください。
・ソフトコンタクトレンズをしている場合、レンズをはずして点眼し、15分以上経過してから再装用してください。防腐剤のベンザルコニウムによるレンズの変色を防ぐためです。

副作用

主な副作用
眼刺激感、眼脂、結膜充血、眼痛、眼そう痒感、眼不快感、流涙、眼瞼炎、過敏症、眼異物感、結膜下出血

その他の副作用
眼異常感、眼乾燥感、眼違和感、眼のねばつき感、霧視、羞明、頭痛、好酸球増加、ALT上昇、角膜上皮障害、糸状角膜炎、表層角膜炎、角膜糜爛、結膜炎

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■ジクアホソルナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ジクアスは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼ジクアスの有効成分
ジクアホソルナトリウム
▼代表薬の添加物
塩化カリウム/塩化ナトリウム/クロルヘキシジングルコン酸塩液/リン酸水素ナトリウム水和物/エデト酸ナトリウム水和物/pH調節剤

■その他使用できない方
・過敏症

上記にあてはまる方は、ジクアホソルナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
ジクアホソルナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
点眼後に目ヤニがすごくでるのですが大丈夫でしょうか?

点眼すると目の表面からムチンという物質が放出されます。これは納豆の様にネバネバしたものなのですが、薬剤の効果で出てきたムチンが、目の表面の常在菌をトラップしてトリモチのように絡めとって「目やに」として出てくるのです。​点眼後の目やには、薬剤が効いている証拠ですのでご安心ください。

市販の目薬となにが違うのでしょうか?

ジグアス点眼液は長期的に見て改善を目指しておりますが、市販の目薬は、即効性が高くその場限りになってしまう場合が多いようです。なので、すぐに効果を得たい場合は、市販の目薬を試してみたりするのもよいでしょう。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。