成分名 |
ピレノキシン |
適応症状 |
初期老人性白内障 |
簡易説明 |
水晶体の水溶性たんぱくが変性し不溶性化するのを阻害することにより水晶体の透明性を維持し、白内障の進行を抑制します。
通常、初期老人性白内障の進行抑制に用いられます。
カタリン点眼用と比較してカタリンK点眼用は、錠剤を顆粒にすることにより、溶解が容易になっています。
「カタリンK点眼用」は、溶解液に顆粒を入れて溶かして使います。 |
処方可能な診療科目 |
眼科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
新薬点眼用0.005% 13円(0.005%1mL(溶解後の液として))
新薬懸濁性点眼液0.005% 64.9円/瓶
後発薬点眼用0.005% 6.7円 (0.005%1mL(溶解後の液として)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月日1958年 12月【カタリン点眼用0.005%】 |
国内のジェネリック認可 |
国内のジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
カタリンK点眼用0.005% 【製薬メーカー:千寿製薬】
カタリン点眼用0.005% 【製薬メーカー:千寿製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
ピレノキシン点眼用0.005%「ニットー」
カリーユニ点眼液0.005%「参天」
ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」 |
効果・作用 |
白内障は、眼のレンズ(水晶体)が白く濁り、見えづらくなる病気です。景色が白く霞んだりまぶしく感じるなどの症状があらわれます。
白内障の治療は手術が中心となりますが、症状が軽い場合には目薬で対応する場合もあります。水晶体の水溶性タンパク質が変化(変性)することが白内障進行の原因の一つとされています。
薬剤治療は、あくまでも白内障の進行を遅らせることが目的であり、根本的な治療方法としては手術治療が一般的です。
カタリンは、主に水晶体のタンパク質変性を阻害することで、白内障の進行を遅らせる作用をあらわすとされています。
初期の白内障で、まだ視力が保たれている場合に用います。
キノイド学説によると、白内障の成因は水晶体の水溶性蛋白が、有核アミノ酸(トリプトファン、チロジン等)の代謝異常で生じるキノイド物質によって変性し不溶性化するためといわれているが、ピレノキシンはキノイド物質のこの作用を競合的に阻害して、水晶体の透明性を維持させることにより白内障の進行を抑制します。
欧米では使われていない点眼薬です。
■カタリンとカタリンKの違い
カタリンK点眼用0.005%はカタリン点眼用0.005%を改良した製剤です。
カタリン点眼用0.005%は錠剤を用時溶解する製剤です。
カタリンK点眼用0.005%は顆粒を用時溶解する製剤です。
カタリンKの『K』は顆粒(Karyu)のKです。
■白内障の点眼治療
主に使われているのは、ピレノキシン(商品名:カタリン カタリンK)またはグルタチオン(商品名:タチオン)という点眼薬です。
点眼開始時期、投与開始年齢など、効果が期待できる条件がありますので、必ず医師の処方を受けて、指示に従って点眼してください。
■白内障治療薬(点眼薬)
ピレノキシン(商品名:カタリン カタリンK)
グルタチオン(商品名:タチオン) |
使用方法 |
薬剤を溶解し、1回1~2滴、1日3~5回点眼します。
■使用などに関しての注意
錠剤・類剤をそれぞれ溶解液に溶かしてから使用(点眼)してください。
冷所に保存していた点眼液を取り出した後、すぐに点眼すると(特に残りの薬液が少ない場合)、容器の中の空気が手で温められて膨張し、薬液が連続して落ちる場合があります。点眼する前にしばらく容器を手で温めてから点眼すると、1滴ずつ点眼できます。
溶解後は光を避け、冷所で保存し、3週間以内に使用する。
■顆粒の溶解方法
溶解液容器の白色の大キャップをとりはずします。
その際、瓶口部に溶解液の膜が張っている場合は、膜が無くなるまで瓶の胴部を軽く押えます。
(顆粒パックの開封口が膜に触れると、顆粒が湿って出にくくなるので注意してください。)
顆粒を大きい方の袋に集め、矢印付近の切り込み線に指をかけないようにして折る。
このときパックに顆粒が付着していないか確認してください。
運搬時の振動等により、パックに静電気が生じ、顆粒がパックの内面に付着して湿っているように見えることがあります。
そのような時は、パックを指で擦り静電気を除去後、パックの横を指で軽く叩くと付着が無くなります。
顆粒に手を触れないよう注意し、パックから直接溶解液に入れる。
白色の大キャップをかたくしめ、よく振って顆粒を溶解する。
点眼する際は、白色の大キャップはそのままにして茶色の小キャップのみをはずし、容器の先端が目に触れないように注意して点眼してください。
(誤って白色の大キャップをはずしますと、液がこぼれるで注意してください。) |
副作用 |
主な副作用
ピレノキシンには、副作用が起こる可能性があります。
ピレノキシンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
過敏症/眼瞼炎/接触皮膚炎/びまん性表層角膜炎/結膜充血/結膜炎/眼刺激感/眼そう痒感/霧視/眼脂/流涙
その他の副作用
眼痛/眼異常感/眼異物感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ピレノキシンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ピレノキシン(カタリンK点眼用0.005%の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼カタリンK点眼用0.005%の有効成分
1包(87mg)中 ピレノキシン 0.75mg
添付の溶解液に溶解後:1mL中 ピレノキシン0.05mg
▼カタリンK点眼用0.005%の添加物
顆粒〔1包(87mg):タウリン/ホウ酸/ホウ砂
溶解液(15mL):ホウ酸/イプシロン-アミノカプロン酸/パラオキシ安息香酸メチル/クロロブタノール/等張化剤 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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