コンドロイチン硫酸エステルナトリウム

成分名

コンドロイチン硫酸エステルナトリウム

適応症状

関節痛
音響外傷
肩関節周囲炎
感音性難聴
五十肩
症候性神経痛
腰痛症
慢性腎炎<軽症例>
〈点眼液〉
角膜表層の保護

簡易説明

結合組織の主要構成成分の一つである酸性ムコ多糖体で、結合組織の再生促進作用、中枢性鎮痛作用、蝸牛有毛細胞障害の抑制作用などがあります。
通常、進行する感音性難聴(音響外傷を含む)、症候性神経痛、腰痛症、関節痛、肩関節周囲炎(五十肩)の治療に用いられます。
点眼液では、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが、角膜の透過性保持作用および、角膜の乾燥防止による角膜保護作用を有します。通常、角膜の表面を保護するために用いられます。

処方可能な診療科目

眼科/整形外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代後発薬1錠の目安:
後発薬注射液200mg 59円/管
後発薬点眼液1% 86.4円/瓶
後発薬点眼液3% 88.8円/瓶
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1963年11月【発売開始年月日】

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

※情報なし

関連製品(ジェネリック)

コンドロイチンZ錠「ゼリア新薬工業」
コンドロイチン硫酸ナトリウム注射液200mg「日医工」
コンドロイチン点眼液1%「日点」
コンドロイチン点眼液3%「日点」
ムコロイド点眼液1%「ロートニッテン」
ムコロイド点眼液3%「ロートニッテン」
アイドロイチン1%点眼液 「参天製薬」
アイドロイチン3%点眼液 「参天製薬」
コンドロイチン注200mg「ウジ」
コンドロイチン注1%「マイラン」
コンドロイチン注2%「マイラン」

効果・作用

コンドロイチン硫酸は結合織に含まれているMucopolysaccharideで、Mucoproteinの補欠分子族(Prosthetic Group)としてムコ蛋白体に一定の性質を与え、特に結合織の主成分であるコラーゲン線維を安定にさせて、組織の膨化能および透過性を高めるなどの諸性質を有します。その他、中枢性の鎮痛作用を有し、即効的に中枢における疼痛閾値を高め、また副交感神経の機能亢進作用、解毒亢進作用、硫黄代謝異常の改善作用等を有すると考えられています。

コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは眼科用剤(点眼薬、洗眼薬等)、注射薬、内服薬(錠剤、ドリンク剤等)、化粧品など
の原料として幅広く使用されています。
医療用医薬品としては、
注射液で腰痛症、関節痛、肩関節周囲炎(五十肩)などの治療。
点眼液では角膜表層の保護。
一般用医薬品としては、経口薬で関節痛、神経痛。
点眼薬では角膜表層の保護。として使用されております。

また、近年では角膜保存剤や再生医療領域への応用など新規用途への検討もされています。
コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは複合糖質の主要成分の一つであるグリコサミノグリカンの一種です。軟骨、骨、靱帯、
角膜、血管など人体のいたるところに存在し、結合組織成分として組織を構築する重要な役割を担っています。

使用方法

〈錠剤〉
コンドロイチン硫酸エステルナトリウムとして、1回0.3~1.2gを1日3回経口投与する
なお、年齢、症状により適宜増減する
〈点眼液〉
1日2~4回、1回1~2滴宛点眼する。
〈注射〉
コンドロイチン硫酸エステルナトリウムとして、1回20~300mgを1日1回静脈内又は筋肉内注射する

副作用

主な副作用
発疹/過敏症/食欲不振/下痢/悪心/胃部不快感
〈注射〉
過敏症/発疹/熱感/疼痛
〈点眼液〉
眼のかゆみ/眼充血

重大な副作用
〈注射〉
ショック

極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

その他の注意すべき副作用
発疹/過敏症/食欲不振/下痢/悪心/胃部不快感
〈注射〉
ショック/過敏症/発疹/熱感/疼痛
〈点眼液〉
眼のかゆみ/眼充血

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(コンドロイチン硫酸ナトリウム注射液200mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼コンドロイチン硫酸ナトリウム注射液200mgの有効成分
1管中
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム200mg/20mL
▼コンドロイチン硫酸ナトリウム注射液200mgの添加物
等張化剤

その他に使用できない方
・過敏症

使用に注意が必要な方
高齢者

相対禁止
妊婦・産婦

上記にあてはまる方は、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
コンドロイチン硫酸エステルナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

報告なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
「コンドロイチンZ錠」と「コンドロイチンZS錠」はなにが違うのですか?

「コンドロイチンZ錠」は薬局などで購入できる一般用医薬品で、「コンドロイチンZ錠」は医薬品です。
「コンドロイチンZS錠」は1錠あたりコンドロイチン硫酸エステルナトリウムが260mg含有。
一方、「コンドロイチンZ錠」は1錠あたりコンドロイチン硫酸エステルナトリウムが400mg含有。
「コンドロイチンZS錠」の用法は、1回2錠1日3回なので、1日当たり1560mgとなる。
「コンドロイチンZ錠」の用法は、「コンドロイチン硫酸エステルナトリウムとして、通常成人1回0.3~1.2gを1日3回経口投与する。」となっているので、1日最大で3600mgとなる。医薬品の方は一般用医薬品の倍以上の摂取が可能です。

コンドロイチンとグルコサミンの違いはなんですか?

コンドロイチンとグルコサミンはどちらも人の細胞や軟骨に存在する物質です。
よく一緒にサプリなどで販売されるので混同されやすいですが、実際にはグルコサミンとコンドロイチンは2つの異なる分子です。
コンドロイチンは複雑な構造の炭水化物の化合物で、人体では主に関節の軟骨に存在します。
グルコサミンは人体の関節軟骨の成分であるため、加齢による軟骨の磨耗や障害(変形性関節症)に対する予防・治療効果が期待されています。
一部の研究では、変形性膝関節症が高度の場合、グルコサミンと硫酸コンドロイチンを一緒に内服すると、やや痛みが軽減される可能性が示唆されています。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。