成分名 |
レパグリニド |
適応症状 |
2型糖尿病 |
簡易説明 |
レパグリニドは、グリニド系の新しい血糖降下薬です。食後のインスリン分泌を速やかに促進することにより、2型糖尿病の食後血糖推移の改善に加え、HbA1cを低下させる速効型インスリン分泌促進薬です。速効性インスリン分泌薬は、速効で血糖値の降下が現れ、直ぐに消失します。主に食後の血糖値を下げるのが特徴です。 |
処方可能な診療科目 |
糖尿病内科/内科/など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬1錠あたりの目安
1錠0.25mgあたり 21.7円(薬価)
1錠0.5mgあたり 37.5円 (薬価)
ジェネリック薬1錠あたりの目安
1錠0.25mgあたり 10円(薬価)
1錠0.5mgあたり 17.6円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2011年 5月【発売開始年月日】 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
シュアポスト錠0.25mg【製薬メーカー:大日本住友】
シュアポスト錠0.5mg【製薬メーカー:大日本住友】 |
関連製品(ジェネリック) |
レパグリニド錠0.25mg「サワイ」
レパグリニド錠0.5mg「サワイ」 |
効果・作用 |
糖尿病の治療には、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善が必須であり、その上で薬物(経口糖尿病薬)を用いた治療が行われます。
レパグリニドは、3成分目となる速効型インスリン分泌改善薬です。膵臓のβ細胞にあるSU受容体に作用して、食後のインスリン分泌を速やかに促進します。一般に速効型インスリン分泌改善薬は、SU薬よりも作用時間が短く、効果の消失も速いのが特徴です。
レパグリニドは、2型糖尿病患者を対象とした臨床試験において、単独療法及びα-GIとの併用療法における有効性や安全性が確認されています。また、類薬のナテグリニドに比べてインスリン分泌促進作用が長時間持続し、HbA1Cや空腹時血糖値が有意に改善したとの報告もあります。
レバグリニドは、胆汁から排泄される薬であるため、肝臓の機能が薬物排泄に大きく関わります。臨床試験では単剤でレバグリニドを16週間使用することにより、血糖値の指標であるHbA1C値を1.17%低下させることが分かっています。
他の種類の糖尿病治療薬として、α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GⅠ)、ビグアナイド系薬、チアゾリジン系薬などの薬と併用することによっても血糖値を改善し、その効果が維持されています。
ただし、作用機序がスルホニル尿素薬(SU剤)と同じであるため、スルホニル尿素薬(SU剤)との併用は行わないようにされています。
■同じグリニド系薬
ナテグリニド(商品名:ファスティック、スターシス)
ミチグリニドカルシウム水和物(商品名:グルファスト) |
使用方法 |
通常、成人にはレパグリニドとして1回0.25mgより開始し、1日3回毎食直前に経口投与する
維持用量は通常1回0.25-0.5mgで、必要に応じて適宜増減する
なお、1回量を1mgまで増量することができる
〈用法及び用量に関連する注意〉
本剤は食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱するので、効果的に食後の血糖上昇を抑制するため、本剤の投与は毎食直前(10分以内)とすること
また、本剤は投与後速やかに薬効を発現するため、食事の30分以上前の投与では食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある
重度肝機能障害のある患者には低用量(1回0.125mg)から投与を開始するなど、慎重に投与すること |
副作用 |
主な副作用
レパグリニドには、副作用が起こる可能性があります。
レパグリニドを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
血清カリウム上昇/尿酸上昇/下痢/便秘/腹痛/悪心/腹部膨満感/逆流性食道炎/胃炎/ 振戦/しびれ感
■レパグリニドの注意すべき副作用
低血糖/低血糖症状/めまい/ふらつき/ふるえ/空腹感/冷汗/意識消失/肝機能障害/血清カリウム上昇
重大な副作用
低血糖/低血糖症状/めまい/ふらつき/ふるえ/空腹感/冷汗/意識消失/肝機能障害/心筋梗塞
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
◇◇
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
頭痛/眠気/イライラ感/浮遊感/集中力低下/過敏症/じん麻疹/そう痒/発疹/紅斑/ビリルビン上昇/AST上昇/ALT上昇/ALP上昇/γ-GTP上昇/クレアチニン上昇/BUN上昇/白血球増加/ 羞明/視野狭窄/霧視/血圧上昇/期外収縮/動悸/頻脈/倦怠感/脱力感/多汗/浮腫/体重増加 /ほてり/顔面蒼白/冷感/気分不良
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■レパグリニドを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(シュアポスト錠0.25mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
・シュアポスト錠0.25mgの有効成分
1錠中レパグリニド 0.25mg
・シュアポスト錠0.25mgの添加物
結晶セルロース/無水リン酸水素カルシウム/トウモロコシデンプン/ポラクリリンカリウム/ポビドン/ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール/メグルミン/グリセリン/三二酸化鉄/ステアリン酸マグネシウム
・過敏症
・重症感染症
・重症ケトーシス
・重篤な外傷
・手術前後
・糖尿病性前昏睡
・糖尿病性昏睡
・1型糖尿病
・妊婦・産婦
使用に注意が必要な方 ・胃腸障害
・栄養不良状態
・嘔吐
・過度のアルコール摂取
・肝機能障害
・飢餓状態
・虚血性心疾患
・下痢
・低血糖
・脳下垂体機能不全
・激しい筋肉運動
・不規則な食事摂取
・副腎機能不全
・食事摂取量不足
・重度腎機能障害
・NPHインスリン併用
・授乳婦
・新生児(低出生体重児を含む)
・乳児
・幼児・小児
・虚弱者(衰弱者を含む)
【慎重投与】
・重度肝機能障害
・高齢者
上記にあてはまる方は、レパグリニドを使用する事が出来ない可能性があります。 レパグリニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 糖尿病用薬:〈インスリン製剤/ビグアナイド系薬剤/α-グルコシダーゼ阻害剤/チアゾリジン系薬剤/DPP-4阻害剤/GLP-1受容体作動薬/SGLT2阻害剤/イメグリミン塩酸塩 等〉
β-遮断剤:〈プロプラノロール等〉
モノアミン酸化酵素阻害剤
サリチル酸製剤:〈アスピリン等〉
タンパク同化ホルモン剤
テトラサイクリン系抗生物質:〈テトラサイクリン/ミノサイクリン 等〉
シクロスポリン
デフェラシロクス
クロピドグレル
スルファメトキサゾール・トリメトプリム
ファビピラビル
アドレナリン
副腎皮質ホルモン:〈メチルプレドニゾロン等〉
卵胞ホルモン:〈エチニルエストラジオール等〉
ニコチン酸
ピラジナミド
フェノチアジン系薬剤:〈クロルプロマジン等〉
利尿剤:〈チアジド系等〉
フェニトイン
リファンピシン
イソニアジド
甲状腺ホルモン:〈乾燥甲状腺等〉
上記を使用している方は、レパグリニドを使用する事が出来ない可能性があります。 レパグリニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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