成分名 |
ジスルフィラム |
適応症状 |
アルコール症/慢性アルコール中毒/アルコール依存症 |
簡易説明 |
禁酒をしたい方、禁酒をしなくてはならない方のためのお薬になります。
抗酒薬や嫌酒薬と呼ばれているお薬です。
抗酒薬とは、少量の飲酒でも不快な悪酔い症状を引き起こします。
この抗酒薬の作用により、飲酒への欲求をなくす働きをする治療薬です。
遅効性の粉薬のため、効果が出てくるまでに時間はありますが、効果は強く1週間から2週間持続性があります。
アルコールは、身体の中でアセトアルデヒドというアルコールが肝臓で分解されたときにできる物質が毒性をだします。
また、別名エタナールと言われ、身体の中でエタナールが酸化することによって生成され発がん性をもっています。このことを、通常は二日酔いと言われ、その原因とされてます。
ジスルフィラム【ノックビン】は、アセトアルデヒドの分解酵素を妨げ、アセトアルデヒドの濃度をあえて高める作用があります。
アルコールは、身体の中でアセトアルデヒドに分解された後に、さらに、アルデヒド脱水素酵素によって分解され、酢酸となります。
アセトアルデヒドは、悪酔いや気分を害す毒性の強い物質です。
ジスルフィラム【ノックビン】は、アルデヒド脱水素酵素を阻害する働きをし、アセトアルデヒドの濃度をあえて高めることで、少量の飲酒でも悪酔いや気分を害す作用を引き起こし、アルコール依存症の方には、お酒に関するすべてにおいて、気分を害す嫌悪感を感じる状態にし、アルコール依存症への治療、補助する働きがあります。 |
処方可能な診療科目 |
心療内科/内科/消化器内科/胃腸内科 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
自己負担額は3割です。
初診料、注射、点滴、血液検査、薬剤処方など受けた場合
おおよそ2,000~6,000円
薬代1錠あたりの目安:0.5g約61.7円(薬価)
病院によって差があります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1983年3月 販売開始 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリック有り |
関連製品(先発薬) |
ノックビン |
関連製品(ジェネリック) |
ジスルフィラム錠/クロノル |
効果・作用 |
慢性アルコール中毒に対する抗酒療法
アルコール依存症の方は、飲酒を止めてしまうと、肉体が異変を起こし、汗をかきだし手が震え、不安を感じはじめ、睡眠の異常などの症状があらわれ、ボロボロになったように感じ、精神的にも幻覚を見るようになったり、集中力の低下や注意障害、興奮状態になるなど。といった離脱症状が出てきます。
アルコールの分解過程を抑え、少量の飲酒で不快感、悪酔いした時のような状態となります。
この作用で、お酒が美味しくなくなり、禁酒に繋がっていく効果があります。
慢性アルコール中毒又は、アルコール依存症の方など、飲酒によって身体の支障が出てる場合に働きかけます。
吸収されたアルコールの身体の中での動き
アルコールは、体内に入ったところで、はじめに肝臓に到着し分解されます。
そこで分解され、有害な物質アセトアルデヒドに変化いたします。
そして、肝臓内にあるアルデヒド脱水素酵素によって無害の酢酸に分解されます。
このアルデヒド脱水素酵素を阻害することで、アセトアルデヒドの分解を困難にします。このような働きをすることで、有害なアセトアルデヒドが体内に蔓延ることで、二日酔いのような不快感、悪酔いした時のような状態を引き起こします。 |
使用方法 |
1日0.1~0.5gを1回から3回に分けて経口服用してください。
飲酒試験の場合の維持量の決め方
1週間服用後に実施する本人の通常の飲酒量を調べた後1/10以下の酒量を飲む
その結果の発症具合をみて、服用量を調整します。
維持量は、0.1~0.2gが通常時の値ですが、結果次第で服用量を調整し、維持量を設定して、毎日服用継続する場合、1週ごとに1週間服用を止め休薬期間をとる場合があります。 |
副作用 |
【主な副作用】
不眠、吐き気、倦怠感、頭痛など
このような副作用は、継続服用することで軽減されていきます。
しかし、継続服用することで肝臓に悪影響を及ぼすことがあるので、肝機能検査、血液検査を定期的に受けるようにしてください。
発疹が出たら、医師に相談するようにしましょう。
【重大な副作用】
見当識障害、精神障害、記憶障害、脳障害、睡眠障害、情動不安定、錯乱、朦朧とした状態、幻覚、発熱、眩暈、かゆみ、耳鳴、抑うつ、混乱、食欲不振、気分の変調、発赤、物忘れ、肝臓の重い症状、だるさ、眠気、興奮状態、皮膚が黄色くなる、白目が黄色くなる、尿が茶褐色になる。
このような症状は稀にみられる症状ですが、ご注意頂くようお願い致します。
|
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
【使用に注意が必要な方】
腎障害、重い心臓病、肝障害、呼吸器に病気のある人、てんかん等の痙攣性疾患、脳器質障害、糖尿病、甲状腺機能低下症、過敏症、ジギタリス投与をうけている方
【使用が出来ない方】
重大な肝障害
重大な呼吸器疾患
重大な心障害
重大な腎障害
アルコールが含有した化粧品などをお使いの方
アルコールを含有した食品を摂取されてる方
アルコールを含有した医薬品などをお使いの方
上記にあてはまる方は、ジスルフィラムを使用する事が出来ない可能性があります。 ジスルフィラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
【併用禁忌薬】
心障害、腎障害、肝障害、呼吸器疾患
エリキシル剤、薬用酒などのアルコールを含む医薬品
奈良漬などの食品
アフターシェーブローションなどの化粧品
妊婦の方、妊娠の可能性のある方
【併用注意薬】
テオフォリン、フェニトイン、エトトイン、バルビツール酸系化合物、抗凝血剤(ワルファリン等)、ジギタリス製剤(ジゴキシン等)、イソニアジドメトロニダゾール、 リトナビル
【組み合わせが注意な食品】
薬用酒、栄養ドリンク、エリキシル剤などのアルコールを含む医薬品
ジギタリス製剤、バルビツール類(フェノバール)、メトロニダゾール(フラジール)、テオフィリン(テオドール)、ワルファリン(ワーファリン)、イソニアジド、フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)など。
ジスルフィラム 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |