成分名 |
トリアムテレン |
適応症状 |
高血圧症(本態性、腎性等)/心性浮腫(うっ血性心不全)/腎性浮腫/肝性浮腫 など |
簡易説明 |
体内の過剰な水分を尿として排出して、浮腫みや血圧の改善をする薬になります。
腎臓の尿細管では尿に含まれる水分を血液中に戻す、再吸収という作用があり、その働きを抑える作用により尿細管での再吸収を抑え尿の量を増やし、浮腫みや血圧などを改善します。
また、利尿剤によるカリウム排泄を減らすことで、足の筋肉がつる症状のこむら返りを抑える効果が期待できる「カリウム保持性利尿薬」になります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器内科/腎臓内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適用 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料のなどの目安
・1割負担の場合:約450円~500円程度
・2割負担の場合:約900円~1,000円程度
・3割負担の場合:約1,300円~1,500円程度
薬代1錠あたりの目安:18.7円 (50mg1カプセル)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる場合がある。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始:1962年12月 |
国内のジェネリック認可 |
- |
関連製品(先発薬) |
アルダクトンA錠【製薬メーカー:ファイザー社】 |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
トリアムテレンは「カリウム保持性利尿剤」に分類されます。
浮腫みの原因の1つに体内に過剰な水分の蓄積があります。また、血液にも水分が含まれています。過剰な水分の蓄積によって、血圧が悪化する場合があります。
アルドステロンという副腎皮質ホルモンがあります。このアルドステロンは体内の水分やナトリウムの調整に関わっており、血圧にも関わりの深い物質になります。
アルドステロンは腎臓の尿細管というところで、尿中の水分とナトリウムイオンを血液中に戻す、再吸収という作用を促進させます。
トリアムテレンは尿細管のアルドステロンの作用を抑える効果があり、水分とナトリウムイオンの再吸収が抑えられ、尿として体外に排出されます。水分の排出を促進することにより、体内の水分量が減り、浮腫みや血圧を改善します。
排出される尿量が多くなるとカリウム不足になり、足の筋肉がつったり、特にふくらはぎの筋肉が痙攣するこむら返りおtいう症状が出ます。トリアムテレンは利尿作用による、カリウム排出を減らします。
カリウム排出を抑えることでこむら返りなどの症状を抑える効果が期待できます。 |
使用方法 |
通常成人1日90~200mg(2~4カプセル)を2~3回に分割経口投与する。
※年齢、症状により適宜増減する場合がある。 |
副作用 |
主な副作用
▼血液(0.1%未満)
好酸球増加、巨赤芽球性貧血等の血液障害
▼代謝異常(0.1%~5%未満)
高カリウム血症等の電解質異常
▼腎臓(0.1%未満)
腎結石
▼過敏症(0.1%未満)
発疹等の過敏症状または光線過敏症
▼消化器(0.1%~5%未満)
食欲不振、悪心、嘔吐、口渇、下痢
▼精神・神経系(0.1~5%未満)
めまい、頭痛など
重大な副作用
▼急性腎障害(0.1%未満)
その他の副作用
▼倦怠感、疲労感(0.1~5%未満)
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ▼無尿の方
高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがあるため。
▼急性腎不全の方
高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがあるため。
▼高カリウム血症の方
高カリウム血症が悪化するおそれがあるため。
▼腎結石及びその既往歴のある患者
トリアムテレン結石を形成するおそれがあるため。
▼インドメタシンまたはジクロフェナクを投与中の患者
腎血流量低下作用が増強され、急性腎障害があらわれることがあるため。
▼トリアムテレンを配合した医品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
使用に注意が必要な方 ▼危篤な冠動脈硬化症または脳動脈硬化症のある方
急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量の減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発する恐れがある。
▼減塩療法を受けている方
低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
▼陽さん欠乏または葉酸代謝異常以上のある方
トリアムテレンの葉酸拮抗作用により、巨赤芽球性貧血等の血液障害があらわれることがある。
▼急性腎不全の方
投与しないこと、高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
▼危篤な腎障害のある方
高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
▼肝疾患・肝機能障害のある方
▼妊婦
妊婦または妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与が可能。
▼授乳婦
治療上の有益性及び母乳の栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討する
▼小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していないため。
乳児は電解質のバランスが崩れやすいため。
▼高齢者
一般に過度の高圧・利尿は好ましくないとされる方は、脳梗塞、脱水、低血圧等による立ち眩み、眩暈、失神を起こすことがあるため注意が必要
心疾患等で浮腫のある高齢者は急激な利尿は急速な血漿量の減少と、血液濃縮をきたし、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発する恐れがあるため、注意が必要
上記にあてはまる方は、トリアムテレンを使用する事が出来ない可能性があります。 トリアムテレンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ▼腎血流量の低下作用が増強される恐れがあり、急性腎障害があらわれるとの報告があるもの
・非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェンを除く)
▼血清カリウム値が上昇するおそれがあるもの、腎障害のある患者への投与に注意が必要なもの
・ACE阻害剤
・エナラプリルマレイン酸塩
・カプトプリル等
・A-II受容体拮抗薬
・ロサルタンカリウム
・カンデサルタンシレキセチル
・カリウム製剤
・塩化カリウム
・グルコン酸カリウム
・アスパラギン酸カリウム等
▼相互に作用を増強することがあるので、用量の調整等に注意が必要なもの
・降圧作用を有する薬剤
上記を使用している方は、トリアムテレンを使用する事が出来ない可能性があります。 トリアムテレンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・インドメタシン
・インテバン等
・ジクロフェナク
・ボルタレン等
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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