ニトレンジピン

成分名

ニトレンジピン

適応症状

腎実質性高血圧症
狭心症
高血圧症

簡易説明

ニトレンジピンは、血圧を下げる働きがあります。
高血圧や狭心症、腎実質性高血圧症の予防に使用されてます。
体内や心臓の血管を広げることで血流が良くなり、血液の抵抗が減ることで血圧が下がります。また「脳・腎臓・手足・目の網膜」など体全体の血流を改善するので、様々な病気に応用されることがあります。
血液を保つことで、今後起こる可能性のある心臓病や腎臓の予防にもなります。

処方可能な診療科目

内科/循環器科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:5mg約19.6円/10mg約20.2円
薬代1錠あたりの目安:5mg約9.8円/10mg約10.1円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 1990年4月

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

バイロテンシン錠5mg/10mg【製薬メーカー:田辺三菱製薬】

関連製品(ジェネリック)

ニトレンジピン錠5mg/10mg「NP/日医工/サワイ/日新/ZE/杏林」【製薬メーカー:ニプロ/日医工/沢井製薬/日新製薬-山形/全星薬品工業/キョーリンリメディオ】

効果・作用

ニトレンジピンは、末梢血管や冠動脈を広げることで血圧を下げる作用があります。主に「腎実質性高血圧症、高血圧症、狭心症」の発作の予防に使用されます。
血圧が上昇する原因の一つに血管の収縮があります。血管でカルシウムイオンが細胞内に入ると血管が収縮する仕組みです。
ニトレンジピンは、カルシウムイオンが細胞内に入る過程を阻害し血管収縮を抑えます。

▼作用機序
血圧が高くなる原因として「末梢血管抵抗の増大」があります。
例えば、動脈硬化などによって血管壁にコレステロールが沈着し、血管が細くなると、血液は血管内をなかなか通ることができません。
血圧が高い状態というのは、血管が細くなっていることが1つの要因になっています。
これを改善するためには、血管を拡張させれば良いことが分かります。そこで重要となる物質に【カルシウム(Ca)】があります。カルシウムは血管の収縮にも関わっています。血管には、カルシウムが流入するための受容体があり、これを介してカルシウムが入ってくると、血管が収縮します。
そこで、カルシウムの流入を阻害してしまえば、その反対に血管を拡張させることができます。
このような考えにより、全身の血管を拡張させることで末梢血管抵抗を下げ、高血圧を治療する薬がニトレンジピンです。カルシウムの作用に拮抗するため、カルシウム拮抗薬と呼ばれます。

▼薬理作用
血圧上昇の原因の一つに血管の収縮があります。
血管の収縮には≪カルシウム(Ca)イオン≫が重要な役割を担っており、カルシウムイオンが細胞内に入ると血管が収縮します。
これが細胞内に入るとき、カルシウムチャネルという通り道があります。この通り道に、カルシウムイオンの流入を阻害すると、血管の収縮が阻害されます。血管の収縮が阻害されると、血管が拡張し血圧が下がります。
カルシウムチャネルにおけるカルシウムイオンの流入を阻害することで、血管を拡張させ血圧を下げる作用があります。

▼特徴
ニトレンジピンは、カルシウム拮抗薬に分類されます。
効き目がよく、安全性が高いので、高血圧症に対する第一選択薬の一つとして汎用されます。
「血糖、尿酸、脂質」に影響せず、年齢を問わず広く用いられています。
また、合併症の多い高齢の人に適します。
持効性のカルシウム拮抗薬を用いた長期臨床試験で、長生き効果も認められています。
脳・心臓・腎臓と全身のあらゆる血管を拡張させる作用があり、これによって血流を改善させることができます。

▼他のカルシウム拮抗薬(ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬)
アムロジン ノルバスク
アダラート
アテレック
カルブロック
コニール

使用方法

〈高血圧症、腎実質性高血圧症の場合〉
通常、成人1回5~10mgを1日1回経口投与してください。
※なお、年齢、症状に応じ適宜増減してください。
〈狭心症の場合〉
通常、成人1回10mgを1日1回経口投与してください。
※なお、年齢、症状に応じ適宜増減してください。

副作用

主な副作用
ニトレンジピンには、副作用が起こる可能性があります。
ニトレンジピンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

血圧低下、頭重、頭痛、顔面潮紅、動悸、ほてり、めまい、熱感、浮腫、ふらつき、立ちくらみ

重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

過度の血圧低下、意識消失、呼吸減弱、顔面蒼白、ショック様症状、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇

その他の副作用
のぼせ、悪心、過敏症、発疹、倦怠感、BUN上昇、歯肉肥厚、女性化乳房、CK上昇、血清カリウム上昇、総コレステロール上昇、血糖値上昇、クレアチニン上昇、尿酸上昇、胸部痛、耳鳴、頻脈、発赤、食欲不振、口渇、嘔吐、消化不良、腹痛、胃部不快感、便秘、下痢、光線過敏症、そう痒感、ふるえ、脱力感、しびれ、眠気、不眠、頻尿

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■ニトレンジピンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方バイロテンシン錠5mgは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼バイロテンシン錠5mgの有効成分
ニトレンジピン
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、セルロース、ポビドン、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄

妊婦/授乳者

使用に注意が必要な方
高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
過度に血圧の低い
肝硬変
重篤な肝機能障害
重篤な腎機能障害

上記にあてはまる方は、ニトレンジピンを使用する事が出来ない可能性があります。
ニトレンジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
β−遮断剤
血圧降下剤
ジゴキシン
シメチジン
ラニチジン
HIVプロテアーゼ阻害剤
サキナビル
リトナビル
リファンピシン類
グレープフルーツジュース

上記を使用している方は、ニトレンジピンを使用する事が出来ない可能性があります。
ニトレンジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

ニトレンジピンに関する
よくある質問
服用はいつ辞めても大丈夫ですか?

カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し,観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないよう注意すること。

インタビューフォームバイロテンシン錠5mg/10mg

【上記引用元:田辺三菱製薬株式会社】

食前、食後どちらが効果ありますか?

ヒトに本剤10mgを1日1回食後及び空腹条件下で経口投Cmax、tmax、与した時の血漿中未変化体濃度について吸収の指標となり得。及びAUCをt検定により比較した食後投与と空腹時投、るいずれのパラメータにおいても。与との間に有意差は認められなかった。

添付文書バイロテンシン錠5mg/10mg

【上記引用元:田辺三菱製薬株式会社】

参考元一覧

インタビューフォームバイロテンシン錠5mg/10mg【田辺三菱製薬株式会社】

添付文書バイロテンシン錠5mg/10mg【田辺三菱製薬株式会社】

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