成分名 |
セマグルチド |
適応症状 |
2型糖尿病 |
簡易説明 |
セマグルチドは、体内にあるGLP-1というホルモンに似た作用を持ち、血糖値に応じてすい臓からインスリンを分泌させて血糖値を下げる糖尿病治療薬です。
2021年2月に国内で販売が開始され、初めて経口薬として登場したGLP-1作動薬です。
強力な血糖コントロール改善効果があり、体重減少の効果も見込めます。
一度服用した後は30分間飲食が出来なくなり、正しく使用が出来ないと大きく効果が減少してしまう薬剤ですが、2型糖尿病患者にとっては新たな治療の選択肢になる薬剤です。 |
処方可能な診療科目 |
内科/糖尿病内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
リベルサス錠3mg1錠/143.20円(薬価)(ノボノルディスクファーマ)
リベルサス錠7mg1錠/334.20円(薬価)(ノボノルディスクファーマ)
リベルサス錠14mg1錠/501.30円(薬価)(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注0.25mgSD 1キット/1376円(薬価)(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注0.5mgSD 1キット/2752円(薬価)(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注1.0mgSD 1キット/5504円(薬価)(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注2mg 1キット/11008円(薬価)(ノボノルディスクファーマ) |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 2021年2月 |
国内のジェネリック認可 |
該当なし |
関連製品(先発薬) |
リベルサス錠3mg(ノボノルディスクファーマ)
リベルサス錠7mg(ノボノルディスクファーマ)
リベルサス錠14mg(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注0.25mgSD(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注0.5mgSD(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注1.0mgSD(ノボノルディスクファーマ)
オゼンピック皮下注2mg(ノボノルディスクファーマ) |
関連製品(ジェネリック) |
該当なし |
効果・作用 |
セマグルチドは、GLP-1作動薬として分類され、2型糖尿病に対する初の経口薬です。
GLP-1(Glucagon Like Peptide-1)は、グルカゴン様ペプチド-1という消化管ホルモンで、小腸や大腸に存在しています。
食事をすると小腸からGLP-1が分泌されます。一部のGLP-1は膵臓に運ばれ、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進します。インスリンは血中のブドウ糖を細胞内に取り込むことで、血糖値を低下させることから、2型糖尿病患者の血糖コントロールを行います。
また、以下の通り、GLP-1はインスリンの分泌を促進する効果以外にも糖代謝に関わる働きをします。
・胃運動抑制作用
胃の消化活動を遅延させることで食後の血糖値上昇を抑制します。
・食欲抑制
中枢神経系に作用し、食欲抑制の効果が期待できます。
セマグルチドは、これまでに注射薬しか販売されておらず、2021年2月より初の経口薬が販売されました。血糖のコントロール改善だけではなく、従来の糖尿病薬にはない糖代謝の改善効果もあることから非常に注目されている薬剤です。
また、セマグルチドは食欲抑制の効果から体重減少効果が期待される薬剤であり、成分量14mgのセマグルチドを約1年間服用した場合、約3.5~4kgの体重減少効果が見られたという結果が報告されています。 |
使用方法 |
通常、成人には、セマグルチドを1日1回7mg、維持用量とし経口投与する。
ただし、1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量する。
なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14mgに増量することができる。
【使用上の注意】
・セマグルチドの吸収は胃の内容物により低下することから、本剤は1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに3mg錠又は14mg錠を1錠服用し、また、服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食を避けること及び服用時及び服用後少なくとも30分は、他の薬剤の経口摂取を避けること。
分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはならない。
・投与を忘れた場合はその日は投与せず、翌日投与すること。 |
副作用 |
主な副作用
セマグルチドには、副作用が起こる可能性があります。
セマグルチドを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・悪心
・下痢
・心拍数増加
・胆石症
・食欲減退
・頭痛
・浮動性めまい
・味覚異常
・糖尿病網膜症
・便秘
・嘔吐
・腹部不快感
・腹痛
・消化不良
・上腹部痛
・腹部膨満
・胃食道逆流性疾患
・鼓腸
・胃炎
・おくび
・疲労
・無力症
・リパーゼ増加
・体重減少
・血中クレアチンホスホキナーゼ増加
・アミラーゼ増加
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
・低血糖
・脱力感
・倦怠感
・高度空腹感
・冷汗
・顔面蒼白
・動悸
・振戦
・頭痛
・めまい
・嘔気
・視覚異常
・低血糖症状
・重篤な低血糖症状
・意識消失
・膵炎
・急性膵炎
・嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■セマグルチドを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
・糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡、1型糖尿病の患者
・重症感染症の患者
・手術等の緊急性が高い患者
使用に注意が必要な方 ・膵炎の既往歴のある患者
・重度胃不全麻痺等、重度胃腸障害のある患者
・胃摘出術を受けた患者
・妊婦、妊娠の可能性がある方
・授乳中の方
・小児
・高齢者
上記にあてはまる方は、セマグルチドを使用する事が出来ない可能性があります。 セマグルチドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・糖尿病用薬
・レボチロキシン製剤
上記を使用している方は、セマグルチドを使用する事が出来ない可能性があります。 セマグルチドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 該当なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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