キナプリル塩酸塩

成分名

キナプリル塩酸塩

適応症状

高血圧/心不全/腎不全/糖尿病性腎症/腎臓病 など

簡易説明

キナプリル塩酸塩は高血圧症に有効な成分になります。
血圧を下げる効果があるキナプリル塩酸塩は、高血圧症の治療に多く使用されています
特にその中でも心不全や糖尿病の患者などに使われることが多く、病状にもよりますが「心臓病(心不全)や腎臓病(腎硬化症、糖尿病性腎症)」などにも有効とされています。

処方可能な診療科目

循環器内科/内科など

健康保険の適応

保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

病院によって差があり薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。
診察料などの目安  :約2500円~3000円

コナン錠5mg   :30.6円/錠
コナン錠10mg   :47.2円/錠
コナン錠20mg   :95.8円/錠

※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1995年8月 厚生労働省認可有

国内のジェネリック認可

無し

関連製品(先発薬)

アクテル

関連製品(ジェネリック)

無し

効果・作用

主成分のキナプリル塩酸塩は血圧を下げる効果があります。
キナプリル塩酸塩は、アンジオテンシンIからアンジオテンシンⅡへの変換を触媒するアンジオテンシン変換酵素(ACE)という酵素を阻害することで、血圧を上げる原因物質のアンジオテンシンⅡを作る酵素の働きを抑える作用によって、体の血管が広がり水分や電解質が調整されて血圧を下げる効果があります。
また血圧が下がることで心臓や腎臓の負担も軽減してくれる効果もあります。
キナプリル塩酸塩はACE阻害薬と呼ばれる系統でになりますので、効き目が良く安全性も高いことから、近年では高血圧症の治療に第一選択されています。
特に心不全や糖尿病の方に向いているとされ、血糖、尿酸、脂質などに影響がなく、年齢を問わず広く使われています。

使用方法

通常、成人にはキナプリルとして5~20mg(5mg錠の場合:1~4錠、20mg錠の場合:0.25~1錠)を1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ただし、重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症の患者では5mg(5mg錠の場合:1錠、20mg錠の場合:0.25錠)から投与を開始することが望ましい。

副作用

【一般的な副作用】
顆粒球減少、下痢、口内炎、胸痛、γ-GTPの上昇、咳、痰、息苦しさ、咽頭炎、浮腫、味覚異常、尿酸上昇、発熱、低血糖、咳、喉の異和感、だるい、めまい、ふらつき、低血圧、腎機能の一過性の悪化、吐き気、腹痛、下痢、味覚異常、発疹、かゆみ

【重大な副作用】
血管浮腫、 急性腎不全、高カリウム血症、膵炎、血液成分の異常、粘膜障害

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・血管浮腫の既往歴のある方
・アリスキレン(ラジレス)を飲んでいる方
・妊婦

使用に注意が必要な方
・虚血性の腎臓病の方
・高カリウム血症の方
・脳卒中を起こしたことのある方
・血液透析を受けている方
・減塩療法中の方
・利尿薬を服用中の方
・高齢の方

上記にあてはまる方は、キナプリル塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
キナプリル塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

アリスキレンフマル酸塩、、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤、非ステロイド系抗炎症剤、インドメタシン製剤、アリスキレンフマル酸塩、カリウム保持性利尿剤、スピロノラクトン、トリアムテレン、カリウム製剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤、アリスキレンフマル酸塩、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤、カリウム保持性利尿剤、スピロノラクトン、トリアムテレン、カリウム製剤、降圧利尿剤、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、炭酸リチウム

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
服用するときは、どれくらい服用すればよいでしょうか?

成人はキナプリル塩酸塩、5~20mg(5mg錠の場合:1~4錠、20mg錠の場合:0.25~1錠)を1日1回経口投与します。(年齢と症状により適宜増減する)

日本でも海外でも同じ薬はありますか?

キナプリル塩酸塩が主成分の医薬品は日本ではコナン錠、海外ではアクテル(Acuitel)があります。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。