ニフェジピン

成分名

ニフェジピン

適応症状

腎実質性高血圧症
狭心症
高血圧症
異型狭心症

簡易説明

ニフェジピンは、体の血管や心臓の血管を広げて血流をよくし、血圧を下げる働きがあります。
主に、高血圧や狭心症、腎実質性高血圧症、異型狭心症などの治療に使用されます。
心臓の収縮を抑制し、心臓を休ませることで、心臓病や腎臓病の予防につながります。
脳・腎臓・手足・目の網膜など体全体の血流を改善するので、様々な病気に応用されることがあります。尿酸や血糖、脂質などに影響はせず、年齢を問わず使用可能で、合併症の多い高齢の人に適してます。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科/循環器科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:10mg約11円/20mg約18.6円/40mg約35.7円
薬代1カプセルあたりの目安:10mg約11.3円/20mg約11.8円
薬代1細粒あたりの目安:1%約14.9円/2%約31.6円
薬代後発薬1錠の目安:10mg約5.9円/20mg約8.1円/40mg約15.5円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 1988年9月

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

アダラートCR錠10mg/20mg/40mg【製薬メーカー:バイエル薬品】
セパミット−Rカプセル10/20【製薬メーカー:日本ジェネリック】
セパミット−R細粒2%【製薬メーカー:日本ジェネリック】
セパミット細粒1%【製薬メーカー:日本ジェネリック】

関連製品(ジェネリック)

ニフェジピンCR錠10mg/20mg/40mg「サワイ/トーワ/日医工/三和/ZE」【製薬メーカー:沢井製薬/東和薬品/日医工/三和化学研究所/全星薬品工業】
ニフェジピンL錠10mg/20mg「サワイ/トーワ/日医工/三和/ツルハラ/ZE/杏林/KPI」【製薬メーカー:沢井製薬/東和薬品/日医工/三和化学研究所/鶴原製薬/全星薬品工業/キョーリンリメディオ/京都薬品工業】
ニフェジピンカプセル5mg/10mg「サワイ/テバ/ツルハラ」【製薬メーカー:沢井製薬/武田テバ薬品/鶴原製薬】
ニフェジピンCR錠10mg/20mg/40mg「NP」【製薬メーカー:ニプロ】

効果・作用

ニフェジピンはカルシウム拮抗薬と呼ばれる種類の薬です。
狭心症や心筋梗塞、虚血性心疾患の発作改善、予防に使用されます。
狭くなった血管を広げ、酸素供給量を増やしたり、心機能の働きを抑制し、酸素消費量を減らします。
血圧のコントロールをすることで、死に直結してしまう病気のリスクを減らすことができます。

▼作用機序
血管の収縮は、血管平滑筋にあるCaチャンネルが需要な役割をはたしています。
細胞内にCa2+が流入すると、血管収縮を調節しているカモジュリンに結合し、ミオシンのリン酸化に働きます。
その後、アクトミオシンになり、血管が収縮、血圧が高くなります。
Ca2+を調節しているチャネルは2つあります。脱分極によって開口する膜電依存症Caチャネルと、アゴニストによって開口する受容体依存症Caチャネルです。
Caチャネルの発現部位によって、L型・T型・N型と別れてます。ニフェジピンはジヒドロピリジン系Ca拮抗薬に分類され、血管平滑筋のL型膜電依存症チャネを遮断することで、血管の収縮を抑制し、血管の拡張に作用します。

▼剤型の特徴
≪カプセル状≫
カプセルの中が溶液状になってます。服用後すぐに効果があり、狭心症の発作があったときに素早く効果があらわれます。
≪L型≫
副作用を軽減します。1日の服用回数を少なくさせてあります。ゆっくり有効成分を放出させることで急激に血中濃度が上がるのを抑制します。
≪CR型≫
L型を改良したもので、24時間にわたり効果を持続させます。L型と比べてさらに副作用の回避をします。

▼他のカルシウム拮抗薬(ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬)
アムロジン ノルバスク
アダラート
アテレック
カルブロック
コニール

使用方法

【一般製剤(短時間作用型)の場合】
1回10mgを1日3回経口服用してください。※症状に応じ適宜増減します。
【持効製剤1(中間型L錠)の場合】
≪本態性高血圧症、腎性高血圧症は≫
通常成人1回10~20mgを1日2回経口服用してください。※症状に応じ適宜増減します。
≪狭心症は≫
通常成人1回20mgを1日2回経口服用してください。症状に応じ適宜増減します。
【持効製剤2(長時間作用型CR錠)の場合】
≪高血圧症は≫
ニフェジピンとして20~40mgを1日1回経口服用してください。。ただし、1日10~20mgより服用を開始し、必要に応じ漸次増量します。なお、1日40mgで効果不十分な場合には、1回40mg1日2回まで増量できます。
≪腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症は≫
ニフェジピンとして20~40mgを1日1回経口服用してください。ただし、1日10~20mgより服用を開始し、必要に応じ漸次増量します。
≪狭心症、異型狭心症は≫
ニフェジピンとして40mgを1日1回経口服用してください。なお、症状に応じ適宜増減するが、最高用量は1日1回60mgとします。

副作用

主な副作用
ニフェジピンには、副作用が起こる可能性があります。
ニフェジピンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

顔面潮紅、潮紅、頭痛、眩暈、血圧低下、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、BUN上昇、熱感、のぼせ

重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

紅皮症、剥脱性皮膚炎、無顆粒球症、血小板減少、ショック、一過性意識障害、肝機能障害、黄疸、γ-GTP上昇

その他の副作用
動悸、起立性低血圧、浮腫、下肢浮腫、顔面浮腫、倦怠感、悪心、嘔吐、便秘、過敏症、発疹、そう痒、クレアチニン上昇、胸部痛、頻脈、頻尿、発汗、悪寒、眠気、不眠、脱力感、筋痙攣、四肢しびれ感、異常感覚、振戦、上腹部痛、下痢、腹部不快感、口渇、胸やけ、食欲不振、鼓腸、光線過敏症、紫斑、血管浮腫、歯肉肥厚、代謝異常、高血糖、貧血、白血球減少、呼吸困難、咳嗽、鼻出血、鼻閉、女性化乳房、視力異常、霧視、眼痛、筋肉痛、関節痛、関節腫脹、勃起不全

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■ニフェジピンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方アダラートCR錠10mgは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼アダラートCR錠10mgの有効成分
ニフェジピン
▼代表薬の添加物
ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、三二酸化鉄、アンモニオアルキルメタクリレートコポリマー、ヒプロメロース、マクロゴール4000、酸化チタン、乳糖水和物

妊婦/授乳者
過敏症
心原性ショック

使用に注意が必要な方
高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
高度左室収縮機能障害
過度に血圧の低い
重篤な肝機能障害
重篤な腎機能障害
僧帽弁狭窄
大動脈弁狭窄
血液透析療法中の循環血液量減少を伴う高血圧
肺高血圧
うっ血性心不全

上記にあてはまる方は、ニフェジピンを使用する事が出来ない可能性があります。
ニフェジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
血圧降下剤
レセルピン
メチルドパ
塩酸プラゾシン
β-遮断剤
アテノロール
塩酸アセブトロール
プロプラノロール
シメチジン
ジルチアゼム
トリアゾール系抗真菌剤
イトラコナゾール
フルコナゾール
HIVプロテアーゼ阻害剤
サキナビル
リトナビル
キヌプリスチン・ダルホプリスチン
硫酸マグネシウム<注射剤>
ジゴキシン
タクロリムス水和物
リファンピシン類
フェニトイン
カルバマゼピン
シクロスポリン
グレープフルーツジュース

上記を使用している方は、ニフェジピンを使用する事が出来ない可能性があります。
ニフェジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

ニフェジピンに関する
よくある質問
仕事中に飲んでも大丈夫ですか?

降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

インタビューフォームアダラートCR錠10mg/20mg/40mg

【上記引用元:バイエル薬品株式会社】

錠剤そのままでは飲みずらいので砕いて飲んで大丈夫ですか?

本剤は割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用させること。割ったり、かみ砕いたりして服用すると、血中濃度が高くなり、頭痛、顔面潮紅等の副作用が発現しやすくなる可能性がある。

添付文書アダラートCR錠10mg/20mg/40mg

【上記引用元:バイエル薬品株式会社】

参考元一覧

インタビューフォームアダラートCR錠10mg/20mg/40mg【バイエル薬品株式会社】

添付文書アダラートCR錠10mg/20mg/40mg【バイエル薬品株式会社】

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