アトルバスタチンカルシウム

成分名

アトルバスタチンカルシウム水和物

適応症状

高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、脂質異常症、動脈硬化などの予防

簡易説明

アトルバスタチンカルシウム水和物は、肝臓におけるコレステロールの合成を阻害することによって、血液中のコレステロール値を低下させます。 一般的には高コレステロール血症や家族性高コレステロール血症などの治療に使用されます。

処方可能な診療科目

内科

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

薬代5㎎1錠あたりの目安:約46.4円(薬価)
薬代10㎎1錠あたりの目安:約88.2円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

薬価収載:2011年11月
販売開始:2011年11月

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

リピトール5mg・10mg「アステラス製薬」

関連製品(ジェネリック)

アトルバスタチン5mg・10mg「エルメッド」/アトルバスタチン5mg・10mg「小林化工」/アトルバスタチン5mg・10mg「サンド」/アトルバスタチン5mg・10mg「沢井製薬」/アトルバスタチン5mg・10mg「東和薬品」/アトルバスタチン5mg・10mg「ニプロファーマ」/アトルバスタチン5mg・10mg「共和薬品工業」/アトルバスタチン5mg・10mg「全星薬品工業」/アトルバスタチン5mg・10mg「第一三共エスファ」/アトルバスタチン5mg・10mg「ニプロ」/アトルバスタチン5mg・10mg「鶴原製薬」/アトルバスタチン5mg・10mg「キョーリンリメディオ」/アトルバスタチン5mg・10mg「日本ジェネリック」/アトルバスタチン5mg・10mg「陽進堂」/アトルバスタチン5mg・10mg「武田テバ薬品」/アトルバスタチン5mg・10mg「日新製薬-山形」/アトルバスタチン5mg・10mg「日本ケミファ」アトルバスタチン5mg・10mg「辰巳化学」/アトルバスタチン5mg・10mg「東和薬品」/アトルバスタチン5mg・10mg・20mg「日医工」/アトルバスタチン5mg・10mg「Meファルマ」

効果・作用

アトルバスタチンカルシウム水和物は、活性代謝物と共にコレステロール生合成経路の律速酵素を阻害し、肝臓でのコレステロール生合成を抑制します。
これにより、肝細胞内コレステロール含量が低下し、LDL受容体活性が増強され、血液中からのLDLの取り込みが増加し、血液中のLDLコレステロール及び総コレステロールが低下します。

使用方法

通常、成人にはアトルバスタチンとして、10mgを1日1回経口投与します。
年齢、症状により適宜増減しますが、高コレステロール血症でかつ重症の場合は1日20mg、家族性高コレステロール血症かつ重症の場合は1日40mgまで増量できます。

副作用

【主な副作用】
胃不快感/そう痒感/手指しびれ/不眠/下痢/胸やけ/便秘/頭痛/全身倦怠感など

【重大な副作用】
横紋筋融解症/ミオパチー/免疫介在性壊死性ミオパチー/劇症肝炎/肝炎/肝機能障害/黄疸/過敏症/無顆粒球症/汎血球減少症/血小板減少症/中毒性表皮壊死融解症/皮膚粘膜眼症候群/多形紅斑/高血糖/糖尿病/間質性肺炎など

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・肝障害又はその既往歴のある患者
・アルコール中毒の患者
・腎障害又はその既往歴のある患者
・糖尿病の患者
・甲状腺機能低下症の患者、遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴のある患者、薬剤性の筋障害の既往歴のある患者
・高齢者
・併用注意薬を投与中の患者

【使用が出来ない方】
・アトルバスタチンカルシウム水和物に対し過敏症の既往歴のある方
・妊婦
・授乳婦
・併用禁忌薬を投与中の患者

上記にあてはまる方は、アトルバスタチンカルシウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。
アトルバスタチンカルシウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
テラプレビル(テラビック)/オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル(ヴィキラックス)/グレカプレビル・ピブレンタスビル(マヴィレット) など

【併用注意薬】
フィブラート系薬剤 ベザフィブラート等/ニコチン酸製剤 ニセリトロール等/免疫抑制剤 シクロスポリン等/アゾール系抗真菌薬 イトラコナゾール等/エリスロマイシン/クラリスロマイシン/HIVプロテアーゼ阻害剤 メシル酸ネルフィナビル等/グラゾプレビル/レテルモビル/グレープフルーツジュース/エファビレンツ/リファンピシン/ベキサロテン/陰イオン交換樹脂/ジゴキシン/ノルエチンドロン−エチニルエストラジオール など

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
よくある質問
どうして妊婦や授乳婦は使用できないのでしょうか?

妊婦については、動物実験で出生児数の減少、及び生存・発育に対する影響が認められており、胎児にも発育抑制と生存率低下が認められたためです。また、ラットの場合に胎児の骨格奇形が報告されています。更に人間の場合、他のHMG-CoA還元酵素阻害剤を妊娠3ヵ月までの間に服用した際、先天性奇形が胎児にあらわれたと報告があります。
また授乳婦については、成分の乳汁中への移行がラットで報告されているためです。

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