ニモジピン

成分名

ニモジピン

適応症状

高血圧、狭心症、動脈瘤性くも膜下出血、虚血性神経障害の予防、脳虚血

簡易説明

血管拡張作用で高血圧や狭心症に効果があるとされています。
元々は血管平滑筋へのカルシウムイオンが入ってくるのを阻害することで血管平滑筋を弛緩させて、血液の量を増加させて血圧を下げる働きがあり、狭心症や高血圧症の改善に使用されていますが、血管拡張作用で脳内の血液循環が良くなることから、集中力や記憶力を上げる効果があると言う臨床試験の結果もあり、スマートドラッグとして使用する人もいます。

処方可能な診療科目

処方可能な診療科目はありません。
(日本未承認のため)

健康保険の適応

病院で処方してもらう時の費用目安

厚生労働省による認可、または発売年月日

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

ニモトップバイエル社

関連製品(ジェネリック)

ニモディップ30mg

効果・作用

ニモジピンは循環血流量を増加させたり、血圧を下げてくれる効果があります。
血管は平滑筋と呼ばれる筋肉に覆われています。
この平滑筋の収縮はカルシウムイオンによって調節されており、カルシウムイオンはカルシウムチャネルという細胞膜を出たり入ったりする為の通過点があります。
そのチャネルを透過し細胞内に入り込むことで平滑筋などの筋肉を緊張・収縮させることで血管も収縮させてしまう働きをしてしまいます。
この状態が進むと脳内に十分な血流が循環しなくなり、様々な障害を起こします。

ニモジピンはカルシウム拮抗剤なので、カルシウムイオンが細胞内を移動するのを抑制する作用があり、血管の過剰な緊張・収縮が抑えられる為、血管が弛緩・拡張し、滞った血流が改善されることで、脳内に酸素がいきわたるようになります。
血管拡張によって血圧降下の効果もあり、高血圧や狭心症の治療薬として使われていましたが、脳の血流を改善する作用ある事から、脳内の血液循環が良く為、記憶力・創造力・集中力・学習能力などの向上も認められ、スマートドラッグとしての側面も持っています。

使用方法

水、またはぬるま湯で服用してください。
1日10mg~100mgを2~3回に分けて服用してください。

・くも膜下出血の治療の場合
1日6回60mgを4時間の間隔で水またはぬるま湯で服用してください。
服用日数は21日連続服用になります。

副作用

【主な副作用】
頭痛/頻脈/徐脈/低血圧/血管拡張/吐き気/発疹/高血糖/糖尿病性ケトアシドーシス/糖尿病性昏睡/低血糖/悪性症候群/肝機能障害/黄疸/痙攣/遅発性ジスキネジア/横紋筋融解症/麻痺性イレウス/無顆粒球症/白血球減少/肺塞栓症/深部静脈血栓症/薬剤性過敏症症候群

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・肝障害のある患者の方など

【使用が出来ない方】
・本剤に対して過敏性素因のある方
・不安定狭心症または心筋梗塞の方
・妊婦、授乳中または妊娠の可能性のある方
・心筋梗塞または不安定狭心症の発症中または発症後1ヶ月以内の患者の方
・外傷性くも膜下出血の患者の方
・18歳未満の方

上記にあてはまる方は、ニモジピンを使用する事が出来ない可能性があります。
ニモジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用注意薬】
・マクロライド系抗生物質(エリスロマイシンなど)
・抗HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビルなど)
・アゾール系抗真菌剤(ケトコナゾールなど)
・抗うつ薬のネファゾドンとフルオキセチン
・キヌプリスチン、ダルフォプリスチン
・シメチジン、バルプロ酸
【併用禁忌薬】
・抗てんかん薬
・フェノバルビタール
・フェニトイン、カルバマゼピン
・利尿薬
・ベータブロッカー
・ACE阻害剤
・A1-アンタゴニスト
・他のカルシウム拮抗薬
・αアドレナリン遮断薬
・PDE5阻害剤
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
まだ日本で購入は出来ますか?

2019年1月1日に輸入も禁止になりましたので購入する事は出来ません。
ニモジピンは日本未承認の為、病院で処方されることも出来ません。

服用してからの車の運転は大丈夫ですか?

服用する事で、めまいの症状が出る場合も御座いますので、運転は控えてください。

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