タウリン

成分名

タウリン

適応症状

高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善/うっ血性心不全/ミトコンドリア脳筋症、脳卒中様発作(MELAS)症候群、乳酸アシドーシスにおける脳卒中様発作の抑制など

簡易説明

「タウリン」は胆汁の排泄を促進させて、肝臓の働き良くする働きがあり、高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、うっ血性心不全、ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制などの治療に用いられます。
日本では、大正製薬がタウリンの商品名で販売しています。
「タウリン」は身体の細胞を正常状態で保つ作用(恒常性)があり、具体的には血圧上昇に対する下降作用などがこれに該当します。
特に、肝臓に対して働きかける作用を持っており、胆汁酸の分泌を促成して肝臓の働きを促す作用、肝細胞の再生促進作用、細胞膜安定化作用等があります。
また、「タウリン」は抑制性神経伝達物質として想定されることから、欠乏と老化促進の関連を示唆する報告があります。

処方可能な診療科目

内科/外科/消化器科/循環器科/脳神経外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
タウリン散98%「大正」14.8円/g(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1987年12月認可

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

タウリン散98%「大正 【製薬メーカー:大正製薬】」

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

「タウリン」は肝臓の働きをよくする薬剤で、胆汁の排泄を促進させて、肝臓の働きをよくして、弱った心臓の機能を高める作用もあります。
そのほか、ミトコンドリア病(MELAS)に応用されることがあり、強い作用があるとはいえませんが、副作用はほとんどない特徴を持ちます。
肝臓病では、食生活をみなおすことも重要で、過労を避けて、決められた食事療法を守ることや、アルコール性肝障害の場合は、禁酒が必須になります。
「タウリン」は、健常人に本剤2gを空腹時経口投与した場合は、投与約1時間後で最高血中濃度84μg/mLに達して、7時間後には通常の生体内濃度にまで減少し、血中濃度半減期は約2時間となっています。

「タウリン」は、次のように薬効薬理をあらわします。
▼胆汁酸排泄促進作用
家兎に経口投与した場合、肝胆汁量及び総胆汁量は投与後3~6時間で約2倍に増加し、また単位時間の内胆汁酸排泄量や濃度は、ともに増加しました。

▼実験的肝障害に及ぼす影響
四塩化炭素及び黄リン投与による肝障害家兎に経口投与して、その肝機能の経過を観察したところ、γ-グロブリン、Al-P、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させました。
また、病理組織学的検討では、肝の毒性障害を急速に改善して、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させました。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制しました。

▼虚血、低酸素条件下における肝機能の恒常性維持
ラット灌流肝を用いた実験においては、虚血や低酸素時にみられる肝ATPの低下を軽減することにより、胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働きました。

▼心筋に対する作用
ウサギ生体心臓において、心拍数には影響を与えず心拍出量を増加させました。摘出モルモット心室筋を用いた実験により低Ca2+状態では陽性変力作用を、また高Ca2+状態では陰性変力作用を示したことから、タウリンは細胞外液中のCa2+濃度に応じて二相性の作用を示しCa2+modulatorとしての役割を果たすと考えられました。

▼心筋代謝改善作用・心筋保護作用
300beats/min駆動時の摘出ラット心臓においてATP産生を亢進させました。また、虚血モルモット心筋からの酵素流出を抑制し、虚血からの細胞保護作用を示しました。

▼実験的慢性心不全に対する効果
家兎を用いた大動脈弁閉鎖不全による慢性うっ血性心不全において、死亡率の低下を示しました。

▼MELASモデル培養細胞における作用
MELASモデル培養細胞において、酸素消費量、膜電位、酸化状態の改善が認められました。

使用方法

▼用法用量
[高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、うっ血性心不全]
・タウリンとして、成人1回1gを1日3回食後に経口投与します。なお、うっ血性心不全に用いる場合は、タウリンは強心利尿剤で十分な効果が確認できないに、それと併用してください。

[ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制]
・タウリンとして、1回量(体重15kg未満では1回量が1g、体重15kg以上25kg未満では1回量が2g、体重25kg以上40kg未満では1回量が3g、体重40kg以上では1回量が4g)を1日3回食後に経口投与します。


▼効能効果に関連する使用上の注意
・MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制では、臨床試験の対象者である患者のミトコンドリアの遺伝子変異型について、臨床成績の結果を熟知して、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行ってください。

副作用

副作用発現状況の概要について、MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制に関して、承認時に臨床試験において認められた副作用は、10例中6例13件でした。その主なものは、口内炎2件でした。
また、高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、うっ血性心不全に関して、再評価終了時に総症例1,064例中34例(3.2%)41件の副作用が認められ、その主なものは、悪心が6件、腹部不快感、下痢、発疹が各5件でした。

次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・悪心、下痢、腹部不快感、便秘、軟便、食欲減退
・発疹
・脱力感
・不眠症
・便秘、下痢、胃食道逆流性疾患、裂孔ヘルニア、胃腸炎、食欲減退
・頻尿、四肢痛、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用に注意が必要な方
■腎機能障害のある患者
腎機能障害のある患者は血中濃度が上昇するおそれがあります。観察を十分に行い、これらが疑われた場合には本剤の投与を中止して、適切な処置を行ってください。

■高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下していることから、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。

■小児等への投与
MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制において、新生児、乳児、幼児及び13歳以下の小児での有効性や安全性については確立していません。また、一般に新生児及び2歳未満の乳児においては、体表面積あたりのGFRが低いこともあり、排泄されずに血中濃度が上昇するおそれがあります。

上記にあてはまる方は、タウリンを使用する事が出来ない可能性があります。
タウリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
「タウリン」の使用方法をおしえてください。

一般に1日3回毎食後に飲みます。医師の指示に従い、正しくお飲みください。

「タウリン」は副作用ありますか?

安全性が高く、副作用はほとんどありませんが、まれに、吐き気、下痢、発疹の副作用があります。

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