成分名 |
イメグリミン塩酸塩 |
適応症状 |
2型糖尿病治療 |
簡易説明 |
イメグリミン塩酸塩は、2型糖尿病の治療に用いられる医薬品になります。
ミトコンドリアへの作用などにより、インスリン分泌や筋肉での糖利用を促進したり、肝臓での糖新生(アミノ酸や脂質など糖質以外からグルコース
を合成)を抑制することで、血糖値を改善する医薬品になります。
また、血糖値に応じてインスリンの分泌を促進し、血糖値を改善します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/糖尿病内科など |
健康保険の適応 |
保険適用あり |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約2,500円~10,000円
薬代1本あたりの目安 :500㎎約34.4円 円(薬価)
病院によって差があり、薬代の他に初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
承認年月日:2021年6月23日
販売年月日:2021年9月16日 |
国内のジェネリック認可 |
無し |
関連製品(先発薬) |
ツイミーグ錠500mg【製薬メーカー:住友ファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
該当無し |
効果・作用 |
イメグリミン塩酸塩は、2型糖尿病の治療に用いられる医薬品になります。
糖尿病は、血液中の糖(グルコース/ブドウ糖)が適正な量を超えて増えてしまった状態になります。
血液中の血糖値(ブドウ糖濃度)の高い状態が続くと様々な合併症を引き起こします。
膵臓から分泌され、血糖値を下げる作用のあるホルモン「インスリン」があります。
通常、食物の摂取などによる血糖値(ブドウ糖濃度)の変動に合わせてインスリンが適切に分泌されます。
インスリン分泌の低下(膵臓の障害などでインスリンが十分に作れなくなった状態)、インスリン抵抗性(インスリンの効き効き目が悪くなること)によってインスリンが十分に作用しない状態では、血糖値が適切に下がらなくなります。
インスリンの分泌の低下やインスリン抵抗性亢進の要因ので細胞小器官のひとつである「ミトコンドリア」の機能異常が考えられています。
イメグリミン塩酸塩は、ミトコンドリアへの作用などにより、インスリン分泌や筋肉での糖利用を促進したり、肝臓での糖新生(アミノ酸や脂質など糖質以外からグルコースを合成)を抑制、インスリン抵抗性を改善(糖利用促進や糖新生抑制)することで、血糖値を改善する医薬品になります。
また、血糖値に応じてインスリンの分泌を促進し、血糖値を改善します。 |
使用方法 |
成人は1回2錠(主成分として1,000mg)を1日2回朝、夕に服用します。 |
副作用 |
主な副作用
▼感染症及び、寄生虫症
膀胱炎
▼代謝及び、栄養障害
食欲減退などがあらわれる場合があります。
▼眼障害
糖尿病網膜症、糖尿病性網膜浮腫・黄斑浮腫などがあらわれる場合があります。
▼胃腸障害
悪心、下痢、便秘、嘔吐、腹部不快感、消化不良、上腹部痛、軟便、腹部膨満、胃食道逆流性疾患などがあらわれる場合があります。
▼臨床検査
血中乳酸増加、リパーゼ増加、体重減少などがあらわれる場合があります。
▼消化器症状
吐き気、下痢、便秘などがあらわれる場合があります。
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
▼低血糖
低血糖があらわれることがあります。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進薬と併用した場合に、低血糖が発現するおそれがあります。低血糖症状(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)が認められた場合には糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行う必要があります。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与する必要があります。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■イメグリミン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(2㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性にはイメグリミン塩酸塩を投与せず、インスリン製剤を使用すること。
動物実験(ラット)で胎児への移行が認められています。
また、胎児の器官形成期に本剤を投与した動物実験では、ラットに1500mg/kg/日(臨床での最大投与量2000mg/日の約17倍の曝露量に相当)を経口投与した場合に、生存胎児体重の低値及び骨化遅延が認められています。ウサギに200mg/kg/日(臨床での最大投与量2000mg/日の約1.4倍の曝露量に相当)を経口投与した場合に、全胚吸収、生存胎児数の低値傾向を伴う着床後死亡率の上昇傾向及び生存胎児体重の低値傾向が認められています。
使用に注意が必要な方 ▼高所作業、自動車の運転等に従事している患者
低血糖症状を起こす可能性があるため、イメグリミン塩酸塩の投与には注意が必要になります。
▼合併症・既往歴等のある患者
・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
・激しい筋肉運動
・過度のアルコール摂取者
▼腎機能障害患者
イメグリミン塩酸塩の血中濃度が著しく上昇する恐れがあるため、投与の推奨はされていません。
▼肝機能障害患者
イメグリミン塩酸塩の血中濃度が上昇する恐れがあります。
また、重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施されていないため、投与には注意が必要になります。
▼授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討する必要があります。
動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められています。
▼小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していないため、注意が必要になります。
▼高齢者
一般に生理機能が低下していることが多いため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する必要があります。
上記にあてはまる方は、イメグリミン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 イメグリミン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ▼糖尿病用薬(インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、DPP-4阻害剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤等)
血糖降下作用が増強されるおそれがあります。
▼ビグアナイド系薬剤
低血糖については、血糖降下作用が増強されるおそれがあります。
消化器症状については、特に併用初期に多く発現する傾向が認められています。
▼血糖降下作用を増強する薬剤(β-遮断薬、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤等)
血糖降下作用が増強されるおそれがあります。
▼血糖降下作用を減弱する薬剤(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等)
血糖降下作用が減弱されるおそれがあります。
上記を使用している方は、イメグリミン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 イメグリミン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 該当記載事項なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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