アゾセミド

成分名

アゾセミド

適応症状

心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫

簡易説明

強力な利尿薬です。腎臓に作用して尿量を増やし、体にたまった余分な水分をとり除くことでむくみがとれ、心臓の負担が軽くなります。

処方可能な診療科目

内科、循環器内科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度

新薬
錠剤30mg15円/60mg22.1円

ジェネリック
錠剤30mg4.9円/60mg7.7円

厚生労働省による認可、または発売年月日

新薬:1992年11月24日
ジェネリック:2012年6月

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

ダイアート錠30mg三和化学/ダイアート錠60mg三和化学

関連製品(ジェネリック)

アゾセミド30mg錠/アゾセミド60mg錠/アゾセミド錠30mg「JG」長生堂/アゾセミド錠60mg「JG」長生堂/アゾセミド錠60mg「DSEP」

効果・作用

主に腎臓の尿細管での塩分と水分の再吸収を抑え、ヘンレループという部位に作用し、尿量を増加させることで、血中の不必要な水分が排出されます。
その作用により、体の浮腫みを改善します。また、血管壁のナトリウムが減ることにより血圧を下げる効果も期待できます。
主に、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫の治療に用いられます。
分類としては、ループ利尿薬に分類されます(尿細管がループ状に曲がっている部分(ヘンレ係蹄上行脚髄質部)に作用することによる)。
利尿剤としてはもっとも強い部類になります。

使用方法

通常成人1日1回アゾセミドとして60mgを経口服用する。
※年齢・症状により適宜増減する。

副作用

主な副作用
【代謝異常】
 低クロール性アルカローシス、高尿酸血症、高血糖症、高コレステロール血症、高トリグリセライド血症
【過敏症】
 発疹(服用後に痒み、発疹が出た場合は服用を中止して医師の指示を仰いでください。)
【消化器症状】
 嘔気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、下痢、腹痛、口渇、膵炎
【血液系の症状】
 血小板減少(血が固まりにくなります。症状が出た場合は早急に受診してください。)
【肝臓機能障害】
 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、ビリルビン値上昇
【腎臓機能障害】
 BUN上昇、クレアチニン上昇
【精神神経系の症状】
 めまい、耳鳴、頭痛
【その他の症状】
 脱力感、倦怠感、筋痙攣、関節痛

重大な副作用
【電解質異常】
低カリウム血症、低ナトリウム血症などの電解質異常があらわれることがあります。
服用後に異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うことが必要となってきます。どちらも採血を行った上で何が不足しているのかを判別し、必要な電解質(カリウム、ナトリウムなど)を投与することで改善が見られることが多いです。

【無顆粒球症、白血球減少】
無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあります。
服用後に異常が認められた場合は、投与を中止し適切な処置を行ってください。
無顆粒球症や白血球減少になってしまうと菌やウイルスに感染しやすくなり命の危険を伴う場合もありますので、発熱などの風邪症状や口内炎がなかなか治らないなどの症状があれば免疫が低下している可能性があるので、早急にかかりつけの医師や薬剤師に相談してください。

極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
無尿の患者
肝性昏睡の患者
体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者
デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者
スルフォンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者

使用に注意が必要な方
進行した肝硬変症のある患者
重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者
重篤な腎障害のある患者
肝疾患・肝機能障害のある患者
本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者
下痢、嘔吐のある患者
手術前の患者
セファロスポリン系抗生物質、アミノグリコシド系抗生物質、ジギタリス剤、糖質副腎皮質ホルモン剤、ACTH、サリチル酸誘導体又は非ステロイド性消炎鎮痛剤の投与を受けている患者
減塩療法時の患者
高齢者
小児等

上記にあてはまる方は、アゾセミドを使用する事が出来ない可能性があります。
アゾセミドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
デスモプレシン酢酸塩水和物 … 低ナトリウム血症が発現する恐れがありますのでご注意ください。

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ダイアートとはなにが違うんですか?

ダイアートは製品名、アゾセミドは成分名となります。

まったく効果がなかった場合どうしたらいいですか?

容量をあげるか、医師薬剤師に相談をしてください。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。