成分名 |
イルベサルタン |
適応症状 |
高血圧症 |
簡易説明 |
血圧を下げる薬です。血圧を上げる「アンジオテンシンⅡ」という体内物質を抑制する働きがあります。この作用により血管が拡張し、水分や電解質が調整され血圧が下がる仕組みです。腎臓や心臓の負担が軽くなることで心不全や腎臓病の予防にもつながります。主に高血圧症に使用されますが、薬剤によっては糖尿病性腎症や慢性心不全などに使用する場合もあります。アンジオテンシン変換酵素阻害薬に比べて、副作用の咳などが少ないのが特徴です。 |
処方可能な診療科目 |
内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:50mg約39.4円/100mg約73円/200mg約107.4円
薬代後発薬1錠の目安:50mg約,000円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 2008年7月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
イルベタン錠50mg/100mg/200mg・イルトラ配合錠LD/HD【製薬メーカー:シオノギファーマ】
アバプロ錠50mg/100mg/200mg・アイミクス配合錠LD/HD【製薬メーカー:住友ファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
【製薬メーカー:日医工岐阜工場/キョーリンリメディオ/マイランEPD/東和薬品/エルメッド/サンド/日本ケミファ/住友ファーマプロモ/長生堂製薬/武田テバファーマ/陽進堂/大原薬品工業/ダイト/辰巳化学/マイラン製薬/沢井製薬/日医工】
イルアミクス配合錠LD/HD「NIG/杏林/VTRS/トーワ/EE/サンド/ケミファ/DSPB/JG/武田テバ/YD/オーハラ/三和/TCK/ファイザー/サワイ/日医工」
【製薬メーカー:日医工/東和薬品/大原薬品工業/長生堂製薬/住友ファーマプロモ/日本ケミファ/ニプロ/共創未来ファーマ】
イルベサルタン錠50mg/100mg/200mg「日医工/トーワ/オーハラ/JG/DSPB/ケミファ/ニプロ/共創未来」
【製薬メーカー:東和薬品/日本ジェネリック/大原薬品工業】
イルベサルタンOD錠50mg/100mg/200mg「トーワ/JG/オーハラ」 |
効果・作用 |
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と呼ばれる新しいタイプの降圧薬です。主に高血圧症の治療に使用されます。アンジオテンシンIIの受容体を阻害することで毛間収縮作用などを阻害し血圧を下げることが期待できます。降圧作用の他、心臓や腎臓の保護作用もあります。
▼薬理作用
体内にアンジオテンシンIIという血圧上昇などに関わる物質がある。
アンジオテンシンIIはアンジオテンシンIIの受容体に作用して血管収縮作用や副腎皮質からアルドステロンという物質を分泌させる作用などをあらわす。アルドステロンは腎臓に働きナトリウムイオン(Na+)の再吸収に関わることで循環血液量の増加がおき、心拍出量や末梢血管抵抗が増加する。これらの作用により血圧の上昇がおこる。またアンジオテンシンIIには心臓の肥大化や腎臓の線維化(腎機能が低下した状態)を促進する作用もあると考えられてます。
▼特徴
ACE阻害薬によくみられる咳の副作用がほとんどありません。
他の副作用も比較的少なく、長期維持療法に適してます。持続性があるので1日1回の服用で済むのも利点です。
尿中アブミ排泄量を減少させ、顕性蛋白尿への移行を抑制するなど、腎症の進行を抑制します。
▼他のアンジオテンシン受容体拮抗薬
ニューロタン
ブロプレス
ディオバン
オルメテック
ミカルディス
アバプロ、イルベタン
アジルバ |
使用方法 |
成人は50~100mgを1日1回経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は200mgまでです。 |
副作用 |
主な副作用
浮腫、過敏症、発疹、じん麻疹、そう痒、動悸、血圧低下、起立性低血圧、徐脈、心室性期外収縮、心房細動
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、血管浮腫、顔面腫脹、腫脹、口唇腫脹、咽頭腫脹、舌腫脹、高カリウム血症、ショック、失神、意識消失、冷感、嘔吐、腎不全、低血糖、脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害、横紋筋融解症、筋肉痛、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇
その他の副作用
めまい、頭痛、もうろう感、眠気、不眠、しびれ感、悪心、便秘、下痢、胸やけ、胃不快感、腹痛、LDH上昇、ビリルビン上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、尿中蛋白陽性、尿沈渣異常、赤血球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、白血球減少、好酸球増加、白血球増加、咳嗽、胸痛、倦怠感、ほてり、霧視、頻尿、味覚異常、発熱、関節痛、筋痛、背部痛、筋力低下、血清カリウム上昇、尿酸上昇、コレステロール上昇、総蛋白減少、CRP上昇、頻脈、性機能異常、耳鳴
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■イルベサルタンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方イルベタンは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼イルベタンの有効成分
イルベサルタン
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、クエン酸トリエチル、酸化チタン、タルク
■他に使用できない方
妊婦/授乳者
過敏症
アリスキレンフマル酸塩投与中
高カリウム血症
両側性腎動脈狭窄
片腎で腎動脈狭窄
手術前24時間
血液透析中
厳重な減塩療法中
使用に注意が必要な方 高齢者
肝障害
血液透析中
厳重な減塩療法中
重篤な腎機能障害
手術前24時間
腎機能障害
脳血管障害
胆汁性肝硬変
血清カリウム値が高くなりやすい
コントロール不良の糖尿病
胆汁うっ滞
上記にあてはまる方は、イルベサルタンを使用する事が出来ない可能性があります。 イルベサルタンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 カリウム保持性利尿剤
スピロノラクトン
トリアムテレン
カリウム補給剤
塩化カリウム<補給剤>
降圧利尿剤
フロセミド
トリクロルメチアジド
ACE阻害剤
エナラプリル
イミダプリル
非ステロイド系抗炎症剤
ロキソプロフェン
インドメタシン製剤
リチウム製剤
炭酸リチウム
上記を使用している方は、イルベサルタンを使用する事が出来ない可能性があります。 イルベサルタンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 アリスキレンフマル酸塩
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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