成分名 |
肝臓加水分解物 |
適応症状 |
慢性肝疾患における肝機能の改善 |
簡易説明 |
肝臓加水分解物は、牛の肝臓を加水分解した「肝水解物」で肝臓を守る薬です。
慢性肝疾患における肝機能の改善に使用されます。
肝臓を守り、機能を高める効果がありますが、強い作用はありません。
日本国内で飼育された健康な豚の新鮮なレバーをたんぱく質分解酵素で加水分解した粉末となっており、滋養強壮薬として配合可能で、OTC医薬品において多くの製品で使用実績もあります。
必須アミノ酸類や肝細胞の核酸構成成分を含有し、肝障害時の肝細胞を活性化させ、肝の再生促進および肝機能を改善いたします。
アセトアルデヒドの分解を助ける働きもあり、早く分解してしまえば吐き気や頭痛が起こりにくくなります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科/循環器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
薬代後発薬100mgの目安:5.7円/錠
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:2008年12月【レナルチン腸溶錠100mg】 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
現在、肝臓加水分解物が含有された新薬の製造はありません。 |
関連製品(ジェネリック) |
レナルチン腸溶錠100mg 【製薬メーカー:コーアイセイ株式会社】 |
効果・作用 |
▼肝臓加水分解物の作用
・肝臓水解物には、必須アミノ酸をはじめとした約18種類のアミノ酸や、「核酸前駆物質」を含有しており、細胞の生まれ変わりを効率よく補助いたします。。
・天然の良質なレバーに「消化酵素」を加えて加水分解(水を加えて栄養素ごとに分解)し、効率よく栄養を取り入れるために、アミノ酸やペプチドの形にしたものとなります。
・1896年にドイツ学派により慢性肝疾患の治療に肝臓の加水分解物の使用が試みられ、日本においては1957年から臨床研究がすすめられ、慢性肝炎、肝硬変、胆管炎、毛細胆管炎、中毒性肝臓症、アレルギー性肝臓症などに有効であることが認められたものです。
・アミノ酸やペプチドを多く含んでおり、肝臓の働きを助け、飲酒時における体内のアセトアルデヒドの代謝を促進いたします。その結果、二日酔いの軽減を目的とした市販医薬品やサプリメントにも使用されております。
・肝臓水解物には、肝臓の再生能力を増強したり、肝臓にとって有害な代謝物(過酸化脂質など)を除去したり、肝臓の解毒作用を促進したり、これらの作用をあわせもつものなどがあります。
・ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸などのビタミン剤、漢方製剤の小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡桂枝湯なども、肝機能を増進させる作用のあることから、肝臓病の治療にも使われております。
・アセトアルデヒドの分解を助け、二日酔いによる胃のムカつきや吐き気、体の疲れにも効果的です。
◆肝臓加水分解物の特徴
・低分子化により、素早く吸収します。
・主成分が分子量1000以下のペプチドおよびアミノ酸で、レバーを酵素処理し、摂取後の消化・吸収に大変すぐれています。
・レバー特有の臭いはほぼありません。普段レバーを食事として摂取している人だけでなく、レバーが苦手な方にも、オススメできる素材となっています。
◆肝臓水解物とアセトアルデヒドの注意点
・「肝臓水解物」には、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助ける効果はございますが、肝臓の機能自体を良くするわけではありません。
◆肝臓水解物とウコンの違い
「肝臓水解物の働きとは?」
・医薬品の肝臓水解物は、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助け、弱っている肝臓の働きを助けて体の疲れを改善する効果がございます。
「ウコンの働きとは?」
・ウコンには、肝臓水解物のように効能効果というものはありません。市販されているものは、ウコンは清涼飲料水なので、分類上ではお茶やジュースと同じなので医薬品とはまったく違います。
また、ウコンが酒に対して効果が期待できるかどうか、という点についてはまだまだハッキリしていない部分が多いです。
・肝臓水解物は肝臓に救いの手を差し伸べてあげるもの(医薬品)
・ウコンはお酒の代謝に全力を出している肝臓にムチを売ってむりやり働かせるもの(サプリメント的効果)
となり、肝臓を助けるには肝臓水解物の方が良いという結論となります。
◆豚肝臓分解物とデンマークの取り組み
・デンマークは、豚が問題となる家畜病に汚染されてない希少な国で、抗生物質の全面使用禁止、飼料や食品農業水産省による種類や処方に合わせた検査を徹底的に管理をしてます。また、食品農業水産省では成長促進ホルモンが禁止となっております。
・農薬やPCBにおいては、飼料中および屠畜肉を食品農業水産省が厳重に検査しており、 重金属:鉛、カドミウム、水銀、ヒ素、ニッケル、セレン、クロムなど検査を行っており安心安全に努めております。 |
使用方法 |
・肝臓加水分解物として、1回200mgを1日3回経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減してください。
適用上の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するようにしてください。
(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
取扱い上の注意
・最終包装製品を用いた長期保存試験(室温保存3年)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、レナルチン腸溶錠100mgは室温保存において3年間安定であることが確認されております。
・使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。 |
副作用 |
主な副作用
肝臓加水分解物には、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・悪心
・部膨満感
・過敏症
・発疹
・蕁麻疹
・頭痛
・顔面熱感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・本剤に対して過敏症の既往歴のある方
・肝性昏睡の方(アンモニア血症を助長することがございます)
使用に注意が必要な方 ・高齢者(65歳~)(生理機能が低下しているため)
上記にあてはまる方は、肝臓加水分解物を使用する事が出来ない可能性があります。 肝臓加水分解物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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