ピラセタム

成分名

ピラセタム

適応症状

脳梗塞後の失語症、てんかん、アルツハイマー、脳・心臓の術後に伴う認知機能の減退、痴呆、ミオクローヌス、血流量と酸素消費を増大、血管けいれん性疾患、深部静脈血栓症、血液凝固、レイノー現象、記憶力、アルツハイマー病、認知症(痴呆)、失読症、ダウン症

簡易説明

ピラセタム(Piracetam)は1964年にベルギーの製薬会社UCBの「Giurgea博士」によって初めて合成され開発され、脳機能調整薬として認知機能を強化することで脳の老化を防ぐ効果が期待できます。
脳梗塞後の失語症や、「てんかん」「脳」心臓の術後に伴う認知機能の減退、「痴呆」「ミオクローヌス」によい結果をもたらしたとして、研究者の中にはピラセタムがどう作用しているかを理解することは、大脳の左右半球の情報伝達の役割の解明につながると考えられています。
2019年の1月からはピラセタムの個人輸入も禁止されております。

処方可能な診療科目

精神科/神経内科/老年科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

初診料:3500~4500円
ミオカーム内服液33.3%の価格:1ml27.4円×72ml=約1,980円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

ミオカーム内服液 33.3%としては2011年3月
ヌートロピルは認可なし

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

ヌートロピル

関連製品(ジェネリック)

ピラセタム/ノーマブレーン/ミオカーム内服液

効果・作用

ピラセタムは脳の血流を改善し思考力や記憶力にかかわるアセチルコリンを増大させる効能があります。
コリン系神経伝達物質のレセプター数を増加させるので、脳の神経細胞が死んでいくアルツハイマー病に有効です。
大脳左右半球の情報の伝わり方が改善されることによって、認知機能全般が向上する他、集中力の低下や記憶力の向上、注意力の低下を改善、認知症の症状改善などに効果的です。
2019年現在でも、まだまだ人間の脳については解明されていないことが多く、ピタセラムの作用機序も詳しく解明はされておらず、すべてにおいて断言が出来ていない状態なのですが、研究の段階で人間の記憶の処理に関係があるとされるムスカリン性アセチルコリン受容体において、神経伝達物質アセチルコリンの機能を向上させている可能性があるとされています。
ピラセタムはGABAの環状誘導体で数あるラセタム類の一つで、ヨーロッパでは種々の症状に対して処方されており、元来てんかんや認知症の患者に処方されるものですが、脳の血流を改善し思考力や記憶力にかかわるアセチルコリンを増大させる効能があるとされ、正常な人間の記憶力や学習能力も高める効果がある為、ピラセタムはスマートドラッグとして使用され始めました。
日本でも頭のよくなる薬、頭をよくする薬の(スマートドラック)の一つとして知られています。

使用方法

1日3回、1~2錠を食前や食後を問わず服用することが一般的な使用方法とされています。
【ミオカーム内服液】
1回12mL(ピラセタムとして4g)を1日3回、3〜4日間経口投与します。
その後状態に合わせて1回3mL(ピラセタムとして1g)ずつ1日3回の割合で3〜4日ごとに増量し、至適用量を決定し投与を継続します。
【ヌートロピル】
800mgと1200mgとありますが1日の最大許容量の目安を9g前後とし、1日に数回に分けて服用してください。(800mgの場合、1回3錠2.4gを3回で7.2gとなります)

副作用

【主な副作用】
下痢、軟便、眠気、白血球減少、肝機能異常、嘔気、嘔吐、食欲不振、倦怠感、Al−P増加、血小板減少、痙攣発作、白内障、目のかすみ

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・止血剤を使用している方
・大きな手術をする方
・重篤な脳出血を起こした方
・ミオクローヌス(間代性筋けいれん)の方
・高齢者の方

【使用が出来ない方】
・腎臓機能障害(腎臓のクレアチニン・クリアランスが20ml/分未満)
・肝臓機能障害の方
・16歳未満の方
・脳出血患者の方
・ピラセタムあるいはほかのピロリドン誘導体に過敏症の既往のある方

上記にあてはまる方は、ピラセタムを使用する事が出来ない可能性があります。
ピラセタムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

甲状腺抽出物(リオチロニン)(レボチロキシン)など
薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ヌートロピルは購入するにはどこで購入できますか?

もう日本では購入できません。

ピラセタムはいつから規制がかかったんでしょうか?

2019年1月1日より個人輸入が規制されることになりました。

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